引き寄せの法則を実践しているけど、なかなか願いが叶わない……
やり方がよくないのかな? それとも引き寄せの法則なんて嘘なのかな?
という声をよく見かけます。
「叶わない……」と言っている人たちも、自分なりにいろいろと調べて工夫しているのだと思います。
でも引き寄せについて調べてみると、
- 実現したいという想いが強すぎる願望は叶わない
- 叶えたい気持ちが十分じゃないと引き寄せられない
など、矛盾するような情報が出てきて余計混乱してしまう、なんてこともあるかもしれません。
ということで今回は、引き寄せの法則で願いが叶わないときにチェックしてほしいポイントについて5つ、お話ししたいと思います。
「叶えよう」と考えていると「叶えたい自分」を引き寄せてしまう
普通の感覚だと、例えば神様にお願いするときって
- お金持ちになれますように
- 素敵な恋人に出会えますように
という感じで願いを言葉にしますよね。
これって、願いを「叶えよう・叶えたい」と考えている立場なわけです。
引き寄せの法則では「今考えていることが現実に引き寄せられる」わけですから、「叶えよう・叶えたい」という思考によって引き寄せられてくるのは、どんな現実だと思いますか?
答えは、
願いを叶えようとしている状態
ですよね。
つまり、「絶対叶えてやる!」という気持ちが強ければ強いほど、「『絶対叶えてやる!』と頑張っている現実」を引き寄せてしまうことになるわけです。
私たちは学校などで「努力して何かをつかみ取ることの素晴らしさ」とか「苦労することに価値がある」みたいな教育をされますので、そもそも引き寄せの法則を活用するために効果的な思考の使い方が得意ではない人が多いのです。
しかしこれは逆に言えば、この部分のコツさえつかんでしまえば一気に引き寄せが加速する人もいるということ。
「叶えたい」という気持ちが強いのは素晴らしいことです。
願望を実現するための、心強い味方であることは間違いありません。
あとはその気持ちを「どういう思考に乗せるか?」というところに注意してみてください。
「叶っていない今」にメリットを感じている
これを言うとムッとする人が多くてちょっと面倒なのですが、「叶っていない今の状態」にメリットを感じていると、引き寄せはなかなか起こりません。
「メリットなんか感じてるわけない!」と言われそうですが、実は結構、知らぬうちに心地よさを感じている人は多いのです。
たとえば、
- ブラック企業で働いているけど「大丈夫?」「ひどい会社だね」と心配してもらえたり、味方になってもらえる
- 恋人がいなくて寂しい生活をしているけど似た境遇同士で仲よくできるし、おしゃれなど気を遣わなくていいのでラク
- お金がなくてカツカツの生活をしているけれど、友人との食事のとき「お金がない」で支払いを免除もらえるし、親から仕送りがもらえる
なんてことありますよね?
そうした状況に、ある種の心地よさとか「こういう状況でよかった」というような気持ちがないか、自分の心の中を観察してみましょう。
もしかしたら、そこに感じる心地よさが、願望が実現したときに感じるであろう喜びの感情を上回っているかもしれません。
もちろん、「願いを叶えたい」という気持ちは嘘ではありません。
でも
現状に感じるメリット>願いが叶ったときの喜び
の状態では、潜在意識は現状を維持する方向に働きます。
叶えたい願いの内容が実は明確じゃない
「願いを叶えたい!」と言いつつ、実はその願いが明確になっていないというケースは多いです。
「とりあえず駅まで行ってみましょう」では、駅の周辺までは行けるかもしれませんが、目的地へはいつまで経ってもたどり着くことはできません。
当たり前ですよね?
そもそも、目的地が決まっていないわけですから。
決まってもいない目的地にたどり着くことは、誰にもできません。
こういう例え話だと「そんなの当たり前じゃん」って思いますが、これが引き寄せだと、
目的地を決めてもいないのに、そこにたどり着こうとしている
という人が結構います。
つまり、
願望が明確になっていないのに、それを叶えようとしている
というわけですね。
恋人募集中の人で、「どこかにいい人いないかな~」なんて言っている人、たまにいますよね。
あれこそ願望がぼやけているお手本みたいなもので、
どう「いい人」なのかという部分をできるだけ明確にしていく必要がありますし、そもそも「どこかに」というのも願望が明確になっていないしるしであるわけです。
人によって、外見の「いい人」、性格の「いい人」など、「いい人」の定義は違います。
また外見のいい人の中でもどこに重点を置くのか、性格のいい人ならどの部分が「いい」のか、たとえば優しいのか正直なのか、頼りがいがあるのか、はたまたそのすべてなのか。
そういうのを自分の中でクリアにしていくことが大切なわけですね。
叶わないように焦り・不安・疑いの気持ちがブロックしている
願望に対する想いが強ければ強いほど、それに比例して大きくなるものがあります。
それが、焦り・不安・疑いなどのネガティブな気持ちです。
どうしても叶えたい、だからこそそれが実現していない今に焦りを感じるし、なかなか引き寄せられないことに「このままでいいのかな?」と不安になり、そして「引き寄せの法則なんて本当にあるのかな?」という疑いの気持ちが大きくなってくるのです。
だけど先ほども言ったように、「今考えていることが現実に」なります。
ということは、焦りや不安・疑いといった今の思考が、次なる現実を引き寄せることになるわけですね。
その結果、引き続き「なかなか叶わない」と焦ったり、「本当に叶うの?」と不安になったりという望まない現実を生きることになるのです。
「願えば叶う!」と考えて行動が伴っていない
これはスピリチュアルをこじらせている人によくいるのですが、「願っていれば(念じていれば)願いは叶う!」と言って、行動が伴わないケースです。
引き寄せの法則って突き詰めていえば、思考を「願望が叶った状態」に整えることで、それを現実に現象化させることです。
よく「引き寄せは『在り方』が重要」みたいなことが言われますが、それはこのことを言っているわけですよね。
で、「在り方」を変えるには普段の行動、つまり「習慣」から変えていく必要があるわけです。
習慣というのは生活の中で無意識にしてしまうものなわけなので、それこそ知らないうちに膨大な回数を積み重ねているわけです。
そこを変えずに「願っていれば叶う!」、さらに言ってしまえば「(気づいたときに)願っていれば叶う!」というのは、無理がありますよね?
まるで大きな河を、笹で作った舟で逆走しようとしているようなものです。
もっとも、原点となる願望が明確になっていて、思考が整っているのが前提ですが、そういう「引き寄せる体制」が整っていたとしても、行動が伴わなければなかなか願いは叶わないでしょう。
また「行動が大事」というと、やみくもに動いて余計に事態を悪くしてしまう人もたまにいます。
行動というのは、なにも無理に現実に介入して解決させることだけではありません。
ネガティブ優勢だった思考をポジティブ優勢に変える、ついつい愚痴や悪口を吐いてしまっていたのをやめる、というのも立派な「行動」です。
「行動」というものを狭く考えず、無意識にしている仕草や思考などにも意識を払ってみましょう。
まとめ
以上、引き寄せの法則で願いが叶わないときのチェックポイントを5つ、ご紹介しました。
「引き寄せの法則を実践しているけれど、なかなか願いが叶わない…」という人は、この5つのパターンにハマってしまっている人が多い印象です。
ご自身のことを振り返ってみて、心当たりのあるところから軌道修正してみてくださいね。