潜在意識を意識してはいるものの、中々うまくいきません。
人間関係の悩みですが、職場にどうしても許せない同僚の女性がいます。
はっきりいって、憎くてしかたありません。
私の前から消えてほしいといつも願っています。
人間関係についての欄を読み納得はしたのですが、毎日嫌な態度をとられると、いいイメージもうかばなく、その女性の事ばかり頭にはいります。
もうひとつ、その人が私の好きな男性と仲が良くて余計にです。
こういう中でどういう風に良いイメージをしていけばよいでしょうか?
メールありがとうございます。
引き寄せの法則に照らして考えると、私たちはより強く思考を集中させたものを引き寄せます。
勘違いしがちな部分かもしれませんが、引き寄せの法則はいいものを引き寄せるものではないのです。
正しくは、いいものも悪いものも、自分の思考に似たものを引き寄せる法則なのです。
ですから、ネガティブな思考をしているとネガティブなものを、ポジティブな思考はポジティブなものを引き寄せます。
しかも、思考をしたときの感情が強ければ強いほど、引き寄せが強力に働きます。
そして次に、潜在意識は肯定・否定を区別しません。
そのため、「遅刻したくない」と考えても、潜在意識は「遅刻」という事実を引き寄せてしまい、結果として遅刻してしまうことになるのです。
このときに面白いのは、それをイメージしたときの感情を伴って実現するという点です。
上記の遅刻の理屈で言えば、「お金がほしい」でも「お金がほしくない」でも、「お金」を引き寄せることには変わりないのでは? と思うかもしれません。
しかし、感情という点に目を向けてみると、「お金がほしい」という思考の奥には、「今はお金が足りていない」という満たされていない感情が隠れています。
そのため潜在意識は、その不足感をもっと味わいたいと解釈してしまうのです。
引き寄せの法則を活用する際に、現在形で願望を言葉にするといいとよく言われます。
お金がほしいのなら「私はお金を十分持っている」というような感じですね。
試しに「お金がほしい」と「私はお金を十分持っている」をそれぞれ何度も口にして自分の感情を観察してみると分かるかと思いますが、「お金がほしい」と唱えたときの枯渇感が、「私はお金を十分持っている」と唱えたときには消えていく、または小さくなっていくのが感じられると思います。
このように、願望を現在形で言葉にするのは、「足りていない」「現状では叶えられていない」という感情を消し、代わりに「足りている」「すでに願いが叶っている」という感情を先取りして潜在意識に伝えるための工夫の一つなわけです。
以上のことを踏まえて、あなたの職場での人間関係について考えてみたいと思います。
あなたが「憎い」「消えてほしい」という思考をすればするほど、それはあなたにとって、その女性をより憎くて消えてほしい人として存在させてしまうことになるのです。
ネガティブなものでもポジティブなものでも、あなたがその女性に思考を集中させることで、その女性はあなたの生活により深く関わってくるようになります。
ですから、その女性に消えてほしいなら、「すでに消えている」ものとして振舞い、その女性があなたの暮らしの中にいないイメージをすることです。
そうすることで、その女性が異動になったり、単純にあなたの気に障る言動をしなくなったり、どうなるかは潜在意識次第ですが、とにかくあなたにとって気にならない存在になります。
こういう話をすると、「そんなこと言ったって、同じ職場でいつも視界に入るし、気になって仕方ない」と思うかもしれません。
しかし、心に留めておいて頂きたいのは、「何かを変えるときには抵抗がある」ということです。
川の流れを変えるにも、自動車を止めるにも抵抗が必要です。
「すでに消えている」とイメージしても、はじめのうちはどうしても気になるかもしれません。
それでも「消えている」とイメージするのです。
そうして抵抗を続けることで、やがて流れは変わります。
引き寄せの法則を活用すれば、まるで魔法のように一瞬ですべてが変わると勘違いされる方もいます。
しかし引き寄せの法則は、この世界で一定の条件のもと作用している法則にすぎません。
ですから、結果があなたのもとに届くまでには、ある程度のタイムラグがあるのです。
願望を実現させるには、思いの強さが必要です。
なぜなら、思いが強くなければ、流れを変えることができないからです。
あなたの場合を例にしてしまって申し訳ないですが、あなたがその女性に対して「消えてほしい」と強く思っていれば、流れが変わるまで抵抗することができるでしょう。
しかし、そこまで思いが強くなければ、「気になって仕方ない」などと言ってろくに抵抗することなく折れてしまうのです。
潜在意識と引き寄せの法則を活用するには、まずその本質を理解し、流れが変わるまで抵抗することです。
あなたの幸せを願っております。