「引き寄せの法則を活用できれば嫌なことは起こらなくなる」
「引き寄せの法則で毎日いいことばかりな奇跡のような人生が手に入る」
引き寄せの法則をテーマにした本やブログを見ていると、たまにこんなことが書かれているのを目にします。
私自身、以前は「そういうもんなのか」と思っていましたが、どこか違和感を持っていました。
おそらく同じように感じている人も少なくないのではないかと思います。
ということで今回は、引き寄せの法則を活用すれば嫌なことは起こらなくなるのか?
そして生きていく上でなぜ嫌なことが起こるのか、その理由と向き合い方について書いていきたいと思います。
引き寄せの法則を活用しても嫌なことはなくならない
ガッカリされるかもしれませんが、引き寄せの法則を活用しても嫌なことはなくなりません。
しかし引き寄せの法則を活用して、あなたの波動が強く・高い状態に整っていけば、人生の中で起こるできごとが変わってきます。
これはドラゴンクエストなどの、RPGゲームをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
ゲームを始めたばかりの頃は、村の周辺で遭遇する弱いモンスターを倒すのにも精一杯だったりしますよね。
しかし経験値を貯めてレベルアップしたり、より強力なアイテムを手に入れたりすることで手強いモンスターや、ついにはラスボスまで倒すことができるようになります。
これと同じで、たとえば「借金300万円」という状況も、年収300万円の人と年収3,000万円の人では対処の難しさが全然違ってきます。
また恋人がいない人と、すでに恋人がいる人とでは、「クリスマスを楽しく過ごす」という願望達成の難易度はたいぶ変わってくるかもしれませんよね。
つまり引き寄せの法則を活用しても嫌なことはなくなりませんが、嫌なことを含む人生で起こる出来事の内容がレベルアップするようなイメージです。
年収300万円の人と年収3,000万円の人では、「借金300万円」を完済するまでの時間や苦しみは間違いなく違います。
恋人がいない人にとって「恋人がいないこと」が大問題かもしれませんが、すでに恋人がいる人にとっては「恋人とケンカばかりしてしまうこと」が悩みの種で、「恋人がいること」自体はさして特別なことだとは感じていないかもしれません。
こんな感じで、その人がこれまでに創造してきた現実によって、「嫌なこと」として起きる出来事が変わってくるわけです。
私たちが生まれたのはいろんなことを経験するため
そしてなぜこんな風になっているのかといえば、私たちはこの世界に生まれてきた目的が「魂の成長」であると言われており、そのためにはいろいろな経験をすることが必要だからです。
さらに言えば、その人の波動の状態によって、その人だからこそ乗り越えられる試練(嫌なこと)が降りかかってくるとも言えます。
年収300万円のサラリーマンが借金1億円という試練に遭遇することはなかなかないかもしれませんが、会社を経営していて年商数十億という人には借金1億円というのは別にありえない話ではありません。
また恋人がいない人には「パートナーと深く分かり合う」という課題はピンとくるものではありませんが、すでにパートナーがいる人にとってはそれが目下の課題として顕在化してくるわけです。
このように、その人がそれまでに経験したこと・創造していた現実によって、その人のレベルに合った出来事が経験としてやってくるわけです。
そしてその経験を乗り越えることで、より強く・高い波動のレベルに到達したり、より規模の大きい・影響力のある存在へと成長拡大していくという仕組みになっているんですね。
大切なのはゴール(あなたの理想)を見失わないこと
とはいえ嫌なことをきっかけに思考が乱れ、波動が低く・弱い状態になれば引き寄せられてくる現実もどんどん逆戻りしていくこともありえます。
大切なことは嫌なことが起こる現実にフォーカスしすぎて、自分の価値を忘れたり、あなたの理想とする現実を見失わないことです。
そこさえブレなければ、いま現実として降りかかってくる嫌なことを乗り越えられるばかりか、その後にはよりよい人生が拓ける可能性が高いです。
嫌なことが起こったら、「よりよい人生へのステップアップの時期が来た」と捉えてみましょう。
そう考えることができれば、あなたの人生の拡大成長が止まることはありません。