以前、メールにて復縁の引き寄せについてご相談させていただいた者です。
ブログ内でご回答いただき、「例えわたしがそばにいなくても相手に幸せになってほしい」と考え、引き寄せに取り組むのは間違いではないと、ご教示いただきました。
その後、連絡を取り合うことができなかった彼と改めて連絡先を交換し、彼の誕生日を2人で祝わせて貰えるまで、関係は修復したのですが、やはりわたしの雑念が多いのか、わたしとは付き合えないし、鬱陶しいと言われてしまったので、最後に2人で遊びに行くことを最後にもう連絡をしない、という約束をしました。(最後の1日が実現するかはわかりません)
そこで、質問なのですが、一時引き寄せがうまく働いたかに見えた彼との関係がうまく進まないのは、わたしが彼をコントロールしたいと欲張ってしまうことで負のエネルギーが彼に伝わってしまい、このような結果になったのでしょうか。
また、彼とわたしそれぞれに引き寄せの法則は働くものと思いますが、彼が「わたしが自分を諦めてほしい」と潜在意識で思っているとして、彼の潜在意識のほうが、わたしの潜在意識より強く、引き寄せの法則が働く、潜在意識の強弱?や優劣?があるのかな、と疑問に思いました。
玉野さんはどのようにお考えですか?
個人的には、彼がわたしが自分から離れていくことを願っているのだとして、それが彼の心からの願いであるなら、潜在意識がうまく働いて、彼を諦められるわたしになれたら、それが彼の幸せに繋がるのに、わたしにはそれができなくて、なんかだめだなーって思ってしまうと同時に彼とわたしの潜在意識が拮抗して、お互い幸せでない状況がうまれるのかなと思っています。
彼の潜在意識に打ち勝って、わたしの想いを通すのが彼の幸せを願っていることにはならないので、自分の願いを叶えることと彼の幸せを願うことが矛盾する場合の引き寄せの法則の進め方をご教示いただければ嬉しいです。
お返事はブログ内でいただけたらと思います。
お忙しいところ、お手数ですがご意見いただければ幸いです。
メールありがとうございます。
ちょっと考えすぎてしまっているかな? という印象です。
ですので、ここはひとつ本質的な部分に立ち返って考えてみましょう。
まず思い出して頂きたいのは、
- 引き寄せの法則は、似た者同士が引き寄せ合う法則である
- 潜在意識を通して、すべての人はつながっている
ということです。
私たちは、思考(正確にはそれが発する波動)によって似ているもの同士が引き合います。
しかし、だからと言って似ていないものは反発しあうわけではなく、ただ「引き合わない」のです。
つまり、AとAは引き合い、BとBは引き合う。
そして、AとBの間にはもちろん引き合う力は働きませんし、逆に反発しあう力も働きません。
よく引き寄せの法則を磁石(S極とN極)に例える人がいるため、似ていないものは反発しあうと考えてしまう人がいますが、そうではありません。
あくまでも磁石は磁石、引き寄せの法則は引き寄せの法則です※。
それぞれが似たもの同士と引き寄せ合うため、似ていないものは遠ざかるように見えますが、実際にはその間に反発する力が働いているわけではないのです。
マザー・テレサが言ったとされる言葉に「愛の反対は無関心」というものがあります。
簡単に言えば、「好き」の反対は「嫌い」ではなく、「興味がない」ということです。
これは引き寄せの法則の本質を的確に言い表した言葉で、「好き」でも「嫌い」でも、それに対して思考を傾ければそれを引き寄せ、反対に関心を払わなければ引き寄せないのです。
そういう意味では「嫌い」もまた、一つの「愛」なのかもしれません。
つまり何が言いたいかというと、相反する思考があったとして、そのどちらか強い方によって引き寄せが起こるのではなく、お互いが引き寄せ合うということです。
そして、仮に彼が「自分を諦めてほしい」と思考していたとすれば、どういう形であるにせよ、あなたとのかかわりは切れないでしょう。
あなたと彼の関係が切れてしまうとすれば、酷な言い方になってしまいますが、それは彼があなたに対して興味がない場合です。
次に、すべての人は潜在意識を通してつながっているという点から考えてみましょう。
量子力学では、その世のすべての物質は「素粒子」というものでできているとされています。
つまり、私たちの身体も空気も水も、この世にあるものは元をたどればすべて同じであるというわけです。
普段意識しないかもしれませんが、空気中には何もないように見えて、実際には窒素や酸素などで満たされています。
そう考えると、私たちは巨大な一つの「素粒子のかたまり」であると言えるわけです。
そしてその中には、あなたの体中に神経が張り巡らされているように潜在意識が張り巡らされているイメージをしてみてください(あくまでイメージです)。
「虫の知らせ」とか「第六感が働く」というような話を聞いたことがあるかもしれませんが、そんな形で物理的に距離がある相手でも、潜在意識を通して想いを伝えることができるのです。
そして、私たちは一つであるため、潜在意識は敵対しません。
そのため、あなたの言うように拮抗したり一方が他方に打ち勝ったりというようなことにはならないのです。
ちょっと話が逸れるかもしれませんが、「潜在意識が敵対しないなら、なぜ戦争は起こるんだ」と思われるかもしれません。
でも実は、潜在意識が敵対しないからこそ戦争が起こるとも言えるわけです。
上でお話ししたように、「戦争をしたい」と考えても「戦争をしたくない」と考えても、たくさんの人の思考が戦争にフォーカスすれば、私たちは戦争に向かいます。
潜在意識は肯定・否定の概念がないという話を聞いたことがあるかもしれませんが、それは上記のような性質のことを言っているわけです。
以上、引き寄せの法則と潜在意識の本質的な部分についてザッとお話ししました。
これらを踏まえて考えると、彼はあなたに対し何らかの心地悪さを感じ、自分が心地よいと感じる方向へ引き寄せられているのではないかと考えられます。
「鬱陶しい」と言われてしまったとのことなので、もしかしたらあなたの言うように彼をコントロールしようとする思考が潜在意識を通して伝わったのかもしれませんね。
潜在意識は敵対するものではないため、打ち勝つ云々という話自体が見当違いです。
そして、考えすぎてしまったためだと思いますが、あなたの願いと彼の幸せを願うことに矛盾があるのであれば、あなたと彼が引き寄せ合うことはありません。
よって、その場合の引き寄せの法則の進め方はありません。
問題になっているのは、潜在意識が敵対していることでも願いが矛盾していることでもなく、あなたが彼の思考や行動を強制しようとしていることではないかと考えられます。
少し現実がいい方向へ動き出したことで、もしかしたら焦りが出たのかもしれません。
しかし、そこで「元に戻って」と想いを押し付けるのは逆効果。
一番に考えることは、彼にとってあなたが「心地よい存在」であることです。
あなたの幸せを願っております。
※ただ、「磁石」という表現は引き寄せをイメージしやすいため、表現として使うことに関しては私も肯定的です。