引き寄せの法則を活用する上で基本となるのは、イメージング(ビジュアライゼーション)です。
イメージとは私たちと潜在意識とのコミュニケーションツールで、私たちはつねにイメージをすることでポジティブなものもネガティブなものも現実に引き寄せています。
イメージングは、私たちが願望をイメージとして潜在意識に伝え、それを受け取った潜在意識に願望実現のために働いてもらうという方法です。
願いを叶えるためのイメージングのコツ
イメージングを願望実現法のひとつと考える場合、「いかに望んだ現実を、あなたの意図通りに潜在意識に引き寄せてもらうか」ということが重要になります。そのためのコツとして、以下の3つが挙げられます。
- すでに叶った状態をイメージする
- 臨場感を持ってイメージする
- ポジティブな感情を伴ってイメージする
これら3つは、どれがもっとも重要ということはなく、3つすべてがクリアされていることが重要です。
すでに叶った状態をイメージする
これはよく言われることですが、「願望がすでに叶った状態」「叶ったあとの世界」をイメージするということです。
お金持ちになりたいのなら、お金持ちになったあとの生活をイメージするということです。
どんな家に住んで、どんな仕事をして、どんな生活をしているかを鮮明にイメージできるようにしましょう。
臨場感を持ってイメージする
願望実現のためには、イメージに臨場感を持つことが大切です。
臨場感というと難しく感じるかもしれませんが、実はとても簡単なことです。
あなたもアクション映画を観たときに手に汗を握ったり、ホラー映画をみてハラハラしたりした経験があると思います。
それが「臨場感」です。
当たり前ですが、映画の中の世界は現実ではありません。
にもかかわらず、あなたはのめりこみ、現実世界そっちのけでその世界を感じ、身体まで手に汗を握るほど反応している。
この状態をイメージするときにも再現してください。
ポジティブな感情を伴ってイメージする
ポジティブな感情を伴ってイメージするようにしましょう。
とはいえ、そのイメージの世界が現実のように感じ、臨場感を持っていれば自然とワクワクとしたり幸せに感じたりというポジティブな感情を持てるはずです。
注意点としては、お金がほしいと願いつつお金に対してネガティブな感情を持っていると、たとえお金持ちになっても幸せになれないということです。
イメージと感情はセットになって実現することを覚えておきましょう。
「レモンのイメージ」で自分のイメージ力を確かめよう
願望実現法の中でもイメージング法は、特に「うまくできない」という人が多い方法です。
その人たちに是非試してほしいのが、「レモンのイメージ」です。
やり方は簡単で、ただレモンをかじったとイメージするだけです。
そうすると、実際にはレモンなどかじっていないのに、口の中に唾液があふれてきます。
これが「臨場感を持ってイメージできている」状態です。
上で紹介したアクション映画を観て手に汗を握るのと同様、身体が「唾液が出る」という反応をしているわけです。
このように、イメージングとはとても簡単なものなのです。
いくら人に教えられてもイメージは目に見えないものなので、うまくできているか不安な気分になってしまうかもしれませんが、レモンのイメージができていれば、あなたは十分にイメージする力があるということです。
イメージという、もう一つの世界
私たちのイメージの中の世界は、私たちが生きている現実世界と同時に存在するもう一つの世界だと考えることができます。
相対性理論では、「過去」「現在」「未来」は同時に存在すると考えられています。
そして、臨場感を持って・ポジティブな感情を伴ってイメージしたことは実現するわけですから、あなたのイメージの世界は今この瞬間も存在しているということになります。
そして「イメージしたことが現実になる」という関係性も合わせて考えると、現実世界とイメージの世界は同時に存在しつつ、イメージの世界で起こったことが少し遅れて現実世界で起こるということになります。
あなたが目をつむってイメージすれば、いつだってもう一つの世界へ行くことができます。
現実世界が今どんなにつらいものでも、やがてあなたが思い描いたイメージの世界と現実世界とが重なり合う(=願いが叶う)のです。
ですから、現実世界で嫌なことがあったときほど、イメージの世界に没頭することをおすすめします。
そうすれば、ネガティブな思考でいる時間を劇的に減らせますし、イメージをより鮮明に・具体的にすることができるため、相乗効果で結果として願望の実現を早めることができると考えられます。