引き寄せの法則を実践していると、「引き寄せの法則には行動は不要」という意見と「引き寄せの法則には行動は必須」という真逆の意見に出会います。
そうすると、これから引き寄せの法則で願いを叶えようとしている人にとっては、一体どちらを信じればいいのか分からなくなるかもしれません。
ということで今回は、引き寄せの法則に行動は不要なのか? についてお伝えしたいと思います。
物質世界のルールを無視して引き寄せはできない
引き寄せの法則を実践していると、
- 潜在意識には「過去」「現在」「未来」の区別はない
- 頭に浮かんだ願望は、潜在意識の世界ではすでに叶っている
というような話を聞いたことがあるかもしれません。
実際、潜在意識の特性などを考えれば、それは事実と考えていいでしょう。
しかし結論から言ってしまえば、引き寄せの法則によって願いを叶える場合でも、行動は必要です。
当たり前ですが、私たちは現在、物質世界に存在していますよね。
そのため、物質世界のルールを無視して願望を引き寄せることはできないのです。
この物質世界は、引き寄せの法則以外にも、距離や重力、時間など、さまざまな要素によって成り立っています。
そのため、距離を飛び越えて空間に突然何かが現れることはありませんし、時間を超越して今すぐ状況や環境が変わることもありません。
願いを潜在意識に伝えて、潜在意識がそれを引き寄せ、あなたの現実に現れるまでにはそうした距離や時間によるラグは必ずあります。
そのため、潜在意識の世界ですでに願いが叶っているとしても、それが少し遅れて現実世界に現れるというわけです。
引き寄せの法則における「行動」とは?
また、行動は必要は不要かという話の前に、引き寄せの法則における「行動」とは何を指すのかについても、一度整理しておく必要があります。
一般的な認識では、「行動」というと
- お金を稼ぐために一生懸命働く
- 素敵な恋人と出会うためにたくさんの人に会う
というようなものが思い浮かぶのではないでしょうか。
しかし、願望が明確になっていなかったり、潜在意識に願望がちゃんと伝わっていない状態でがむしゃらに行動を起こしても、それが願望実現を引き寄せるものであるとは限りません。
引き寄せの法則を活用して願望を引き寄せる場合、そうした行動を起こす前に、潜在意識に願望を引き寄せてもらうための設定をしておく必要がるのです。
そのため、アファメーションやイメージングなどを習慣として実践するなどの「行動」が重要になってきます。
つまり、引き寄せの法則における「行動」とは、そうした潜在意識の設定をするために行うことだと考えた方が成果は出やすいでしょう。
行動とは「受け取る』ためのもの
それでは、世間一般で「行動」とされているもの、お金を稼ぐため・恋人に出会うためにとる行動は必要ないのかと言えば、そういうわけでもありません。
しかしそれは、私たちが頭で必死に考えて取るものではなく、潜在意識により強い衝動・欲求というような形で必要な行動を「取らされてしまう」ものなのです。
そのため、願望が叶うどこかの過程で、あなたも行動するタイミングはやってくるでしょう。
でもそれは努力や苦痛を伴うものではなく、
- 気づけばしていた
- 無意識にしていた
- やりたくて仕方なくてやった
- 時間を忘れて没頭していた
というような「行動」です。
言い方を変えれば、願望実現のために必要な行動は、すでに潜在意識の世界で叶ったものを「受け取る」ためにとるものだということです。
行動を起こす前にすべきこと
ということですので、
- 出会いを増やすためにもっとフットワークを軽くすべき?
- 収入を増やすために仕事を掛け持ちするべき?
など、無理に現状を変えようと行動を起こすということではありません。
どんな行動をとるべきか? と考える前に、潜在意識の設定を変えるのです。
そうすれば、どんな行動を取るかは潜在意識が教えてくれます。
引き寄せの法則の観点から考えれば、そうした具体的な行動を計画するのはあなたの仕事ではありません。
しかし、潜在意識が願望実現のために働くように、アファメーションやイメージングなどの潜在意識の設定を変えるための「行動」を起こし、それを習慣化していくことは必要になります。
まとめ
以上、引き寄せの法則に行動は不要なのか? というお話でした。
引き寄せの法則がうまくいかないケースとして、潜在意識の設定を変えるための行動が十分というのはよくあるケースです。
「現実が変わらない…」とお悩みなら、そうした必要な行動を実践・習慣化できているかを見直してみましょう。
【追記】
「物質世界のルールは無視できない」と書きましたが、同時に私たちが物質世界のルールを正しく把握できているとは限らないということも忘れないでください。
若い人はご存じないかもしれませんが、インドの霊的指導者であるサイババという人は、手から金粉を出せたという話もあります。
また、好きな人が遠く離れたところに住んでいて、普通に考えれば会うのに数日かかるというケースでも、自分の知らないうちに近くに引っ越してきていたとか、出張などでこちらに来ていたという場合でも、考え方によっては「距離の制限」を超越したとも言えます。
ですので、「そんなことはありえない」と自分で可能性を排除してしまわず、「どんなことも起こり得る」と考え、楽しみながら実践して頂ければと思います。