引き寄せの法則を活用して願いを叶えよう! と決心しても、なかなか変化の起きない現実に焦りを感じてしまうこともあるかと思います。
多くの引き寄せ本やブログには「引き寄せの法則に焦りは禁物」というようなことが書かれていますが、これは実際その通りです。
とはいえ、人間ですからときには焦ってしまうこともあるでしょう。
ということで今回は、引き寄せを妨げる焦りの感情が生まれる原因、そしてそれを手放し、引き寄せを加速させる方法についてお伝えしていきたいと思います。
現実と理想を比較して焦ってしまう
引き寄せの法則を活用すれば、現実を望んだように変えることができる。
それが分かっているのに、なぜ私たちの心に焦りが生まれてしまうのでしょう?
それは多くの場合、現実と理想を比べてしまうからです。
引き寄せの法則を活用して願いを叶えたいという人は、もれなく現状に何らかの不満を抱いているでしょう。
そして引き寄せの法則を活用する過程で、自分の理想のビジョン、つまり願いが叶った情景を何度もイメージすることになります。
そうして何度もイメージする中で、いつしか現状と理想との間にあるギャップをリアルに感じるようになります。
すると、そのギャップが埋めようのないものに感じたり、これだけ引き寄せを実践しているのに一向に現実が変わらないように感じることで焦りやイライラというような感情が生まれてしまうわけです。
現実と理想とのギャップを強烈に感じる、それ自体は悪いことではありません。
むしろそれは自分の内面が変わり始めているシグナルでもあるので、歓迎すべきことだと言えます。
重要なのは、そこで理想のビジョンにフォーカスし続けることなのですが、普段から現実世界に臨場感を強く持っている人だと、そのギャップがネガティブな要素として働いてしまいます。
焦りの感情を生み出す原因
現実と理想を比べることで、なぜ焦りが生まれるのか?
そこをもう少し掘り下げてみると、焦りの感情を生み出しているモノの正体が見えてきます。
それが、「足りない」という観念です。
今ある現実に満たされないものがあり、それが理想のビジョンと比較することで浮き彫りになる。
そしてその「足りない」ものにフォーカスすることで、より「足りない」という観念を増幅してしまうのです。
引き寄せの法則は「思考が現実化する」法則だと言われますが、どんな思考が現実化するのかと言えば、より強く焦点を定めた思考が現実化するわけです。
だから、いくら「お金持ちになりたい」と願っていても、「月末のクレジットカードの支払い、大丈夫かな……」と心配ばかりしていれば、引き寄せられてくるのはお金に関するトラブルだったりします。
つまり、「足りない」という観念にフォーカスすれば、「足りない」現実をより引き寄せてしまうことにつながるのです。
そして「焦り」という状態そのものが、「足りない」という観念に強烈に思考をフォーカスしている状態というわけです。
今あるものにフォーカスすると、引き寄せが加速していく
では、どうすれば「焦り」を手放すことができるのでしょうか?
とてもシンプルな話ですが、「焦り」を生み出すのが「足りない」という観念であれば、反対の「ある」「手に入れている」ものにフォーカスすればいいのです。
今ある現実には、たしかに足りていないものがあるかもしれません。
しかしそれ以上に、「今あるもの」「すでに手に入れているもの」というのはたくさんあります。
普段は当たり前すぎて気にも留めていないことだって、あなたのために存在してくれているわけです。
自分の身の周りを見直してみて、身近なものからどんどんイメージを膨らませ、すべてに感謝していきましょう。
例えば、今日食べたごはんだって、あなたの目の前に並ぶ前には調理する人、食材を生産した人、食材を輸送した人、…… など、たくさんの人がかかわっています。
また食材それ自体も、自分の命を引き換えにしてあなたのエネルギーになってくれていますよね。
そう考えれば、わざわざ「感謝しましょう」などと言われなくても、自然と感謝の気持ちがわいてくるはずです。
まずは、その感謝の気持ちを大事にしていきましょう。
これを続けていると、実は「感謝」って、「ある」「与えられている」という観念が土台になっているということに気づきます。
「ありがとう」と言うときって、他人に何かしてもらったときですよね?
それってつまり、物質的なものだけでなく、相手の気持ちも含めて「与えられた」「手に入れた」ということに対する感謝が生まれるからです。
「今ある」ものにフォーカスするというのは、過去にさかのぼって「与えられた」「手に入れた」ものに感謝をしていくような感覚に近いかもしれません。
そうして「今ある」ものにフォーカスすることで、あなたの現実にはさらに「ある」が増幅されていきます。
そしていつの間にか、現実と理想とのギャップが埋まっていることに気づきますよ。