【行動不要論】引き寄せの法則における”行動”とは何を指すのか?

2017.06.16 2023.06.13 引き寄せの法則

引き寄せの法則において、行動することは必要なのか? というのはよく意見が割れるところではあります。

結論から言ってしまえば、引き寄せに行動は必要です。

もっと正確に言えば、引き寄せたものを受け取る過程で結果的に行動してしまうと言った方がいいかもしれません。

書籍『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』をはじめ、さまざまな引き寄せ関連の書籍でも、そのようなことが書かれていますし、私自身の実感としても「行動は必要」だと思っています。

引き寄せ関連の掲示板には「行動不要論者」さんという有名な方もいるため、そのネーミングのインパクトから「引き寄せには行動は必要ないんだ」と思ってしまう人はたくさんいるのではないかと思います。

ただ、行動不要論者さんの書き込みに目を通していくと、行動不要論者さんの「行動」の定義は一般的な「行動」の定義と異なっていることが分かります。

行動不要論者さんの「行動」の定義

行動不要論者さんは、ご自身の行動不要論に関して次のように仰っています。

ここでいう行動不要論とは
「ちょっとでも嫌だとか面倒だと思うことは一切やるな」
っつうことだよ。

「行動」と言うと、「~しなければならない」というものを思い浮かべてしまうのが一般的なようです。

掲示板のような場では、いろいろな人の書き込みに受け答えする形で書き込まれるので、ニュアンスなど注意深く汲み取っていかなくてはなりませんが、行動不要論者さんの言っている「不要な行動」とは、こういった「~しなければならないこと」であると思っていいでしょう。

そのため、行動不要論者さんの言う「行動不要論」とは、「苦痛を伴う行動は不要である」という考え方だと理解できますし、引き寄せの法則の本質と照らし合わせても的を射た考え方だと思います。

この世界での行動の本当の意味

引き寄せの法則とは、この世界(宇宙)で一定の条件のもと常に働く「法則」です。

形のあるものでもないものでも、つまり、できごとや人、お金、車、コーヒー、そして思考でも、似た者同士が引き寄せ合うことを引き寄せの法則と言います。

それでは、この引き寄せの法則に「行動」がどのように関係してくるのでしょうか?

それには、私たちが「見えない世界」ではなく「物質世界」に存在していることが関係しています。※1

書籍『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』の内容を踏まえて、この世界での「行動」の意味について考えてみましょう。

エイブラハムによれば、私たちは物質世界に生まれてくる前(見えない世界に存在していたとき)に、物質世界のルールの下でさまざまな経験をすることを決意してきました。※2

そのため、大前提として私たちは物質世界のルール(制限)の中で引き寄せの法則を活用する必要があるわけです。

こう書くと、「それじゃ物理的に距離のあるものは引き寄せられないのでは?」と不安になる人もいるかもしれませんが、そういうことではありません。

この世界で言う「行動」の本当の意味とは、自分の思考によって引き寄せたものを「受け取る」ためのもの、いわば引き寄せの最終工程だと言えるものです。

※1正確には物質世界に存在しているのと同時に「見えない世界」にも存在しているのですが、行動の意味をご説明するためにここでは割愛いたします。

※2この物質世界での人生で得た経験や知識を「内なる存在(ハイヤーセルフ)」に追加し、さらなる成長をすることが、私たちの魂の目的です。

「行動」=引き寄せたものを「受け取る」

たとえばあなたが、距離の遠く離れた、連絡も取れない相手を引き寄せたいとします。

その場合、一般的な「行動」の定義(=~しなければならない)では、相手の住む場所の近くへ行か「なければならない」、相手の連絡先を手に入れ「なければならない」と考えがちです。

そのため、中には「そんな無理だ」「引き寄せの法則なんて嘘だ」とガッカリしてしまう人もいるかもしれません。

しかし、「行動」の本当の意味は、(すでに)引き寄せたものを「受け取る」ことです。

つまり、行動する前段階で、思考によって引き寄せたものを目の前に出現させるためにするのが「行動」というわけです。

上の例で言えば、距離の遠い・連絡も取れない相手を思考によって引き寄せる。

すると、あるときふっと普段行かないところへ出掛けたくなったりします。

そして、その先でバッタリ意中の人に会い、しかもそこからどんどん関係が深まっていく… というようなことが起こるわけです。

この例で言う「行動」とは、「ふと普段行かないところへ出掛けた」ということです。

ポイントは、これが行動不要論者さんのいう「ちょっとでも嫌だとか面倒だと思うこと」ではないということです。

つまり行動する前の段階で、あなたはすでに引き寄せているということです。

そして、この世界の醍醐味である「物理法則」を楽しむために、「行動」するのです。

行動の前に、すでに引き寄せている

私たちは、望んだものを思考によって引き寄せ、それをこの世界のルール(物理法則)に則って自分の目の前に出現させることを楽しむために「行動」します。

冒頭でも言ったように、引き寄せたものを受け取るために行動するのです。

引き寄せるために行動するのではありません。

ここが頭の中で明確になっていれば、行動不要論者さんがなぜ「引き寄せに行動は不要」と仰っているのか腑に落ちるのではないでしょうか?

だってそうですよね、行動の前にすでに引き寄せているのですから。

繰り返しになりますが、「行動」とは引き寄せたものを「受け取る」ことです。

であれば、行動するときにワクワクすることはあれど、苦痛を伴うことなどあるはずないですよね。

それが本当の意味での「行動」なのか、世間一般でイメージされている「行動」なのかを見分ける基準としては、それが「しなければならないこと」なのか「したいこと」なのかということです。

この基準を意識しておくだけで本当の意味での行動力が上がりますし、引き寄せに逆効果となる行動を遠ざけることにもつながりますよ。

PS:このブログでは引き寄せ初心者の方に向けて、引き寄せの法則を分かりやすくお伝えしています。「引き寄せについてもっと知りたい」「引き寄せるための思考・習慣を身につけたい」という方に向けた情報は、noteで発信しています。マガジンでは過去の有料記事もすべて読めるようにしています。