引き寄せの法則をうまく活用するコツとして、できるだけ多くの時間を「いい気分」で過ごすことが大切と言われます。
実際、引き寄せの法則の本質と照らし合わせても、いい気分でいさえすればどんどん望むものを引き寄せられるようになります。
「いい気分」の重要性については、引き寄せの法則をテーマにした書籍やブログなどでよく言われることですので、これまでにも聞いたことがあるかもしれません。
しかし、いい気分でいることが大切ということを知っている人ほど、躍起になってネガティブな感情を抑え込もうとしてしまう場合があります。
このブログに頂くメールの中にも、「一生懸命ネガティブな感情を抑え込もうとしているのに、うまくいかない」という趣旨のご相談が多くあります。
今回は、ネガティブな感情を抑え込もうとすることの危険性、感情の役割や活用方法についてお伝えしたいと思います。
なぜ、ネガティブな感情を抑え込もうとしてはいけないのか?
そもそも、感情って何でしょうか?
結論から言えば、感情とは、私たちの潜在意識とか「内なる存在」と呼ばれるようなものによるナビゲーションシステムです。
また違う機会に詳しく書きたいと思っていますが、私たちは見えない世界と物質世界(今私たちが「いる」と認識している世界)とに同時に存在していて、潜在意識や「内なる存在」というのは、見えない世界に存在するあなた自身のことです。
潜在意識や「内なる存在」には、私たちがこれまでの過去世で得た知識や経験がすべて格納されており、自分(あなた自身)がどういう存在なのかも知っています。
つまり、過去の膨大な経験・知識という情報に裏打ちされた、あなた自身の価値というものを確信しているわけです。
そして「内なる存在」は、物質世界でのあなたの思考が「内なる存在」が持っている自分(あなた自身)に対するイメージ(セルフイメージ・自分像)に合致しないものになっていると、ネガティブな感情という形で「あなたの向かいたい方向からずれているよ」と教えてくれるのです。
この感情というナビゲーションシステムは極めてシステマシックなもので、常に同じように処理を行います。
あなたが本来のセルフイメージと合致した思考をしているときにポジティブな感情を、合致しない思考の場合はネガティブな感情を返します。
「自分はダメな奴だな…」とか「どうせ好きな人に振り向いてもらえない…」を考えたとき、あなたはどのように感じるでしょうか?
おそらく、胸がずっしりと重くなって落ち込んだ気分になるのではないでしょうか?
これはつまり、そのときの思考(=自分はダメな奴)が、「内なる存在」が持っている本来のセルフイメージとかけ離れているということです。
「内なる存在」はあなたの価値を知っていて、それを確信しています。
だからこそ、嫌なことを考えたときにネガティブな感情が湧くのです。
ネガティブな感情を抑え込もうとすることの危険性
ネガティブな感情を抑え込もうとすればどうなるでしょうか?
先ほども言ったように感情とは「内なる存在」によるナビゲーションシステムです。
あなたが本来たどり着くべき場所まで道案内してくれる貴重な機能です。
それを無視することは、「内なる存在」からの貴重なメッセージを無視することになってしまうのです。
自分の感情を抑え込もうとすれば、自分の感情にどんどん鈍感になってしまいます。
自分がどう感じているのか分からず、本来の(価値ある)自分像が見えなくなってしまいます。
ネガティブな感情を無理に抑え込めば、自分が自分の願望を遠ざけるような思考をしていても気づくことができなくなってしまうのです。
また、抑え込もうとすることによる思考に集中についても忘れてはいけません。
引き寄せが働く条件として、「思考を集中したものを引き寄せる」というものがあります。
つまり、それがポジティブであろうがネガティブであろうが、思考を集中させればそれが引き寄せられてくるということです。
ネガティブな感情を抑え込もうとすることは、それだけ強烈にネガティブな感情に思考を集中させていることになります。
言い換えれば、「そのネガティブなものがほしい!」と強く宇宙にメッセージ送っているようなものです。
「ネガティブな感情を抑え込もうとしてもうまくいかない」というのは、言ってみれば至極当然のことなのです。
思考を集中させるから、それがどんどん引き寄せられてくるのです。
それが引き寄せに逆効果になるのは、言うまでもありません。
感情に敏感になるほど幸せになりやすくなる
引き寄せにおいて、感情を抑え込もうとするのは得策ではありません。
感情を抑え込もうとするのではなく、その感情の元となっている思考を切り替えることが大切です。
人間は1日に6万回も思考をしていると言われています。言い換えれば、それだけいとも簡単に思考が切り替わっているということです。
ですから、嫌な感情が湧いてきたときには、意識して違うこと(楽しいことやうれしくなること)を考えるようにしましょう。
しばらくその思考を続けていれば、やがてポジティブな感情が湧いてきます。
それが、「内なる存在」からの「正解!」の合図です。
ですから、普段から自分の感情に敏感でいられるようにしましょう。
これは日頃からちょっと意識するだけで変わりますが、「私は自分の感情に敏感だ」という感じでアファメーションを利用してもいいでしょう。