書籍『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』の中で、エイブラハムは1日15分瞑想することすすめています。
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどの経営者をはじめ、イチローやタイガー・ウッズなどのスポーツ選手、マイケル・ジャクソンやレディ・ガガなど多くの著名人が生活の中に瞑想を取り入れているのは有名な話です。
今回は、1日15分瞑想することの効果と、その簡単なやり方についてお伝えしたいと思います。
私たちは思考のコントロールを失っている!
15分瞑想の効果や方法の前に、普段私たちの生活はどのようなものなのかについてお話ししたいと思います。
現代社会はIT(情報技術)の発展が目覚ましく、その恩恵は計り知れません。こうしてブログであなたに私の考えをお伝えできるのだって、IT技術の発展があればこそです。
しかしながら、その恩恵を同じくらい、もしかしたらそれ以上に大きな弊害もあります。
それは、情報が大量に瞬時に送受信されるため、私たち一人ひとりに届けられる情報量が膨大になり、とうに処理できる限界を超えているということです。
テレビなどではネガティブなニュースが大量に発信され続け、受け取る側の私たちは一つ一つの情報を吟味する余裕などなく、反応することに精一杯の状態です。
やり取りされる情報量が膨れ上がった現代社会では、ほとんどの人が情報を受け取って反応(思考)して、また次の情報を受け取って反応(思考)して… ということをひたすら繰り返しているのです。
いわば、思考のコントロールを失っている状態なわけです。
このような状態では、ニュースとして受け取るネガティブな情報によって発生したネガティブな思考がさらにネガティブな思考やものごとを引き寄せ、それがさらにネガティブなものを引き寄せる… という負のスパイラルに入らない方がおかしいと言えます。
15分瞑想の効果・メリット
ですから私たちは、まずは何より思考のコントロールを取り戻す必要があるのです。
そのために効果的なのが、今回ご紹介する15分瞑想というわけです。
人間は1日に約6万回の思考をすると言われており、普段の思考というのはそれこそ数秒単位であっちこっちと行ったり来たりしているような状態です。
そんな状態では、自分の願望に思考を集中することは困難です。瞑想をすることで自分の思考を俯瞰(ふかん)で見ることができ、思考が安定していきます。思考が安定すれば、これまで盲目的にネガティブな情報に反応していたものをニュートラルな状態に持っていくことができます。
そしてできれば、テレビはあまり見ないようにしましょう。映画やドラマなどであれば問題ありませんが、他人をこき下ろして笑いを取る類(たぐい)のバラエティ番組や、ネガティブな情報ばかり垂れ流すニュース番組はもはやデメリットしかありません。
情報を受け取るということは、それに反応して思考するということです。そして思考があなたの人生を形作っています。そう考えれば、無防備に情報を受け取ることがどれほど危険なことかイメージできるのではないでしょうか?
情報の取捨選択は自分でするように心がけましょう。そして、そのための15分瞑想なわけです。
15分瞑想のやり方
15分瞑想については、難しく考える必要はありません。
できるだけ静かな場所に、楽な服装・楽な姿勢で腰かけて軽く目をつむります。必要であれば事前にスマホなどでタイマーを15分にセットしておくといいでしょう。
そして、自分の呼吸に意識を集中します。息を吸っているとき、吐いているときの身体の動きなどの情報に集中します。それだけで、普段暴走しがちな思考のコントロールを取り戻すことができます。
ちなみに本来は、呼吸は「吐いて・吸って」で1セットですので、息を吐くところから始めるのが理想的ですが、ここではそこまでこだわる必要はありません。自分のしやすい方法で、できるだけゆっくり深く呼吸して頂ければ結構です。
そうして呼吸に意識を集中していると、次第に忘れていたような過去の記憶や風景などが心に浮かんでくるときがあります。それらが浮かんできたときには、それらに集中しようとせず、ただ眺めるようにしてください。あくまで呼吸に集中です。
浮かんでいた記憶に集中しはじめると、また他の記憶に思考が移り… という感じで反応することになってしまいます。15分瞑想でのもっとも大きな目的は、失った思考のコントロールを取り戻すことです。一旦コントロールを取り戻すことができれば、あなたの願望に思考を集中させることができますからね。
1日15分瞑想をしばらくの間続けていると、自分でも感じられるような変化が普段の生活や精神状態に現れてきます。その状態が潜在意識とのコミュニケーションが取りやすい状態です。ザックリ言い換えれば、直感が冴えてツイている状態とも言えるかもしれません。