引き寄せの法則を実践していると、「ありがとうと何度も唱えるといいよ」という話を耳にすると思います。
このブログでも「ありがとう」については何度か取り上げていますが、今回は改めて「ありがとう」でなぜ引き寄せが起こるのか? そして効果的な唱え方についておさらいしてみたいと思います。
これまで「ありがとうを唱えたけど全然効果がない…」という人は、ここでお伝えすることも踏まえて取り組んでみてください。
とにかくたくさん、ひたすら唱える
「ありがとう」という言葉の持つ力については、いろいろな方が書籍にされていますが、なかでも有名なのが小林正観さんという方です。
小林正観さんはご自身の著作の中で、以下のような趣旨のことを書かれています。
- ありがとうを1万回言うと幸せになることができ、5万回言うと奇跡が起きる
- 「ありがとう」という言葉自体に力があるので、ことさらに心を込める必要はない
- 愚痴や不平不満を口にすると、それまでに唱えた「ありがとう」がリセットされる
つまり、とにかくたくさん、ひたすら「ありがとう」と唱えることで奇跡が起こりますよというわけですね。
この方法はただ唱えるだけなので取り組みやすく、「試しに引き寄せを体験してみたい」という人にもおすすめです。
とはいえ、いくつか注意点というか、知っておかないとせっかく唱えても台無しになることがあります。
それは、「心を込める必要はない」と言われている本当の意味と、愚痴・不平不満を言ってしまったときの対処法です。
「心を込める必要はない」の本当の意味
「言霊」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、言葉にはその意味に応じた力(霊力)があると考えられてます。
お経や呪文というのは、この「言葉の力」によって災いを避けたり、逆に呪いをかけたりしているわけですね。
で、基本的に言葉それ自体が力を持っているので、私たちがことさら心を込めて唱えなくても見えない世界に働きかけることができるわけです。
とは言うのですが、これには隠された真意があります。
それは、「ひたすら唱えていれば、あとから自然と感情が乗ってくる」ということです。
言葉に力があるので当たり前なのですが、はじめは何の感情もなく淡々と唱えていたとしても、「ありがとう」とひたすら繰り返されることで自然と感謝の気持ちや湧き上がってくるのです。
「なんか今日は気分がすぐれないな」と思っていたら本当に体調が悪くなったというような話を聞いたことがあるかもしれませんが、それと似たようなものです。
つまり、はじめから「気持ちを込めるぞ!」と力まなくてもいい、またはそんな必要はないという意味なんですね。
思ってもないのに無理して感謝しようとしてもうまくいかないし、そんなことしなくても唱えているうちに感謝の気持ちが湧いてくるから大丈夫ですよ、ということなんです。
小林正観さんの著書の中でも、「ありがとう」と唱え続けた女性があるときから自然と涙があふれて止まらなかったという体験談が紹介されています。
少しずつ積み上げた「ありがとう」が、やがて潜在意識に届き、心の奥底から感謝があふれ出したような感じでしょうか。
もちろん反応は人それぞれですので、みんながみんな涙があふれるということではないと思います。
でも総じて言えるのは、はじめは感情を込めずに唱えていたとしても、「ありがとう」という言葉の持つ力によってあなたの思考や感情まで変化しはじめるということです。
愚痴・不平不満を言ってしまったときの対処法
リンクを張るのはちょっとかわいそうな気がするのでやめておきますが、「100万回『ありがとう』を唱えたのに効果なかったんですけど!」と怒っているブログを見つけました。
この方はご自身で答えにたどり着いているのでいいのですが、いくら「ありがとう」をたくさん唱えても、そのあとに愚痴や不平不満などネガティブな言葉を口にしてしまうと、それまでの”積み立て”がリセットされてしまいます。
だから10万回唱えようが100万回唱えようが、毎日のように不平不満を垂れ流していれば意味はありません。
ただこれの厄介なのが、多くの人は無意識のうちにネガティブな言葉を口にしてしまっているということなんですね。
そのため残念ながらリセットされていることにも気づかず、結果「効果ないじゃないか!」ということになってしまうわけです。
でも、これには対処法があります。
それは愚痴を言ってしまったらその直後に「今のはナシ」と言って帳消しにし、その上で「感謝してます、ありがとう」というような感じでポジティブな言葉と感情で締めることです。
これはよく例えに出す話なのですが、蕎麦屋さんで「ざるそばください。あ、やっぱりかつ丼で。いややっぱり天ぷらそばで!」と言ったらお店の人は何を出してくれるでしょうか?
当たり前ですが天ぷらそばですよね。
このように、言葉は最後に発したものがとても大事です。
だから、たとえネガティブな言葉を吐いてしまったとしても、最後にポジティブに締めることができれば問題ありません。
人間ですから、ついつい愚痴や不平不満を口にしてしまうことが誰にでもあります。
でも、それをそのまま放置しておくかしっかりと軌道修正するかでその人の人生は大きく変わってきます。
常に「いい言葉」で終わるように心がけましょう。
「ありがとう」を唱えるのは、感謝の先払い
この「ありがとうをたくさん唱える」という方法は、いわば「感謝の先払い」のようなものです。
これには潜在意識の性質も関係しているのですが、そのへんもイメージできていると過剰な期待をしてすぐに心が折れてしまったりということが少なくなると思います。
潜在意識は、あなたのこれまでの考え方や経験、感情などによって、あなたの思考習慣(こんなときにはこう考え、こう行動する)というようなものをデータとして保存しています。
つまり、これまでネガティブな言葉ばかり使って生きてきた人は、ネガティブな思考習慣ができてしまっているというわけですね。
そこへ「ありがとう」という強力なポジティブ波動を持った言葉によって、少しずつそのデータを書き換えていくのです。
こんなイメージをしてみてください。
潜在意識は、あなたが「ありがとう」と言った回数と、あなたが「ありがとう」と言うはずのできごとや場面の数を合わせる必要がある。
そのため、あなたが先に「ありがとう」と言っておいた分だけ、潜在意識は「あなたが『ありがとう』という場面」を引き寄せなくてはならない。
というような感じです。
要は、あなたが「ありがとう」と言った分だけ、潜在意識はあなたが「ありがとう」と感謝したくなるようなできごとを積極的に探すようになるわけですね。
そしてそれは潜在意識の仕事なので、あなたが意識的に探す必要はなく、あなたからしたら自然と引き寄せられてくるような感覚です。
それがしばらく続くと、今度はあなた自身が感謝の気持ちを抱きやすい状態になります。
いつもいつもうれしいことが続くのですから、当たり前と言えば当たり前ですね。
この状態のことを、引き寄せの法則的には「感謝の波動の乗る」みたいに表現することもあります。
そして、感謝の波動に乗ることができれば、それによってどんどんといいことが引き寄せられてくるという仕組みなわけです。
毎日、少しずつ積み立てていきましょう
とはいえ、この「ありがとうをたくさん唱える」という方法は、実践しはじめて今日明日にでも劇的に人生が変わるというものではありません。
100円ショップなどで売っている500円貯金箱のようなものだと思ってください。
500円一枚だと、コーヒー一杯飲んだらなくなってしまいますが、それを毎日コツコツ積み立てることで貯金箱が一杯になった頃にはビックリするくらいの金額が貯まっていたりします。
しかもこの「ありがとう貯金」のいいところは、貯金している途中でも効果が出始めるということです。
普通の500円貯金箱では、貯めている間はお金を使えませんよね?
でも「ありがとう貯金」は違うのです。
貯めているうちからじわじわと、でも確実に人生に変化が起き、人によってはあるときものすごい奇跡が起こることだってあるのです。
いろいろ書きましたが、やることは「ありがとう」とひたすら唱えることだけ。
今日からでもはじめてみたくなりませんか?