人間の意識には、大きく分けて顕在意識と潜在意識があります。

顕在意識とは、今これを読んでいたり考えたりしている意識のことで、「自我」と呼ばれることもあります。潜在意識とは、顕在意識のさらに深層にある意識のことで、顕在意識の何倍も何十倍も大きく深いものです。

潜在意識は、普段の生活の中でその存在を感じることはあまりありませんが、そこにはあなたが忘れているような昔の記憶や前世の記憶が積み重なり、膨大な量の知識がしまわれています。

人間は基本的にネガティブです

人間に限らずですが、私たちには動物としての防衛本能があります。身を守るため、危険なものに近寄らないように本能的に未知のものやこれまでの経験から危険と感じるものを避けるようにできているわけです。

そのため、人間は基本的にネガティブになりやすいようにできていると言えます。「こうなったらどうしよう」などと未来に起きるかもしれないできごとについて考えて心配したり不安になることで、あらかじめそれに備えているわけです。

しかし引き寄せの法則は「思考と似たものを引き寄せる」という法則なので、いつもいつも心配したり不安になっていると、さらにあなたを心配させたり不安にさせたりするものが引き寄せられてきてしまいます。

いい気分でいる時間が多くなれば、いい人生になる

あなたが願望を実現してよりよい人生を手に入れるには、この防衛本能による心配・不安を退けて、なるべくいい気分でいることがとても重要になります。

書籍『ザ・シークレット』や『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』では、一定の時間・一定の方向に思考を傾けることで引き寄せがはじまるということが書かれています。ですから、あなたが長い時間いい気分でいられれば、その分だけあなたにとっていいことを引き寄せやすくなります。

[ad#adsense-middle]

いい気分はいい言葉から

だからと言って、あなたをいい気分にさせてくれるできごとを待っていたのでは、なかなかいい気分にはなれません。心配や不安を抱えたままでは、そんなできごとを引き寄せることができないからです。

ですから、自分からいい気分になっていくことがとても大切になります。そのためにおすすめなのが、「言葉」の力を借りることです。言葉はそれ自体は波動を持っていますので、いい言葉はいい波動を、悪い言葉は悪い波動を持っています。

あなたがいつもいつも愚痴や人の悪口を言っていると、その言葉の波動がさらにあなたに害を及ぼすものを引き寄せてしまいます。反対に、人をほめたり「幸せだなぁ」と口にしていると、その波動のおかげで気が付けばいい気分になり、結果として願望実現ができるのです。

天国言葉のすすめ

事業や人生の成功法則について数々の書籍を出版されている斎藤一人さんも、書籍の中で何度も言葉による引き寄せについて書かれています(斎藤一人さん自身はそれを「引き寄せの法則」とは表現していませんが)。斎藤一人さんがオススメしているもので、「天国言葉」というものがあります。

• 愛してます
• ついてる
• うれしい
• たのしい
• 感謝してます
• しあわせ
• ありがとう
• ゆるします

この8つの言葉を繰り返しつぶやくことで、その波動によりあなたをいい気分にしてくれるできごとが次々と引き寄せられてきます。何度もつぶやくことを意識しているとどうしても早口になってしまいがちですが、なるべくゆっくり、一つ一つの言葉をはっきりと口に出すようにしてみてください。

「とてもじゃないが幸せな気分じゃない」と思っても、ただただ「愛してます、ついてる、うれしい、たのしい、感謝してます、しあわせ、ありがとう、ゆるします、愛してます、うれしい、…」という感じでひたすら繰り返してください。気が付けば、さっきよりも気分が軽くなっていることに気づくはずです。

顕在意識に惑わされず、潜在意識と引き寄せの法則の力を借りて願望を実現するには、まずはいい言葉からです。訓練も何も必要ありませんので、空いた時間をうまく利用して実践してみてくださいね。