自分に自信ない… と思っているあなたは、過去のことを思い出して「あのときああしておけば」「あのときもっと頑張っておけば」と考えてクヨクヨしてしまうことはないでしょうか?
過去の自分の選択を後悔し、もしあのとき別の選択をしていたら… と”もう一人の自分”を作り上げ、その自分と今の自分を比べてふがいなさに打ちのめされているのかもしれません。
想像上の”もう一人の自分”は、いつも優秀に見えるもの
とはいえ、想像上の”もう一人の自分”とは、いつも現実の自分よりも優秀に見えるものです。
なぜなら、今の自分に自信がなく、過去ばかり振り返ってしまうということは、現在の状況に不満があるからに他なりません。
すると、過去に別の選択をしていたら… と考えた場合の自分は、自ずと今の自分よりも輝いて見えるのです。
しかし、その自分というのはあなたが自分自身で作り出したもので、現実には過去にも現在にも未来にも存在しません。
ただ、あなたのイメージの中にいるのです。
そのイメージの自分と自分を重ね合わせることで、そのイメージに近づこうとポジティブに考えられればいいのですが、多くの場合はその”もう一人の自分”と比べることでぐんぐん自己評価を下げてしまうことになります。
あなたは常に最善の選択をしてきた
あなたが頑張り屋でまじめな人であるほど、「あのときもっと頑張れたかもしれない」と考えると思います。
しかし、そのときのあなたは、今のあなたと同じように一生懸命考えてその選択をしたわけです。
ですから、あなたは常に最善の選択をしてこれまで生きてきたのです。
人間は過去に縛られていると、過去の選択次第でもっといい人生を送れたのではないかと考えてしまいます。
しかし、あなたは常に最善を尽くしてきて、今のあなたが最高なのです。
想像上の”もう一人の自分”と今の自分を比べ続けることで、あなたは自分の価値を見失ってしまいます。
だからこそ、自分に自信が持てなくなってしまっているのです。
自分に自信を取り戻すには
自分に自信を取り戻すには、まず過去に縛られて生きるのをやめることです。
とはいえ、「過去に縛られて生きるのをやめよう」と言ってすぐにやめられるなら苦労はしません。
ではどうすればいいか? ということですが、それにはまず「どんな自分になりたいか」というイメージを明確にするのです。
できれば上で話したような過去の別の選択をした場合の”もう一人の自分”ではなく、まったく新しい、理想の自分をイメージしてください。
過去に別の選択をしたもう一人の自分は、あくまで過去の延長線上にしかありません。
そうではなく、今のあなたが「こうなりたい」と強く思える自分をイメージするのです。
その「イメージのあなた」は過去ではなく、「未来のあなた」です。
ですから、過去のもう一人の自分のように、今の自分と比べたところで落ち込んだりする必要はありません。未来のあなたは、現在のあなたよりも輝いていて当然なのですから。
その「未来のあなた」になれたとしたら、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?
未来の自分になったと想像して、バリバリ仕事したり、恋愛を楽しむ自分をイメージしてください。
そして、そのときに感じる感情をしっかりと覚えておくのです。
そのときの感情がつまり、あなたが人生において感じたい感情なわけです。
ちょっと話が逸れますが、人間の目標(たとえばお金や恋愛など)は、突き詰めていくと「どんな感情を感じたいか」ということになります。
お金がほしいという人は、お金を持つことで高揚感や安心感などの感情を手に入れたいということなのです。
ですから、未来の自分をイメージしたときに感じる感情というのは実はとても重要です。
見方を変えれば、その感情を感じられているとき、あなたの目標はすでに叶っているというわけなのですから。
今のあなたが、未来のあなたをイメージしてその感情を体験するということを続けていると、あなたは潜在意識の働きで自然とその「未来のあなた」になっていきます。
潜在意識は、あなたがより感情を強く持った方を現実と認識するようになります。
そのため、あなたが「未来のあなた」をイメージして強く感情を揺り動かせれば、潜在意識はその「未来の姿」を本当のあなただと認識するようになります。
そして、その未来の自分と今の自分との間にギャップがあれば、潜在意識はそのギャップを埋めるために動き出します。
いったんそうなれば、あなたは無理せずともその理想の自分になることができるわけです。
自信ない… と悩んでいるのなら、自信に溢れた自分をイメージしてください。
そのあなたはどんな風に振る舞い、どんな風に人と接していますか?
できるだけ事細かくイメージを作り上げましょう。
そうすることでより感情を込めやすくなります。
過去を切り離し、未来の自分をイメージする。
そして、その自分になったときの感情まで味わう。
それこそが、自信のない自分に別れを告げ、自信に溢れたあなたを手に入れる方法です。