引き寄せの法則について学んでいると、どこかで「臨場感」という言葉に出会うでしょう。
- 引き寄せるには臨場感が大事
- 臨場感を持っているものが引き寄せられる
こんな感じですね。
でも、いきなり「臨場感」と言われても、いまいちピンとこないという人もいるのではないでしょうか?
ということで今回は、引き寄せの法則で臨場感が大事と言われる理由や、そもそも臨場感って何? というところから、引き寄せのために臨場感を高めるコツについてお伝えしていきたいと思います。
臨場感を持っているビジョンが引き寄せられる
引き寄せの法則において、臨場感が重要な理由。
それは、
それが現実か想像かに関わらず、臨場感を持っているビジョンが引き寄せられる(現実化する)
からです。
例えば、「年収1千万円で理想の恋人と幸せに暮らす」という願望を持っている「年収300万円で恋人もいない生活をしている人」がいるとします。
この人は引き寄せの法則を知っていて、それを活用するために本で読んだ「引き寄せワーク」みたいなものを実践しています。
ところが、一向に引き寄せが起こる兆しが見えません。
実のところ、こういう「ワークを実践したのに引き寄せできない」という経験をした人は結構いるのではないでしょうか?
引き寄せワークそれ自体に引き寄せを起こす効果があるのであれば、真面目にワークを実践したのに引き寄せが起こらないなんてことは起きません。
でも実際には、そういうことはよくあります。
その原因の一つとなっているのが、「臨場感」というわけです。
「年収1千万&理想の恋人」という願望を持っていたとしても、その人が「年収300万&独りぼっち」という現実により強い臨場感を抱いていれば、現実になるのはこれまでと同じ現実です。
しかしその人が、何かのきっかけで「年収1千万&理想の恋人」というビジョンに強い臨場感を持つようになれば、たとえ現実の自分がどんなであろうと、ビジョンの通り現実が創造されるわけです。
臨場感ってどういうことなのか?
引き寄せるために「臨場感」が大事なのは何となく分かった。
でもそもそも、「臨場感」って何なのか?
というのがイマイチつかめていない、という人もいるでしょう。
たしかに臨場感と言われるとちょっと難しい感じがするかもしれませんが、平たく言えば「のめり込み感」みたいなものです。
映画を観ていると想像してみてください。
ストーリーの展開によってハラハラドキドキしたり、登場人物の振る舞いによってヤキモキしたり腹を立てたりします。
中にはのめり込みすぎて、物語の登場人物に恋をしたり、悪役を演じた役者さんに嫌がらせをしてしまうような人もいます。
つまりはこれが、「臨場感」です。
物語の世界にのめり込みすぎて、現実との境界があいまいになっている。
引き寄せの法則を活用して願いを叶えた人の体験談を見てみると、このように現実と自分の想像が混ざり合っている感覚について言及しているものが多々あります。
そして臨場感を高めた人は、
- 自分が現在の年収でいることに激しい違和感を覚える
- 自分に恋人がいないことが不思議で仕方ない
というような感覚になります。
そうなったらしめたもので、そう遠くない未来にそのギャップを埋めるかのごとく現実が動き出すのです。
なお余談ですが、ストーカーになってしまったり、先ほどお話ししたように悪役を演じた役者さんに嫌がらせをする人というのは、この臨場感と共にネガティブな感情を増幅してしまったことが原因です。
だから、臨場感を高めると同時に、日頃から思考を整えていくことが大切になるわけですね。
先に「引き寄せワークそれ自体に引き寄せを起こす効果はない」というようなことを書きましたが、多くの引き寄せ本でワークが紹介されているのは、それらが臨場感を高めたり思考を整えることに効果的だからです。
「ワークを実践しても引き寄せが起きない」という人は、「ワークは何のために実践するのか?」について踏まえた上で、もう一度チャレンジしてみることをおすすめします。
引き寄せたいビジョンに臨場感を高めるコツ
さてここまでで、引き寄せにおいて臨場感が重要な理由、そして臨場感とは何なのか? についてお伝えしてきました。
それでは、臨場感を意図的に高める方法はないんだろうか? ということが気になってくると思います。
実は、臨場感を高める方法は工夫次第でいくらでもあるのですが、その中でも必ず押さえておいてほしいポイントというか、コツがあります。
具体的・鮮明なイメージを創り上げる
想像力が豊かな人はこの限りではありませんが、一般的に読書よりも映画など映像の方が感情移入しやすいですよね?
つまり、イメージとしてより具体的・鮮明な方が臨場感は高まりやすいのです。
それは、願望についても同じこと。
あなたの願望が叶った“後”の世界を、できるだけ具体的に、鮮明に思い描くようにしてみてください。
ポイントは「叶った“後”」というところです。
- 理想の恋人ができたら、一緒に何をするのか?
- 十分なお金が手に入ったら、何をするのか?
“後”を鮮明にイメージすることで、それが叶うことはひとつの「通過点」に過ぎなくなりますし、そうすることで願望実現への心理的ハードルが低くなります。
また、叶った“後”の世界へ意識をフォーカスすることでワクワクと気持ちが盛り上がり、自然と臨場感を高めることにつながります。
なお具体的・鮮明なイメージは一度に創り上げる必要はありません。
常日頃からイメージする中で、より自分がワクワクできるシチュエーションなどを盛り込んで磨き上げる感覚で取り組みましょう。
何度もイメージする
何事も「慣れ」というのがあります。
慣れとはつまり、それが「当たり前」という感覚ですよね。
私たちは、自分がより「当たり前」と感じているモノの方に臨場感を持ちやすいです。
だから、多くの人がイメージの世界ではなく現実により強い臨場感を持っているわけですよね。
では、現実でなくイメージの方に臨場感を持つためにはどうすればいいのか? ということですが、これはとてもシンプルで、「何度もイメージする」ことです。
何度もイメージすることで慣れる、つまりそれがより当たり前の感覚になり、その結果「臨場感」が高まりやすくなるわけですね。
こういう話をすると、
何度もイメージして慣れちゃったら、イメージを楽しめない(=臨場感が高まらない)んじゃないか?
と思う人もいるかもしれません。
現に、過去にそういうご相談も頂きました。
でも大丈夫です。
というか、そういうことじゃないんです。
例えばですが、大好きなマンガとか映画とか小説とかって、何度も楽しめますよね。
そういう物語に限らず、好きな人のことだったらいつまでも何度でも考えてしまうのではないでしょうか?
つまり何度イメージしようが、好きなものについて考えるとき、臨場感は色あせないわけですね。
逆に、臨場感が失われてしまうのであれば、その願望自体がそこまで強くないとか、イメージが曖昧であることを疑った方がいいと思います。
現実がどうであろうと、あなたの頭の中にあるイメージは自由です。
何度も楽しみたくなるような、ワクワクするビジョンを創り上げて、それを現実に引き寄せてしまいましょう。