人によって、引き寄せの法則は簡単だったり難しかったりします。
それはもちろん、その人のこれまでの人生で作り上げてきた信念(=思考の癖)によるところも大きいですが、実はそれ以外にも、引き寄せを簡単に使いこなすための大事なポイントがいくつかあります。
今回は、引き寄せの法則を簡単に使いこなせるようになるために、特に大事な3つのコツをお伝えしたいと思います。
コツその1:難しく考えず素直に実践
私が現在、メールセッションという形で引き寄せの法則の活用についてのご相談をお受けしているのですが、その中で感じたことがあります。
それは、難しく考えすぎず素直に実践する人ほど引き寄せしやすいということです。
反対に、「ああでもない、こうでもない…」とあれこれ考えてしまい、疑問や不安ばかり抱えている人は、なかなか引き寄せが実感できないというケースが多いです。
考えてみれば当然のことで、引き寄せの法則って本当はものすごくシンプルなもので、活用するのに難しいテクニックが必要なものではないんですよね。
でも現代社会に生きる私たちは、何かをしようとするとき「資格」だの「スキル」だのが必要だと考えてしまいがちです。
そうした価値観が染みついてしまっているために、引き寄せの法則を活用するのにも何か特別な能力が必要だと思ってしまうわけですね。
ところが、引き寄せの法則は万有引力の法則や慣性の法則などと同じで、人間社会の中だけではなく、この世界のどこでも作用しているものです。
重力によって地面に足をつけるのに、何か特別な能力は必要でしょうか? そんなはずないですよね。
同じように、引き寄せの法則だって本来は誰でも使える、というか今この瞬間もすべての人が何かを引き寄せているわけです。
そして、何によって引き寄せているのかと言えば、「思考」なわけです。
つまり素直で「引き寄せの法則ってこういうことなんだ」とワクワクできる人は、その思考によってその思考と性質の似たものごとを引き寄せるわけです。
ところが、疑問や不安ばかり抱えている人はどうでしょう?
もうお分かりかと思いますが、思考と同じ性質のものを引き寄せるわけなので、さらに疑問や不安を大きくさせるようなものごとを引き寄せてしまうわけですね。
そのため引き寄せの法則をうまく使うコツは、難しく考えないことです。
同時に、できるだけたくさんの引き寄せの法則を扱った書籍などを読んで、いろいろな人の考えに触れてみてください。
その中で、しっくりくる考え方に出会ったり、自分なりの解釈が出来上がってくると思います。
しかし、知識を深めるだけではいつまでたっても疑問や不安は小さくなりません。
「百聞は一見に如かず」というように、人間は体験することでより深くそれを理解することができます。
ですので、いろいろな引き寄せ本を読みつつ、まずは素直に実践してみてください。
コツその2:過程ではなく結果をイメージする
二つ目は、願いが叶うまでの過程ではなく結果、つまり願いが叶った状態に意識を集中するということです。
引き寄せの法則の仕組みを簡単におさらいすると、
- 強い感情を伴った思考を一定時間維持する
- 潜在意識がその思考を受け取る
- 潜在意識がその思考と現実とのギャップを埋めるために動き出す
- 目に見えないところで潜在意識が現実世界を調整する
- 目に見えるところで現実が変わる(願いが叶う)
というような感じになります。
あなたの願望が叶った状態と今ある現実との間にギャップがある場合、潜在意識はそれを最短最速で埋めるためにこの世界のあらゆるものに働きかけます。
潜在意識の処理能力は私たち(顕在意識)の百万倍とも言われていますので、私たちの認識できていないことまで見えています。
そのため、ときには私たちが思いもよらない方法で願いが叶った現実を引き寄せてくれるわけです。
ところがそうした潜在意識の性質を無視して、私たちが願いの叶う過程まで事細かに指定したらどうなるでしょう?
せっかく遠いところまで見通して最適解を導き出せる潜在意識がとれる選択肢を、著しく狭めてしまうことになりまねませんよね。
そのため引き寄せの法則を活用するには、ひたすら願いが叶った状態をイメージしてワクワクして、それが現実になるまでの過程は潜在意識に任せておけばいいわけです。
1つ目で紹介した「難しく考えない」というのと重複しますが、いろいろと考えてしまう人ほど願望成就までの過程をあれこれ指定してしまいがちです。
そのせいで、潜在意識が何度も遠回りせざるをえなくなっているわけですね。
コツその3:自分を大切に扱う
3つ目は、自分を大切に扱うということです。
現代に限らず、人間社会は「清貧」とか「我慢」というようなものが美徳とされます。
それには宗教的な背景だったり国民性だったりが関係しているわけですが、とにかく「耐え忍ぶ」ことが素晴らしいと子どもの頃から教え込まれるわけですね。
たしかに、それぞれが他者を思いやらずに好き勝手やっていれば社会が機能しないので、協調するための忍耐は必要でしょう。
しかしそれが行き過ぎると、無意識に自分に苦痛を強いるような生き方をしてしまうようになります。
たとえば、長男や長女として生まれた人は、下の兄弟姉妹として生まれた人よりも我慢したり自分の意見を飲み込もうとする人が多いと言われています。
それはもちろん、下の兄弟姉妹に手を焼く両親を困らせないためであるわけですが、そうすると両親に「お前はいい子だね」と褒められたりするわけです。
そうした経験と記憶の組み合わせは、潜在意識の中に「信念」として刷り込まれ、それがその後の人生の思考癖に影響してきます。
つまり、我慢したら褒められたという経験から、「我慢するのはいいことだ」という信念を持つようになるわけですね。
そうなるとその人は、どれだけ働いても十分な給料がもらえないブラック会社で頑張ってしまったり、やりたくもないことを我慢して(苦痛を伴う)努力によってやり遂げようと考える人になってしまいます。
ところが、そうした我慢、忍耐、苦痛はさらなる苦しみを引き寄せてしまいます。
その結果、「どれだけ頑張っても報われない」とか「成果を出すために大変な苦痛を味わう必要がある」というような人生を送ることになるのです。
実際のところ、こういう人は非常に大勢いるでしょう。
なぜなら、先ほども言ったように人間社会では基本的にそれがよいこととして子どもを育てるからです。
でも引き寄せの法則の観点から考えると、それは決して正しくはありません。
大切な人に苦しんでほしいと考える人はいませんよね?
つまり自分に我慢や苦痛を強いるということは、それだけ自分は大切ではない、価値がないと考えているということになるからです。
そして価値を認められない存在には、相応の価値の低いものしか引き寄せられません。
ですから引き寄せの法則を活用したいなら、自分を大切に扱うことからはじめましょう。
睡眠時間を削って働いたり、栄養の偏った食事で済ませていないでしょうか?
自分を酷使したり健康に無頓着だと、自分の中で自分の価値をどんどん下げていってしまいます。
最初はいつもでなくて構いませんから、ときには自分を大切な親友とか、一番大事なゲストのように扱ってみましょう。
平日はどうしても仕事が忙しいのなら、週末はゆっくりお風呂に浸かって身体を癒すとか、趣味に没頭するとか、とにかく自分をもてなしてみてください。
もしかしたら、これまで知らないうちにどれだけ自分をいじめてきたかと驚くかもしれませんよ。
まとめ
以上、引き寄せが簡単にできるようになるための3つのコツでした。
今回お話ししたことは、どれも引き寄せの法則の活用において大切なことです。
またここでお話ししたことを意識して生活して頂くと、思考がポジティブ優勢になりやすいです。
ポジティブ優勢ということは、普通に暮らしていてもいいことを引き寄せやすくなるということ。
難しく考えすぎて引き寄せにうんざりしているという人は、是非この3つのコツを意識してみてください。