やりたいことが見つからない、自分にはどんなことが向いているのか分からない。
就職を控えた学生さんや、フリーターとして将来の道を模索している人の中には、「自分のやりたいことが分からない」とお悩みの人もいるでしょう。
ということで今回は、潜在意識の仕組みを利用した“やりたいことを見つける方法”についてお話ししたいと思います。
やりたいことは、潜在意識に見つけてもらおう
まずはじめに、やりたいことを見つける手順から。
そしてそのあとに、”なぜこの方法でやりたいことが見つかるのか?”という潜在意識の仕組みの部分についてお伝えします。
潜在意識を活用してやりたいことを見つける方法
手順を紹介するとは言いましたが、手順は以下の3つだけです。
- しばらく深呼吸して気持ちを落ち着かせる
- 「私のやりたいことが見つかった」と唱える
- これを一定期間、毎日繰り返す
ものすごく簡単ですよね?
まず、目をつむって、ゆっくり深く呼吸をし、気持ちを落ち着かせます。
5分もやれば十分でしょう。
その後、目を開いて「私のやりたいことが見つかった」と唱えます。
ポイントは過去形、つまり「見つかった」という形で唱えることです。
自分の中で既成事実としてしまうことで、潜在意識が現実と自分の中にある事実とのギャップを埋めるために働くわけです。
やりたいことを見つけるために知っておきたい5要素
それでは次に、”なぜこのシンプルな方法でやりたいことが見つかるのか?”というお話をしていきます。
この方法は、潜在意識の仕組みを利用したものです。
潜在意識に「私のやりたいことを見つけて」と指令を出すことで、ある意味、自動的にやりたいことを見つけることができるのです。
潜在意識の仕組みを理解する上で、押さえておきたいのは以下の5つです。
- セルフイメージ
- コンフォートゾーン
- ホメオスタシス
- RAS
- スコトーマ
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
セルフイメージ
セルフイメージとは、その言葉通り“自分に対するイメージ”のことです。
このセルフイメージが
「自分には才能がない」
「自分はダメな人間なんだ」
という低い状態だと自分の能力を十分発揮するために必要な情報が手に入らなくなってしまいます。
コンフォートゾーン
コンフォートゾーンは、自分がストレスなく”自分らしく”いられる環境のことを言います。
“自分らしく”というとなんか素敵に聞こえますが、実はセルフイメージが低い状態では、コンフォートゾーンはその”ダメな自分”にふさわしい領域となります。
ホメオスタシス
ホメオスタシスとは、現状を維持しようとする機能のことです。
セルフイメージ、そしてセルフイメージによって設定されるコンフォートゾーンの話をしました。
ホメオスタシスは、私たちが自分のコンフォートゾーンから一歩踏み出そうとすると働いて、コンフォートゾーンの中へ押し留めようとします。
つまり、よくも悪くも“変わろうとする自分”を引き戻そうとする機能なわけですね。
RAS
RASとは、脳にある“情報フィルター”のようなものです。
私たちの脳には、五感を通して毎瞬毎瞬、膨大な情報が入ってきています。
そのすべてに対応していれば、一瞬で脳の処理は追い付かなくなってしまうでしょう。
そのため、脳は自分に必要な情報のみを取捨選択して拾い上げます。
この働きのことをRASというわけですね。
スコトーマ
スコトーマとは、RASの結果として生まれる「盲点」のことです。
脳が情報をフィルタリングすることで、見えなくなってしまう情報があります。
これらは、このスコトーマに隠れてしまうわけですね。
潜在意識がやりたいことを見つける仕組み
ここまででご紹介した5つの要素を踏まえて、
潜在意識がやりたいことを見つける仕組みを振り返ってみましょう。
まず、やりたいことが見つからない状態のとき
セルフイメージは低い状態にあると考えてください。
だからこそ、あなたが本来持っている能力を発揮するための情報が見えないわけです。
しかしそこで、「私のやりたいことが見つかった」自分の中で宣言することで、今ある現実と、自分の中の事実(=やりたいことが見つかった)の間にギャップが生まれるわけですね。
このギャップは、潜在意識にとって無視できないものであるわけです。
なぜなら、自分の認識と現実とに違いがあれば、自分の生存確率に影響が出てくるからです。
その場合、潜在意識は現状に押し留めるために自分の認識を否定させようとするか、
もしくは現実を自分の認識と合致させるのに必要な情報をサーチしはじめます。
この”自分の認識”というのが、セルフイメージ、そして”現状”がコンフォートゾーンだと考えてください。
そして、その”現状”に押し留めようとする働きが、ホメオスタシスなわけですね。
で、「私のやりたいことが見つかった」と1回言った程度では、潜在意識は「聞き間違いかな?」ということで取り合ってくれません。
そのため、何日か繰り返し行う必要があるのです。
そうすると、はじめは「これまでと違うぞ!」とホメオスタシスが働きますが、繰り返すうちに、「あれ、なんか現実と認識に違いがあるぞ」と潜在意識が気づき、ものすごい勢いでそのギャップを埋めるのに必要な情報をピックアップするようになるわけですね。
まとめ
以上、やりたいことを見つける簡単・確実な方法でした。
潜在意識を活用すれば、難しいことを考えなくてもやりたいことは見つかります。
とはいえ、せっかく有益な情報が見つかっても行動しなければ意味がありません。
ピンときたときにすぐにチャレンジできるよう、フットワークは軽くしてきましょう。