引き寄せの法則について調べていると、いろいろな掲示板やブログなどで「引き寄せの法則なんで嘘だ」と言っている人を目にします。そのほとんどの人は、ただただ闇雲に否定しているわけではなく、多少なりとも実践した上で「嘘だ」と言っているようです。

その人たちがなぜ「引き寄せの法則は嘘だ」と言ってしまうようになってしまったのか気になったので調べてみたところ、いくつかの特徴を見つけました。

とにかく行動しない

「引き寄せの法則は努力を必要としない」とよく言われます。たしかに引き寄せの波にうまいこと乗れると、努力しているという感覚もなく、物事がスムーズに進み、いつの間にか願望が実現しているということがあるのも事実です。しかしこれは、「苦痛を伴う行動＝努力」を必要としないだけで、行動すること自体を必要としないわけではありません。

「お金持ちになるんだぁ～」となんとなく妄想しているだけでお金持ちになれるほど引き寄せの法則が敏感に作用していたら、この宇宙は崩壊してしまいます。引き寄せの法則を活用して願望を実現するには、一定以上の強さで、一定以上の時間、思考を願望にかたむけなくてはなりません。

そうしていったん引き寄せの波に乗れてしまえば、いろいろなインスピレーションが沸いてきて自然と行動を起こしたくなります。その行動は「努力」というような苦しみを伴う行動ではなく、夢中で没頭できるような種類の行動です。

行動をしない人というのは、こうしたインスピレーションが沸くまで思考を願望に傾けていない可能性があります。もしくは、「引き寄せの法則は努力を必要としない＝なにも行動する必要はない」と思いこんでいるため、たとえインスピレーションが沸いても行動を起こさないようにしてしまっているのかもしれません。

いろいろなメソッドに目移りする

セドナだ、ホ・オポノポノだ、199式だ、などと掲示板などで話題になったメソッドを少し試して、また新しいメソッドに出会えばすぐそちらに飛びついて、というようにいろいろな方法に目移りしているパターンです。

掲示板で目にして、ちょっと試して「これ効く！」などと言いながら一瞬だけポジティブになって、また元の生活に戻っていくという人は意外と多いのかもしれません。

引き寄せの法則とはこの宇宙のすべてにいつも作用している法則で、それぞれのメソッドはその法則をより効果的に・効率的に利用するためのものです。それらのメソッドのすべてに一定の効果があると言ってもいいのかもしれません。でも、間違いなく言えるのは、ある程度の期間継続して実践しないことには意味がないということです。

ましてや、その場だけ試して効く効かないなど判断してしまうのは、引き寄せの法則の本質を理解していないことの何よりの証明です。引き寄せの法則は一定の時間、思考を傾けることで、その思考に似たものを引き寄せるというものです。

一瞬試して「気分がよくなった」で終わらせず、ある程度の根気は必要ということは頭に叩き込んで継続するようにしてください。

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ネガティブ思考

基本的に不機嫌だったり、疑り深い人は引き寄せがうまくいきません。

引き寄せの法則を否定する記事を書いている人のブログをいくつか見てみると、ブログ全体におもしろいくらい否定的な言葉が散りばめられています。これでは、引き寄せの法則が働かず、否定したくなるのも無理はないでしょうね。

ネガティブな言葉を使いたがる人は、ネガティブな気持ちでいたいと願っている人です。自分を不機嫌に、不安にさせ、いつも疑りの目で世の中を見せてくれるようなものを引き寄せています。

人間は1日に6万回思考していると言われていますので、たまに「幸せになりたいなぁ」と考えたところで、思考のほとんどがネガティブな言葉でできていればその通りネガティブな人生になるわけです。

引き寄せの法則を勘違いしている

引き寄せの法則は、この宇宙全体に、常に存在している「法則」です。否定するとかしないとか、信じるとか信じないとか、そんなこととは一切関係なく今この瞬間もあなたに作用しています。

それを、あなたにとっていいものが引き寄せられたら「引き寄せがうまくいっている」、よくないものが引き寄せられたら「うまくいっていない」と言っているだけの話です。

「起こってほしくないことは起こるのに、起きてほしいことは起きない」と言っている人は、「起こってほしくないことは簡単に起きそうだなぁ」「起きてほしいことは簡単には起きないだろうなぁ」と考えていて、見事にその通りになっているのです。その通りになっているのに「引き寄せの法則なんて嘘だ」となってしまうのが不思議なところではあるわけですが…

引き寄せの法則は、信じた人のみに作用するような類のものではありません。引力がすべてのものに作用するように、引き寄せもまたすべてのものに作用しています。

自己流にアレンジしすぎる

スポーツの世界では、優秀な指導者に教えを受けて飛躍的に成績を伸ばしたというような話は山ほどあります。フォームを修正したり戦術を変えたり、正しい情報をもとに、正しい方向で訓練すれば成果は上がります。

その道で結果を残してきた人は、それだけの時間や労力を費やしたうえで現在のその人があるわけです。その人たちの教えには、そうであるべき理由があります。もしかしたらそれは、はじめに聞いたときには受け入れがたかったり、自分の今までしてきたことと大きく違ったり、まったくうまく実践できないようなものかもしれません。

だからと言ってそれを否定したり、自分流にアレンジしていたら、今までと変わらない人生が続くだけです。うまくいかない人生を送っている人は、うまくいかないやり方をしているのです。せっかくうまくいくやり方を教えてもらっても、自分のやりやすいダメなやり方にアレンジしてしまうのです。

スポーツだって、はじめからうまくできる人はいません。才能があると言われている人でさえ、たくさんの時間を練習に費やしています。引き寄せの法則のメソッドを実践するのだって同じことです。練習や訓練をすることで、その効果を最大限に引き出すことができます。

サッカーのドリブルが下手な人でも上手い人でも、同じように前に進みます。しかしそのスピードには当然差があります。引き寄せの法則のメソッドにも訓練が必要ということを理解し、日々実践していくことが重要ということを忘れないでください。

photo credit: Serious thinking about something…maybe God. via photopin (license)