自信がない自分が嫌だ、もっと自信を持って人生を生きていきたい。
「自信がない」ということは、文字通り「自分を信じていない」ということ。
自分を信じていなければ、せっかく夢や目標を持っても、それを実現させることなく終わってしまうかもしれませんよね。
ここでは、自分に自信をつけるための方法を5下記のステップでご紹介したいと思います。
- 生きるための「自分基準」を再確認する
- やりたいこと・やりたくないことを書き出す
- やりたいことリストから5つ選んでアファメーション
- 毎日の暮らしの中で「ありがとう」を大切にする
- 瞑想で「自信のない自分」を手放す
生きるための「自分基準」を再確認する
私たちは生きていくうえで、「今、やらなければならないこと」というのが常にあります。
しかしそれが、自分基準で設けられたものか、他人に設定されたものかで、あなたの人生は大きく変わります。
自分で目標を設定し、それを達成するという作業を繰り返してこそ、自分に自信をつけることができるのです。
他人に設定された目標を達成しても、それにはたいして意味はありません。
たとえば、あなたが受験生だとします。
そのときのあなたの志望校が両親や教師に決められたものであれば、たとえ必死に勉強して合格したとしても達成感は得られません。
しかし、自分がその大学に心から魅力を感じ、そこで勉強したい・そこで学生生活を送りたいと考えて勉強に励み、そして合格したならば、あなたはこの上ないほどの達成感を得られます。
そして何より、「自分で決めたゴール(目標)を、自分の力で達成した」という成功体験が手に入るのです。
次は、あなたがある会社の営業マンである場合を考えてみましょう。
この場合、毎月のノルマは当然のことながら会社が決めたゴールです。
そのため、いくらノルマを達成したところで本当の意味での自信はつきません。
それはあくまでも「会社(上司)に認められた」という他人基準のものです。
自信をつけるためには自分の基準を設けて、それを達成しなければならないのです。
あなたが今持っている夢・目標は自分基準のものでしょうか?
それとも他人基準のものでしょうか?
もし他人基準のゴールしか思い浮かばないのなら、親や上司に決められた目標ではなく、自分自身で目標を設定しましょう。
やりたいこと・やりたくないことを書き出す
次に、あなたが人生においてやりたいこと・やりたくないことをそれぞれ別の紙に書き出してみましょう。
それぞれ100を目標に、少なくとも50は書き出すようにしてみてください。
書き出し始めてパッと思い浮かぶものは他人に決められた目標である場合が多いです。
ですので、頭をひねって絞り出すように考えてみてください。
そうすると、だんだんと自分の本当の欲求が見えてきます。
たとえば、「月収100万円になりたい」という欲求は、あなたの本当の欲求ではないかもしれません。
親の期待に応えたい、親を安心させたいという親を基準のした目標かもしれませんし、世間の人から尊敬されたい、羨望の眼差しを受けたいという気持ちから来るものかもしれません。
そうではなく、自分で自分自身を誇らしく感じたい、お金を手に入れることで心の平安を手に入れたい、という場合には、それはあなた基準の目標であると考えられます。
自分基準か他人基準かを見分ける一つの目安として、「外的要因」から来る欲求か、それとも「内的要因」から来る欲求かというのがあります。
「誰かにどう思われない」というものは外的要因(=他人基準)、「自分がどう感じたい」というのが内的要因(=自分基準)と考えてください。
そう考えてやりたいこと・やりたくないことを書き出してみると、「案外自分はお金は求めていなかった」とか「もっと趣味の釣りを楽しみたい」という自分基準の欲求が見えてきます。
やりたいこと・やりたくないことを書き出したら、やりたくないことリストは破り捨ててしまいましょう。
そうすることで、あなたはやりたくないことから心理的に解放され、やりたいことに思考を集中することができます。
やりたいことリストから5つ選んでアファメーション
やりたいことリストから、まずは優先順位の高い5つを選び出しアファメーション文を作ります。
優先順位の決め方ですが、これはある目標を達成することで付随して他の目標も達成できる場合、その目標の方が優先順位が高いと判断してください。
たとえば、「趣味の釣りを楽しみたい」と「50cm以上のブラックバスを釣り上げたい」という目標があった場合、釣りを楽しむことで50㎝のブラックバスを釣り上げる状況を作ることができるわけですから、「趣味の釣りを楽しみたい」という目標の方が優先順位が高いということになります。
同様に、「年収3000万円になりたい」という目標は「高級車を手に入れたい」という目標を内包することになるので、この場合は「年収3000万円になる」という目標の優先順位が高いと考えましょう。
そのような感じで、5つアファメーション文を作り、毎日唱えるようにします。
潜在意識が活発になっている起床直後と就寝前が特に効果的ですので、うまく活用するようにしてください。
毎日の暮らしの中で「ありがとう」を大切にする
毎日の暮らしの中で、できるだけたくさん「ありがとう」を言うように習慣付けしていきましょう。
「ありがとう」を言う機会は少し意識すればいくらでもあることに気が付きます。
コンビニでおつりを受け取ったとき、道で対面の人に先を譲ってもらったとき、ドアを開けてもらったとき……
「ありがとう」を言うことが習慣になると、これまで当たり前だと思っていた自分の生活が、いかにいろいろな人のおかげで成り立っていたのかを再確認することができます。
そうして、いろいろな人に感謝の気持ちを伝えることができるようになると、自分だけでなく周りの人にまで視野を広げることができます。
自信のつかない大きな原因のひとつとして、自分のことしか考えず、余裕を失っているということが挙げられます。
一見矛盾するようですが、「自分が自分が」となっていると、必要以上に他人の目が気になったり、他人にどう思われるかが気になります。
逆に、他人への感謝を忘れず、自分の生活がいろいろな人の支えのおかげで成り立っているということが見えてくると、自分を一段階上から客観的に眺められるようになります。
そうすると、自分だって社会に価値を提供しているということが分かってきますし、決して自分が劣った存在ではないということが分かります。
また、周りに感謝の気持ちを伝えることで、周りの人を心地よくする存在になることができます。
そうなると、周りの人は自然とあなたという存在を歓迎し、何かとあなたを手助けしてくれるようになります。
その結果、一人ではなし得ないようなことを達成でき、それによってあなたはさらに自信をつけることができるのです。
瞑想で「自信のない自分」を手放す
先ほど、自分を一段階上から眺めることで、自分を客観的に眺めることができるようになる、と言いました。
こうやって自分を俯瞰(ふかん)して見ることは、「自我を手放す」と言い換えることができます。
自我を手放すことで、自分が持っている感情を少し離れたところから観察できるようになり、むやみに感情に捕らわれ、感情に支配されるということがなくなります。
感情に支配されていると、人間は高い確率で判断を誤ります。
なぜなら、感情は直感を鈍らせるからです。
ちょっと想像してみてください。
先日3000本安打を達成したイチロー選手が、打席に立ってソワソワしているところを見たことがありますか?
きっといつも落ち着いて、自分の動作に集中しているのではないかと思います。
このように、高いパフォーマンスを発揮するためには、感情に捕らわれていてはまずいのです。
感情は、あくまでも「あなたが今何を思考しているのか」を知らせるシグナルです。
それによって思考を切り替えるなどの対策を取るためには非常に有効なのですが、それに捕らわれてしまってはいけません。
自分には「自信がない」と感じている人は、感情に捕らわれ、落ち込んでいたずらに時間を過ごしてしまったという経験があるのではないでしょうか?
それは突き詰めれば、自我に捕らわれていることが原因となっています。
瞑想によって自我を手放し、感情から一歩距離を置くことができれば、感情に引きずり回されることがなくなります。
そうして自分をコントロールできるようになれば、そのことでも自信がつきますし、何より直感が冴えることで無理なく目標達成できるようになります。
まとめ
以上が、自信をつけるための5ステップです。
他人基準ではなく自分基準で生きること、自分という存在の主導権を感情ではなく自分自身に取り戻すこと、この2点を意識しつつ取り組んでみて頂ければと思います。