高校や大学を卒業して、なんの疑問もなく就職活動して就職、そして特に大きな不満もなく毎日を過ごしている。
そんな20代もいる中で、自分の夢ややりたいことが見つからず、せっかく就いた仕事を辞めフリーターになったり、「これではダメだ」と再び就職するも続かず、転職を繰り返したり、という人もいます。
世間一般の価値観で見れば、新卒で入った会社で働き続ける人の方が立派とか、人生をうまく生きているという風に見られるのかもしれません。
しかし潜在意識的に見れば、「やりたいことが見つからない」という20代の人の方が、今後より幸せな人生を手に入れるチャンスに恵まれているとも言えます。
「転職を繰り返すのはよくない」というのは、あくまで社会通念
そもそも、「新卒がもっとも条件がいい」とか「大学3年から就活しなければならない」とか「何度も転職を繰り返すのはよくない」というのは、ただの社会通念、それも日本人特有のものです。
現に国内外に限らず、大学中退後に起業して大成功をおさめた人はたくさんいますし、アメリカなどではより待遇のいい会社やより自分の能力を発揮できる会社に移るのは一般的です。
「新卒がいい」とか「転職はよくない」というのは、実は働く側ではなく、雇う側(会社側)に都合よく作られた常識です。
雇う側からすれば、新卒から雇うことができれば若いうちに育成ができ、より長く使うことができる。
また、せっかく育てた人材が流出してしまうのは結構な損害になるため、転職に対してうしろめたさを持たせたい。
そういう理由で、このような社会通念が存在するわけです。
そして、それに合わせて生きていると、自分の本当の幸せを見つけられないまま人生を終えてしまうおそれだってあるわけです。
中にはそれで構わない、そんなことどうでもいいという人もいるでしょうが、少なくとも「やりたいことが見つからない」と悩むような人はそんな風には思えないでしょう。
まずは、そうした「雇う側の都合に惑わされない」と決意しましょう。
そうした他者に決められた価値観に引っ張られると、無用な罪悪感やうしろめたさ、劣等感に苦しめられることになります。
なりたい自分をイメージしよう
引き寄せの法則や潜在意識で願いを叶える場合、「願望を明確化する」ことが重要ということがよく言われます。
潜在意識の立場(?)になって考えてみれば分かりますが、引き寄せるべきもの(願望)がはっきりしていなければ、何を引き寄せればいいのかわかりませんよね?
潜在意識はいつでもあなたを幸せにしようとして動きますが、何があなたにとっての幸せなのかまでは判断しません。
それを決めて潜在意識に伝えるのはあなたの仕事です。
何をもって潜在意識に伝えるのかと言えば、イメージなわけですが、このイメージがはっきりしていないとかいつもネガティブなイメージをしていれば、潜在意識はそれがあなたの願望だと勘違いしてしまうわけです。
ですから、やりたいことを見つける前に是非「なりたい自分」を明確にしましょう。
それがはっきりすれば、あとは潜在意識があなたのやりたいことを目の前に届けてくれます。
私たちのやりたいことというのは、言い換えれば私たちの「願望達成へのルート上にあるもの」です。
自分のやりたいことを全力でやっているとき、私たちの心はとてもワクワクします。
このワクワクは、私たちが自分の選んだ道をちゃんと進んでいることを伝えてくれているのです。
たくさん読書をしよう
なりたい自分が明確になったら、今度は潜在意識が伝えてくれるメッセージを受け取りやすい自分を作っていきましょう。
具体的な方法の一つは、たくさん読書をするということです。
読書をすることで、自分の中にある知識を受け入れるための土台をより大きなものにすることができます。
読書というと、それ自体が新しい知識を身に着けるためのものという認識が一般的かと思いますが、実はもう一つ大きな役割があります。
それが、この「土台作り」です。
読書をすることで、それにより自分が生きる上で活用できる知識とはならずとも、「この世界にはこんなことがある」という新しい知識を受け入れるための準備、基本設定ができるわけです。
そもそも、まったく知らないことを読書をしただけで完全に自分のものにすることは難しいですし、その必要もありません。
まずはそれを受け入れられる土台をつくり、その上でさらに同じジャンルの本を読んだり、実生活で経験をすることで、土台の上に自分なりの知識を積み上げることができるわけです。
しかしそのための土台がなければ、いくら有益な知識や経験を手に入れたところでそれを積み上げていくことができませんよね。
ですからまずは、いろいろなジャンルの本を読んで知識を蓄える土台を作ろうというわけです。
また、読書をするとき、私たちは文字情報を通してそこに書かれた情景をイメージしますよね。
そうやってイメージを繰り返すことで、自分のイメージ力を鍛えることができます。
イメージは潜在意識を活用する上でとても重要なツールですので、こうやって鍛えることでより願望を叶えやすい自分になることができるのです。
さらに、本の中に書かれていることは、実生活ではなかなか経験できないことだったり、これまで関わることがなかった世界であったりするわけです。
そうした新しい情報に触れ、イメージすることで自分の情報を受け入れるための器をより大きなものにし、イメージ力をより強くすることができるというわけです。
なお、この場合の読書にはマンガや画集などは含めません。
マンガや画集では、ここでのもっとも重要な目的であるイメージ力を鍛えることができませんので。
マンガを読みながらワクワクしたりすることは決して悪いことではありませんので、読んではいけないという意味ではないですが、「文字情報をもとにイメージする」ことが重要だということです。
ひたすら行動、そして行動
なりたい自分を明確にし、読書によってそうなるための潜在意識からのメッセージを受け取る準備を整えます。そして次には、ひたすら行動です。
気になる場所に出かけたり、気になる人に会ってみたり、心惹かれるものごとに積極的に手を出してみましょう。
行動とは、自分からこの世界への「投げかけ」です。
行動することで、ワクワクという潜在意識からのメッセージがよりダイレクトに届きますし、行動することでその結果を受け取り、その結果がワクワクするか否かで進むべき道が見えてきたりします。
また新しい行動をすることで、これまでの不満を抱えていた自分の殻から脱け出すことができます。
新しい行動を起こすとき、もしかしたら不安を感じたりすることがあるかもしれません。
それは決して、それが進むべき道ではない(願望実現のルートから外れている)というわけではなく、これまでの自分の住み慣れた世界から未知の世界に踏み出すために湧き上がってくるものです。
ただ注意して頂きたいのは、その行動がポジティブな動機からくるものかネガティブな動機から来るものかは見極める必要があるということです。
ケースバイケースなので一概には言えませんが、例えば「周りがやっているから仕方なく就活する」のと、「興味のある業種の会社に入るために就活する」のでは、その結果には大きな違いが出るでしょう。
「付き合いで仕方なく出る飲み会」と「好きな人に会ってお酒を飲む」のでは、同じ飲むでも大違いですよね。
その行動が自分の欲求から来るものか、それとも他者に強要されているものかというのが一つの判断基準になるかもしれません。
途中でなりたい自分が変わってもOK
- なりたい自分を明確にする
- たくさん読書して土台を作る
- 行動して潜在意識からのメッセージを受け取る
以上の3ステップを意志して過ごせば、やりたいことが見つかるでしょう。
なお、途中で「なりたい自分像」が変わっても全然問題ありません。
潜在意識のリードに従う準備さえできていれば、目的地(なりたい自分)が変わることは大きな問題ではありません。
問題なのは目的地が変わることではなく、目的地がはっきりしていないことですので。