せっかく引き寄せに取り組んでいるのに、話に聞くようには引き寄せがうまくいかない……
そうお悩みの人も少なくないようです。
引き寄せを実践しはじめてほんの数日や数週間で願いを叶えてしまう人がいる一方で、いくらやっても引き寄せがうまくいかない人がいる。
その原因は、一体どこにあるのでしょう?
今回は、引き寄せがうまくいかない人に向けて、うまくいかない原因として考えられることを5つピックアップしてご紹介します。
一度ご自分の状況を照らし合わせてみて、心当たりのあることがあれば対処してみてください。
今の願望が本願でないかも?
案外多いのが、そもそも引き寄せようとしているものが自分の本願ではないという可能性です。
本願とは、損得勘定や他者からの評価、一般的な価値観などに囚われない、自分の心からくる本当の願望のことです。
思考が乱れた状態だと、本当に自分が求めているものが見えないことが多いです。
引き寄せの法則を活用して願いを引き寄せようとする場合、それをどれだけ強い感情で想像(イメージ)できるかというのが重要になってきます。
ところが、引き寄せようと思っているものが本願でない場合、なかなか強い感情を込めることができません。
その結果、それの現実化を望んでいるということを潜在意識が認識できず、引き寄せが起こらないというわけです。
これはネガティブな引き寄せを考えてみると分かりやすいのですが、「こんな風になったら嫌だな」と考えるとき、心の中にどんよりとした重たいものが表れ、とても嫌な気分になりますよね?
そして、その気分のまま知らぬうちにしばらく過ごしていたということがあるかと思います。
これはネガティブなイメージに強い感情を込めて、長い時間キープし続けた状態なわけです。
これで引き寄せが起こらない方がおかしいですよね?
でもこうしたネガティブな思考に囚われた経験は、きっと誰しもがあると思います。
書籍などで一般的に「引き寄せ」と言われているものは、この逆のいわば「ポジティブな引き寄せ」のことを指します。
つまり、知らぬうちにその思考に強い感情を込め、時間も忘れて没入してしまうようなことを願望として設定することが大切になるわけですね。
とはいえ、先にも言ったように思考が乱れた状態だと、そもそもの本願が見えてこないことが多いのです。
では、どうすればいいのでしょう?
その答えが、瞑想です。
瞑想と聞くと宗教とかスピリチュアルなイメージがつきまとうため敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、静かな場所で楽に座り、目をつむって自分の呼吸に意識を集中すればいいだけです。カンタンですよね?
はじめは5分くらいからでいいのではじめてみてください。
瞑想が終わったときのスッキリした感じを体験すれば、きっと「しばらく続けてみようかな」となるはずです。
過程にこだわりすぎていない?
引き寄せを成功させるポイントとして、「願望が叶うまでの過程ではなく、願望が叶った状態に思考を向ける」というものがあります。
マラソンで例えれば、途中の心臓破りの坂をどう乗り切るかということは考える必要はなく、ひたすらゴールテープを切ったあとをイメージしましょう、ということですね。
ゴールテープを切ったとき、あなたはどんなことを感じるでしょう?
そのときの感情を想像して、なんども心の中で味わうようにしてください。
途中の難所をどう乗り切るかというのを考えるのは、あなたの仕事ではありません。
その辺りのことは、すべて潜在意識に丸投げで大丈夫です。
特に恋愛系の引き寄せに取り組まれている人に多い印象ですが、好きな人からの連絡や、プロポーズされるときのシチュエーションなどを一生懸命引き寄せようとしています。
でも、好きな人からの連絡もプロポーズも過程です。
だから、それを引き寄せようとしても最終的に望むような幸せにたどり着くかはわかりません。
それでも、ステキなシチュエーションでプロポーズされたい! そう願ってなにが悪いの? と思う方もいるかもしれません。
そういう人は、一度こんな風に考えてみてください。
あなたは、ステキなシチュエーションでプロポーズされれば、その後その相手と結ばれなくてもかまわないでしょうか?
それとも、最終的にその人と結ばれて幸せな結婚生活を送りたいでしょうか?
もし後者であれば、ゴールである「幸せな結婚生活」をイメージした方が引き寄せがスムーズですし、それまでの過程はすべて潜在意識が調整してくれます。
もしかしたら、あなたがこだわっていたプロポーズ以上にステキなシチュエーションをプレゼントしてくれるかもしれませんよ。というか、潜在意識に任せておけばその確率の方が高いのです。
なぜなら、潜在意識の能力は私たち(顕在意識)の何千倍、何万倍とも言われているからです。
私たちがあれこれ考えるよりも、頭のいい潜在意識に考えてもらった方がいいような気がしてきませんか?
現実化するまでのタイムラグを忘れてない?
引き寄せの法則は、この世界のいつ、どこにでもはたらいている法則です。
それと同時に、私たちには無視できない法則があります。
それが物理法則、時間、距離などのこの物質世界で作用しているルールです。
私たちは「あ、ここへ行きたいな」と思った瞬間にそこへ行くことはできませんし、「やっぱこれやり直したいな」と昨日へ戻ることもできません。
それが、私たちが住むこの物質世界のルールで、私たちはその制約の中で魂を成長させることを目的に生まれてきたわけです(エイブラハム談)。
たまに引き寄せの実践をはじめて、ほんの数日とか1週間とかで「引き寄せが起こりません…」とガッカリされる人がいます。
でも、私たちが物質世界で生きている以上、時間や距離などの制約によって現実化するまでにラグ(時間差)があることを忘れてはいません。
もちろん、ときにはほんの数日で叶ったり、人によってはすいすいと引き寄せていく場合もあります。
でもそれは当たり前のことで、時間や距離の制約を受けにくい願いであればすぐ叶うでしょうし、いつもポジティブな波動で生きている人と、これまでずっとネガティブな波動で生きてきた人とでは、ポジティブなものの引き寄せやすさが違ってくるのはイメージできるのではないでしょうか。
とはいえ、これまでネガティブな波動で生きてきたからといってこれからの人生をあきらめる必要はどこにもありません。
波動は、思考を変えさえすれば今この瞬間からでも変わります。
大事なのは「焦らないこと」です。
引き寄せを実践しはじめれば、あなたの見えないところで必ず現実化が始まっています。
単に、それがまだ目に見えるところまで来ていないだけです。
そう考えると、それが目の前に現れる日を想ってワクワクしてきませんか?
そのワクワクが、さらに引き寄せを加速させるのです。
「叶わないのは自分のせい」と自分を責めてない?
引き寄せがうまくいかないと、「自分の能力が劣っているせいじゃないか…」と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
でも、絶対に忘れてほしくないのは、引き寄せの法則は個人の能力によって活用できるとかできないという種類のものではないということです。
引き寄せの法則は、この世界で一定の条件のものと常に作用しているものです。
だから「法則」と呼ばれているわけです。万有引力と同じですね。
能力がないからといって一人でプカプカ浮いている人がいないように、みんなが使える引き寄せの法則をその人だけ使えないなんてことはあり得ません。
ただ、やり方が少しだけズレているだけ、もしくは「引き寄せの方法なんて本当にあるのか?」という疑いの気持ちが大きすぎていまいち潜在意識に願望がはっきり届いていないだけです。
アレコレ考えるくらいなら、一度ものすごいバカになったつもりで引き寄せに取り組んでみてください。
私も元来はいろいろ考えてしまうタチですが、私の場合は幸運にもそんな余裕もないほど追い詰められ、引き寄せにすがるしかない状況になることができました。
でも、そんな厳しい状況にならずとも引き寄せの活用はできます。
「そんなもの信じてるの?」と周囲の人にバカにされるんじゃ… とか、こんな非科学的なこと真に受けてる自分が恥ずかしいという気持ちも分からなくはありません。
それでも、一度バカになったつもりで本気で実践してみてください。
きっと、自分の中にある未知の部分や、今まで意識することのなかった見えない世界の存在に夢中になるでしょう。
ワクワクよりも焦りや不安が勝ってない?
せっかくうまくいくはずの引き寄せが、すべて台無しになってしまうこともあります。
それは、イメージングやアファメーションなどの引き寄せを実践したあとに「大丈夫かな…」「叶うのかな…」と不安な気持ちや疑念を持ってしまうことです。
これをやってしまうと、せっかく願望を潜在意識が受け取って「さぁ引き寄せよう」となっているときに、「やっぱ今のキャンセルで!」と言ってるのと同じになってしまうのですね。
これも大元をたどれば「引き寄せなんて本当にあるのかな?」「潜在意識の存在なんていまいち信じられない…」という目に見えない世界を信頼しきれない気持ちがあります。
たしかに現代では、目に見えるもの、形のあるものに価値を重く置く風潮があります。
でも私たちは、「雰囲気」というものがあることを知っていますし、「空気を読む」ということもします。
またスマホや携帯電話はコードでつながっていませんが、遠く離れた相手と通話したりメッセージを送ったりできます。
そして、そのどれもが目には見えません。
そもそも雰囲気や電波は信じるのに、潜在意識や引き寄せの法則の存在は最初から否定してしまうところに、私たちを縛り付けている既成概念が存在しています。
それはスピリチュアルというのが一般的に「胡散臭い」と思われていることが原因の一つではありますが、それを拒絶して自分の人生のコントロールを他人に委ねるのはあまりにもったいないことではないでしょうか?
何せ、試すのはタダです。
もし「やっぱりダメだった」となったとしても、失うものはありません。
ただ試すのなら、本気で試さないと意味がありません。
当たり前ですが、本気でないと潜在意識は「本気だ」と認識してくれないからです。
繰り返しになりますが、一度バカになったつもりで潜在意識と引き寄せの法則を信じてみてください。
そして、今アタマの中で再生している情景が、やがて現実に訪れると想像してみてください。
それでワクワクできれば、あなたはもう引き寄せの入り口に立っています。
まとめ
以上、引き寄せがうまくいかないときの5つのチェックポイントでした。
私たちは普段生活しているだけで、知らぬ間にストレスにさらされ思考が乱れてしまっています。
そのため、まずは瞑想によって思考を整えていく必要があります。
思考が整えば自分の本当の願いがハッキリしてきますし、また大概のことでは取り乱すこともなくなるでしょう。
つまり、普段の生活の中でもいたずらにイライラしたり落ち込んだりすることが少なくなります。
さらに、数日~数週間、瞑想を続けていると、それまで知らなかった場所が自分の中にあることに気付く人もいると思います。
その存在に気付いたらしめたもので、どんどん潜在意識とのコミュニケーションが取りやすくなる(願望が届きやすくなる)でしょう。