「瞑想しようとしても集中できない」
「いろんなことが頭に浮かんで気が散ってしまう」
瞑想に取り組んでいる人の中には、このようなことで悩んでいる人が少なくありません。
そのためうまくできている実感がわかなくて習慣として定着せず、結果として引き寄せがうまくいかない…… というようなことになってしまいます。
しかしここには、瞑想というものへの根本的な誤解が隠れています。
ということで今回は、瞑想に集中できないと悩んでいる人に向けて、その誤解を解きつつ、どのように瞑想に取り組んでいけばいいのかについてお話しできたらと思います。
瞑想の目的は集中することじゃない
そもそも瞑想とは何かに集中することではなく、「何にも集中しない状態」を目指す行為です。
この何にも集中しない状態を「変性意識状態」と呼んだりするのですが、これは「眠りに極めて近い状態でありながら、目覚めたままでいる」ということです。
つまり、何かに集中しているのとは真逆の状態とも言えるわけですね。
瞑想に取り組む際におすすめな方法として、自分の呼吸に意識を向けるというものがありますが、これはエイブラハムの言葉を借りれば「ほとんど考える必要のない何か」に集中することで、何にも集中しない状態を実現するというアプローチなわけです。
現実世界で起こることには恋愛や人間関係の悩みだったり、お金に関する不安や恐れなど、私たちの思考をいとも簡単に捉えてしまうような出来事がたくさんあります。
しかしそれらに思考が囚われている(集中している)と、どんどん感性が鈍くなり、潜在意識からのメッセージを受け取りにくくなってしまいます。
願望を引き寄せる(=生きたい人生を実現する)ためには、現実で起こる出来事による刺激から距離を置き、思考を鎮めることが上手になる必要があるわけですね。
思考を現実から切り離し心を鎮める
引き寄せにおける瞑想のメリットはまさにそこで、現実世界で振り乱された思考を変性意識状態に入ることでフラットにし、直感や想像力(創造力)を取り戻すことにあります。
うたた寝しそうなとき、たとえばつまらない授業中やお昼休み後のデスクワークなどを思い出してみてください。
ボーっとしてなんだか気持ちがいいですよね。
瞑想で目指す変性意識状態というのは、あれに近い感じのものです。
そしてその状態には、何となく、いつの間にか「なっている」ということが多いはずです。
「よし、いまからボーっとするぞ」と気合を入れてボーっとする人はいないと思います。
ところが瞑想となると途端に構えてしまい、「今から瞑想するぞ」「集中するぞ」と力んだ状態で取り組んでしまう人が少なくありません。
そうなるとやはり、呼吸に意識を向けようとしても気が散ってうまくいかないということになってしまうわけです。
そうなるくらいなら、「寝る前にほんの少しだけ」とか「仕事の合間の気分転換」という感じで取り組んだ方が何倍も効果的でしょう。
瞑想は毎日の積み重ねが何より大切
私たちは日々の生活の中で、様々な刺激によって思考を乱されています。
そのため瞑想に取り組み始めたばかりの頃は、なかなかうまくできている実感を得られないかもしれません。
でも、それはむしろ普通のことです。
だからこそ瞑想は毎日少しずつでも継続していきことがとても重要になります。
「今日は気分が乗っているから」「今日は集中できそうだから」みたいに日を空けながら取り組んでしまうと、なかなか変性意識状態に入るまで期間が掛かってしまいます。
でも毎日継続することで、昨日より今日、今日より明日という感じで瞑想の質が高まっていくことを実感できると思います。
肩肘を張らず、「ちょっとだけやってみよう」という気持ちで取り組んでみてくださいね。