「瞑想中は何も考えない」とか、「瞑想中に叶えたいことをイメージすると引き寄せが加速する」とか、あなたも聞いたことがあるかもしれません。
巷に広まっている瞑想のアレコレってたまに真逆のこと言ってたりするので、混乱してしまうこともありますよね。
ということで今回は、瞑想中は何も考えない方がいいのか、何か考えた方がいいのか、そして引き寄せを加速させるおすすめの瞑想方法についてお話ししたいと思います。
「瞑想中は何も考えない」とはどういうこと?
瞑想中は何も考えないようにする、いわゆる「無の境地」みたいなものだと思いますが、これに至るのって実はなかなか難しいことだったりします。
それこそお坊さんとかが厳しい修行を何十年も積み重ねてやっと到達できるかどうか、みたいなレベルらしいです。
でも、引き寄せの法則や潜在意識を活用するための瞑想ということで考えれば、そこまで極める必要はありません。
そもそも人間って、何も考えないようにすると自然とアレコレと思考が浮かんでくるようにできているわけです。
だから瞑想してたらいつの間にかアレコレと考えてしまっているというのは、いわば当たり前のことなんですよね。
とはいえ、そうやって浮かんでくる思考に振り回されていたら、せっかくの瞑想もあまり有意義なものにはなりません。
では、どうするか?
答えはシンプルで、感情が乱れない「どうでもいいこと」に意識を向ける、ということです。
たとえば自分の呼吸とか、時計の針が進む音とか、水滴が落ちる音とか。
自分の心がかき乱されないものであれば何でも構いません。
自分の呼吸に意識を集中していて、「次の呼吸はちゃんとやってくるかな…」とハラハラする人は多分いませんよね。
でも好きな人のこととかを考えていれば、「何であんなこと言っちゃったんだろう…」とか「次はいつ連絡来るかな…」みたいに考えてしまって感情の波が消えることはありません。
瞑想で目指すべきところは、感情の波がまったく立たない状態、もっと言えば寝ているのかいないのかの境い目のような状態です。
これが自我と距離を置けていて、潜在意識が浮かび上がっている、いわゆる変性意識状態です。
何も考えない=変性意識状態
変性意識状態になるためには、外からの情報刺激や自身の思考による感情の揺れを鎮めることが重要です。
そしてそのために、呼吸など感情の揺れを誘発しない対象に意識を向けるというのが効果的な方法ですよ、というわけです。
しかし、ほとんどの人は呼吸に意識を向けていても、いつの間にかアレコレを考えてしまうのが普通です。
大切なのは、自分がいつの間にか何か考えてしまっていたことに気づいたときにどうするかです。
そこで「何も考えちゃいけないのに!」と自分に否定的になったり、無理に思考を抑えつけようとするのは逆効果です。
それをしてしまうと自分にネガティブな信念を育ててしまうことにつながったり、フォーカスした思考をより強固にしてしまい、さらに感情が揺れることになってしまいます。
そうではなく、自分の意識が呼吸から離れて何か考えていることに気づいたら、その度に「ただ呼吸に意識を戻す」ことが大事。
これを繰り返すのが、引き寄せのための瞑想です。
この方法での瞑想が習慣化すると、瞑想中に変性意識状態に入りやすくなったり、潜在意識が活発になるので日常生活での直感が鋭くなり、願望がより速く・最短距離で実現することにつながっていきます。
ポイントは瞑想の“後に”考えること
次は、「瞑想中に叶えたいことをイメージすると引き寄せが加速する」という説(?)について。
これは非常に誤解しやすいポイントだなと個人的に思っているのですが、引き寄せの効果をもっとも高めたいなら、瞑想のすぐ後に叶えたい現実をイメージするのがおすすめです。
もちろん瞑想中に実現したいことをイメージするのも、まったく効果がないわけではないと思います。
でもそれは瞑想というより、「目をつむって一生懸命イメージングしている」と表現した方が的確なような気がします。
瞑想の直後は変性意識状態から戻ってくる、潜在意識が活性化しているような状態です。
何となく想像してもらえると思いますが、この状態のときは、自分の願望がより潜在意識へダイレクトに届きやすいわけですね。
なので瞑想は瞑想として取り組んで、しっかりと変性意識状態に入る。
そのあとで、自分が実現したい世界をイメージの中で、感情いっぱいに楽しむというのがおすすめです。
瞑想とイメージングを一緒くたにしてしまうと、どちらも中途半端になってしまいますので。