30代独身、彼女なし、月収15万円。
これが十年前の私です。
その頃はサラリーマンを辞めて独立したばかり。経済的に追い詰められ、恥ずかしい話ですが保険料や年金の支払いもきつくて役所に相談しにいくような有様でした。
おまけに数年振りに好きになった人には付き合う寸前で突然振られ、食事と睡眠以外のすべての時間を労働にあててもフリーターに毛が生えた程度の収入。
将来に希望など、持てるはずもありませんでした。
そんなある日、とあるきっかけで潜在意識や引き寄せの法則に出会い、藁にもすがる思いで夢中になって取り組みました。
そのときの私は他に選択肢がないくらい追い込まれていたので、引き寄せを信じるとか信じないとか、そんなこと考えている余裕もなかったのが逆によかったのかもしれません。
気がつけば私の現実は、ほんの数ヶ月前とは大きく変わっていました。
振られた女性から突然連絡があり、会ってすぐ付き合うようになり、収入は目標としていた月収100万円を軽く超えました。
それから1年後には結婚して子宝にも恵まれ、収入も以前の10倍以上が当たり前になりました。
「引き寄せの法則を活用すれば、自分の望んだ現実を手に入れることができる」
私はそう確信し、それからも引き寄せを習慣化していきました。
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しかしあるとき、違和感に気づいたのです。
月収15万円のときに比べ、収入は大きく伸びたのに、自分の中にあるお金への不安はいつまで経っても消えないのです。
もっと稼がなきゃ、家族のためにできるだけ多くのお金を手に入れなくちゃ。
そうやってひたすらに働いて、労働時間は以前とあまり変わらず、むしろ責任が大きくなった分だけ違う種類のストレスもかかるようになっていました。
それに加え仕事の事情でしばらく家族と離れて暮らすことになったり、一緒に仕事をしていた友人に裏切られたりと、新たな問題が次々と降りかかってくるのです。
「これは何かおかしい」と思った私は、仕事の合間を縫って、脳科学や心理学、経済、教育、健康関連などさまざまなジャンルの本を手当たり次第読むようになりました。
それでも分からないことは、自分なりに調べたり、本の中で紹介されていた参考文献まで手に入れて読み漁りました。
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そうしてようやく、違和感の正体はこれではないか、というものに辿り着きました。
でもそれは、私がすでに知っていたことだったのです。
「知っている」と「やっている」と「できる」は大違い、という話を聞いたことがあるかもしれませんが、私の場合はまさに「知っていたけれどやっていなかった」、もしくは「やっていたけどできていなかった」ことが原因にありました。
長くなるのでここでは割愛しますが、それに気づき少しずつ軌道修正することで、私は人生を本来の流れに戻すことができたのです。
とはいえ今でも、のほほんと悠々自適に暮らしているわけではありません。
新たな試練や、成長のためのハードルは定期的に訪れます。
でも人生のゴールが死だとすれば、そこまで夢や目標が絶えることなく沸き続けて、それに向かって情熱を持ってチャレンジし続けることができるのは、人間にとって一番幸せな生き方なのかもしれないと思っています。
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私の場合は運よく「引き寄せの落とし穴」に気づき対処することができましたが、これを読んでいる人の中には、世間で言われている「引き寄せの法則」や「スピリチュアル」に違和感を持ちつつも、どうすればいいのか分からないという人も少なからずいるのではないかと思います。
この落とし穴の恐ろしいところは、たとえ願望を叶えても不安や渇望感は消えず、下手をすればそれらがどんどん大きくなってしまうところにあります。
しかもそれは、答えを目の前にスッと差し出されたとしても、自分に受け取る準備ができていなければ気づきさえしないようなもの。
だからこそ私は、引き寄せで願望を叶えながらも、どんどん本来の幸せから遠のいてしまっていたわけです。
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現時点の私が確信していることは、幸せな現実を手に入れるには、自分の本当の願い（本願）を見つけること・思い出すことが不可欠だということです。
そこからズレた状態では、好きな人と両思いになれても、目標としていた収入になっても、胸を張って「自分は幸せだ」と言うことはできないでしょう。
このブログではスピリチュアル界隈のさまざまなネタを扱いつつ、私たちが本来生きるべき幸せな人生を手に入れるための考え方や現実との付き合い方などについて、私の経験・体験を踏まえてお届けできればと思っています。
目標は、このブログを読んでくださる方が一日でも早く本来の願いを思い出し、幸せな人生を歩み出してくれること。
ですので、長いお付き合いをするつもりはありません。
さっさと引き寄せのコツを掴んで、このブログのことは遠い昔のこととして忘れ去ってもらえれば最高です。
それでは短い間ですが、よろしくお願いします。