素朴な疑問なのですが、潜在意識(引き寄せ)を使って好きな人と復縁する、あるいは他人から迷惑をかけられている状況を改善できるとしたら、それは引き寄せの法則によって他人を動かせるということになりませんか?
メールありがとうございます。
引き寄せの法則のごくごく基本的な部分の話ですね。
こういう内容については、このブログで何度もお伝えしていますし、他のブログや書籍でもよく扱われているテーマですので、まずはそちらから当たってみて頂きたいのが正直なところです。
とはいえせっかくですので、ここではあなたの疑問も踏まえつつ、引き寄せの法則の本質的な部分についてかいつまんでお伝えしていきたいと思います。
まず、引き寄せの法則とは「思考が現実化する」法則だと言われていますよね。
これはたしかにそうなのですが、引き寄せの法則のある一部分を切り取った見方であるため、下手をすると誤解しかねません。
引き寄せの法則をもう少し的確に言葉で表現するのなら、「似たもの同士が引き寄せ合う」法則といったところだと思います。
楽しいことを考えると楽しいことを引き寄せるというように、似たもの同士が互いに引き寄せ合うのです。この「互いに」というのが重要です。
この法則は人と人だけでなく、人とモノ、人と情報など見えないものとの間でも働いています。
この世界に存在するものは目に見えるものも見えないものもすべてエネルギーを持ち、波動を発しています。
そして波動の波長が合うと、それらは互いに引き寄せ合うというわけです。
次に、引き寄せの法則を活用するために重要な考え方として「快・不快」というものがあります。
ここで言う「快・不快」とは単に「心地よい・悪い」という意味ではなく、「波長が合う・合わない」のことだと考えてください。
ですので、気分よく過ごしている人が楽しいできごとと引き寄せ合う(=波長が合う)のも「快」ですし、ネガティブ思考の人が嫌な出来事を引き寄せ合うのも「快」だからです。
つまり人間(だけではないですが)は、波長が合うもの(快)と引き寄せ合い、合わないもの(不快)とは遠ざけ合うのです。
これを、私たちは「引き寄せの法則」と言っているというわけです。
以上のことを踏まえて考えれば、引き寄せの法則を活用して復縁したり、他人から迷惑をかけられるような目に遭わなくなる仕組みの部分がなんとなくでもイメージできないでしょうか?
要はとてもシンプルで、単純に引き寄せ合うか遠ざけ合うかによるというわけです。
波長が合えば人と人は引き寄せ合いますし、合わなければ遠ざけ合います。
そして波長というのは、「何に思考を集中したか」によって変わるのです。
もちろん、好きな人に対して「振り向いて!」「どうして気持ちに気付いてくれないの?」などと想いを強制することは、その人の思考を否定することにつながりますので、結果としてさらに遠ざけることになります。
でも、好きな人の幸せを願い、その人が笑顔でいる場面をイメージしていれば、好きな人のほしいもの(=しあわせ)と波長が合ってきます。
その結果、引き寄せ合うというわけです。
反対の、嫌な人と距離を置きたい場合についても同様です。
単純に、その人に思考を集中しなければいいのです。
その人のことを考えないようになれば、波長が合わなくなりますので、無理に状況を変えようとしなくても自分の人生にその人が入り込むことはなくなるでしょう。
しかし実際には、自分に嫌がらせなど危害を加えてくる人に対して、多くの人は強烈に思考を集中してしまいます。
その結果、さらにその人と強く引き寄せ合い、現実を嘆き、それによってさらに似た状況を引き寄せるという悪循環にはまってしまうのです。
「こいつのことが嫌い」「自分にかかわるな」「消えてほしい」など、どんなことを考えようが、それはその嫌な人について思考をしてしまっていることになります。
そうなれば、その人との関係がより強固なものになるのは言わずもがなです。
だいぶ駆け足でお伝えしましたが、以上が引き寄せの法則の基本的な仕組みです。
いずれにしても、「引き寄せの法則によって他人を動かせるということにならないか?」という疑問がわいてくること自体、引き寄せの法則を勘違いしてしまっている何よりの証拠です。
何の疑問も持たずに素直にイメージングやアファメーションを実践できる人であれば、引き寄せの法則の本質の部分について理解を深める必要もないでしょう。
でも、あなたや私のようにいろいろ疑問を持ってしまう人は、理解を深めつつ実践した方が結果につながりやすいのではないかと思います。
まずは1冊でもいいので、引き寄せの法則に関する書籍などを読んで少しずつ理解を深めていって頂ければと思います。
あなたの幸せを願っております。