【メール相談】理不尽な事件や、先天性の難病、虐待なども引き寄せの結果ということになるのでしょうか?

2017.11.27 2018.03.10 メール相談
以前にゾロ目の意味について問い合わせ、お答えいただいた者です。
お忙しいなか、本当にありがとうございました。
ゾロ目については、虎さんのおっしゃる通り気にしないようにしたところ徐々に見かけなくなりました。

今回は、さらに引き寄せについての疑問点がいくつかうまれたため、ご相談させて下さい。

①通り魔などの理不尽な殺人事件の被害者や、先天性の難病患者、虐待死した子どもなども引き寄せの結果ということになるのでしょうか?
そうだとしたら、恐いし残酷だなと思うのですがどう前向きに捉えたら良いでしょうか?

②私は今、人間関係・仕事内容ともに悪い職場に勤務しています。寝る前30分程の瞑想やイメージングでは幸福感に包まれるのですが、職場ではどうしても現実に反応して嫌な気分で過ごしてしまいます。
一方で、いずれ可視化される願望実現化した世界とは異なる現実の残務処理をしているんだと思い込むようにしています。
しかし、やはり1日の大半を嫌な気分で過ごしていると、願望実現は遠のくでしょうか?

③私は好きな人と毎日会わなくても平気ですし、疲れた日は好きな人にすら会いたくないタイプです。
今片思いしている方とは、引き寄せの法則を活用してでも結ばれたいとは思っているのですが、私のようなタイプは願望が弱いということになるでしょうか?

お手隙の際、お答えいただけたら幸いです。
虎さんの幸福を祈ります。

メールありがとうございます。

引き寄せの法則や潜在意識について調べれば調べるほど、疑問や気になることがどんどん出てきますよね。

ご相談頂いた①~③について、私なりの考えをお伝えしたいと思います。

①通り魔などの理不尽な殺人事件の被害者や、先天性の難病患者、虐待死した子どもなども引き寄せの結果ということになるのでしょうか?
そうだとしたら、恐いし残酷だなと思うのですがどう前向きに捉えたら良いでしょうか?

こういった疑問が浮かんでくるのは、至極当然のことだと思います。

これについては、書籍『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』の中でエイブラハムが分かりやすく解説してくれているので、できればそちらを一度読んでみて頂きたいのですが、ここでは私の解釈ということでお話ししたいと思います。

この世界に生きている人の中で、通り魔に遭いたいと考えている人はいないでしょう。たとえ自殺願望を持っていたとしても、できるだけ穏やかに…… と考えるのではないかと思います。

にもかかわらず、現実にはそういう事件に巻き込まれてしまう人がいるのはなぜか?

これについては、引き寄せの法則がどんな性質を持つものだったかを思い出すと答えに近づけそうです。

引き寄せの法則とは、「思考に似たものを引き寄せる(引き寄せ合う)」法則です。つまり、明確に「それ」について思考していなくとも、それと似た性質のものを引き寄せることがあるということです。

また、ちょっと話は逸れますが、「お金のあるところには、さらにお金が集まる」と言われます。これはお金にそういう性質があるというより、引き寄せの法則がそういう性質を持ったものであると考えた方がよさそうです。

かなしい事件が起きたケースをこの性質に絡めて考えてみると、ある人が「こんなひどい目には遭いたくない」という思考をしていたとします。

すると、その思考によって、似た思考をする人が引き寄せられてきます。似た思考の人が集まれば、その思考の波動はだんだんと強いものになるわけです。

各個人ではそこまで強い波動でなかったとしても、集団になることで強い波動を持ってしまう。そして、それによって「ひどいできごと」を引き寄せてしまう…… ということではないでしょうか。

誰も、そんなひどい目に遭いたい人などいません。でも引き寄せの法則の観点から考えれば、「ひどい目に遭いたくない」と考えるのも、「ひどい目に遭いたい」と考えるのも、同じように「ひどいできごと」を引き寄せてしまう思考なのです。

次に、先天性の難病や虐待などの過酷な環境に生まれてしまう子どもがいるのはなぜか? ということについて考えてみたいと思います。

これについて考えるとき、よりスピリチュアルな切り口から見ていく必要が出てきます。

この世界は、「目に見える世界」と「目に見えない世界」で成り立っています。

そして、見えない世界は、目に見える世界よりもずっと大きいもので、私たちは今この瞬間も、目に見える世界に存在しながら、潜在意識で見えない世界とつながっています。

私たちは誰しも、目に見える世界(=物質世界)に生まれてくるとき、共通の目的を持って生まれてきます。それは、「魂を成長させること」です。

私たちは死ぬと「あの世」に行くと言われていますが、私は「あの世」とはつまり、「見えない世界」のことではないかと考えています。ちなみに、エイブラハムはそこ(見えない世界)に存在しています。

あなたも前世とか来世という話を聞いたことがあると思いますが、おそらく私たちは何度も生まれ変わってこの物質世界で生きることを経験しています。

そして、その経験を通して魂を磨いているというわけです。

なお、今世で知っているはずのないことを知っていれば、物質世界での秩序が壊れてしまいますよね。

生まれてすぐの赤ちゃんが外国語を話したり、知っているはずのない遠い国の人(前世の家族など)のことを知っていれば、今世で経験できること、今世での家族の意味が薄れてしまいます。

このように、前世からの記憶をすべて持った状態で生まれ直してしまうと混乱してしまうため、基本的に今世に生まれてくる時点では前世の記憶は見えない世界にしまってくるわけです。

ごくまれに前世の記憶がある子どもがいたり、何日も意識不明になるような事故から生還した後に、突然習ったこともない外国語を流暢に話すなんてできごとがあるのは、この辺りが関係しているのではないかと思います。

ちょっと脱線してしまいましたが、私たちがこの物質世界に生まれてくる目的は「魂の成長」というわけです。

そして私たちは、生まれてくる前に現時点での「魂の成長」にもっとも適した境遇を選んで生まれてきます。

たまに50~60代などけっこうな年齢の人の中にでもマナーのなっていない人がいたり、とても幼稚に思えるような人がいるのは、この魂の成長度合いに関連していると考えることができます。

もうだいぶ昔の話になりますが、島田紳助さんがあるテレビ番組の中で「幼稚なおっさんにあったら『あの人まだ2回目だから…』と考えるようにしている」という話をしていたのですが、これは実に的を射ている考え方なのかもしれません。

最後に、子どもに対する虐待について、引き寄せの法則・潜在意識の観点から考えてみたいと思います。

「親を選ぶことはできない」とよく言われますが、上記のことから考えれば、私たちは「親を選んで生まれてきている」可能性が高いです。

しかし、だからと言って親が子供を自分の所有物のように扱って、むやみに傷つけていいはずは断じてありませんよね。

私たちは「思考」によって引き寄せたり引き寄せられたりするわけですが、その思考の根源になっているのが「信念」です。

私たちは今までの経験の中で「これはこうだ」という自分なりの信念を作り上げ、それに沿って思考を繰り返しています。

そして重要なのは、信念が「記憶と感情のセット」だということ。

つまり、子どものうちは信念というもの自体を持っていないため、他者からの影響をもろに受けやすいのです。

人間の信念には幼少期の両親との記憶が大きく影響すると言われますが、それにはこういう理由があるわけです。

両親から虐待を受けて育てば、自分を否定する信念を作り上げてしまうことになります。幼少の頃に築き上げた信念は非常に強固ですので、それは一生をとおして影を落とすことにもなりかねません。

たしかに生まれた時点で、「魂の成長」のためにそういう親を選んできたかもしれません。そういう境遇で作り上げてしまった信念を乗り越えることで「魂の成長」を成し遂げることができるのかもしれません。

でも、間違ってもむやみに命を奪われるために生まれてきたわけではないのです。

そういう意味で、親の責任は重大です。私たちが子どもにどんな言葉をかけるか、どんな振る舞いをするかで、その子の人生を大きく方向づけてしまうことになるわけですから。

子どもは、私たちを選んでくれたから今そこにいるのです。そう考えると、子どもという存在がより一層かけがえのないものに感じます。

②私は今、人間関係・仕事内容ともに悪い職場に勤務しています。寝る前30分程の瞑想やイメージングでは幸福感に包まれるのですが、職場ではどうしても現実に反応して嫌な気分で過ごしてしまいます。
一方で、いずれ可視化される願望実現化した世界とは異なる現実の残務処理をしているんだと思い込むようにしています。
しかし、やはり1日の大半を嫌な気分で過ごしていると、願望実現は遠のくでしょうか?

あなたにとってはガッカリする答えになってしまうかもしれませんが、1日の大半を嫌な気分で過ごしていれば、やはり願望実現は遠のくと考えられます。

引き寄せの法則を活用して願望を実現させるコツは、「できるだけ長い時間、いい気分でいる」ことです。

瞑想やイメージングのときに幸福感に包まれるのは、たしかに強力に思考を方向付ける素晴らしい方法です。

しかし、瞑想やイメージングはあくまでも「思考の作用点」をゴール(=願望が実現した世界)に設定することが目的ですので、その他の大部分の時間を嫌な気分で過ごしていれば、その分だけ効果は薄れてしまうと言わざるをえません。

あなたの置かれた境遇にもよるでしょうが、環境を変えることも視野に入れて、できるだけ長い時間いい気分でいられるにはどうするのがベストか? という点について、一度時間を取って考えてみて頂ければと思います。

私たちは「石の上にも三年」と言われるように、とかく我慢をありがたがる文化の中で生きています。しかし、苦痛に耐えることから道が拓けることはありません。

私たちには「居なければならない場所」も「しなければならないこと」もないのです。私たちは本来、居たい場所にいて、やりたいことをやるために生まれてきたのですから。

あなたの詳細な境遇までは図りかねるため、具体的なことは言えませんが、何かヒントになれば幸いです。

③私は好きな人と毎日会わなくても平気ですし、疲れた日は好きな人にすら会いたくないタイプです。
今片思いしている方とは、引き寄せの法則を活用してでも結ばれたいとは思っているのですが、私のようなタイプは願望が弱いということになるでしょうか?

いいえ、なりません。

「好きな人に会いたい」と強く思う人でも、それが自分の欲求を満たすだけのものであれば幸せな関係を引き寄せることはできません。

分かりやすい例で言えば、相手の都合を考えずに行動してしまうストーカーのようなタイプだって、思いは強いでしょう。でも、それは自分の欲を満たしたいからで、相手を思いやるものではありませんよね。

ストーカーまでいかなくても、相手が仕事で疲れているのに「会いたい」とわがままと言ったり、相手の気持ちを試すような言動をするのは関係を破たんされることにつながります。

会いたいと思うかどうかではなく、「相手が幸せかどうか」を考えることが、幸せな現実を引き寄せることにつながります。

また同時に、「あなたが心地よくいられる」ことも大事にしてください。

「会いたい」と思わない自分に対して、否定するような気持ちを持つ必要はありません。

あなたはまず誰よりもご自身を心地よくさせることを最優先させるべきですし、その上で相手の幸せを願うことが恋愛の引き寄せでは重要です。

あなたの幸せを願っております。

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PS:このブログでは引き寄せ初心者の方に向けて、引き寄せの法則を分かりやすくお伝えしています。「引き寄せについてもっと知りたい」「引き寄せるための思考・習慣を身につけたい」という方に向けた情報は、noteで発信しています。マガジンでは過去の有料記事もすべて読めるようにしています。