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引き寄せの法則が逆効果になる?中途半端なアファメーションならしない方がマシ

2019.09.28 2024.07.23 引き寄せの法則

以前、あるメンタリストの方が「ポジティブな自己暗示は逆効果」としてアファメーションやイメージングの効果を否定したことで、一時期「引き寄せの法則は逆効果なのでは?」と話題になりました。

スピリチュアルや自己啓発をテーマにしたブログでも、本質がつかめていない人などからは

  • アファメーションには効果がない
  • すべての人に効果があるとは限らない
  • アファメーションをすると自己肯定感が下がる

というような記事がアップされたりしました。

今回はアファメーションや引き寄せの法則は逆効果になるのか? そして逆効果にならないよう気をつけたいポイントなどについて、私の考えをお伝えしたいと思います。

ポジティブな自己暗示は逆効果、という実験結果

2009年にウォータールー大学で、アファメーションの効果についての実験が行われました。

被験者を自己肯定感の高い人と低い人の2グループに分け、「自分は魅力的だ」とか「自分は素晴らしい」というようなことを唱えながら自分の感情を紙に書き出してもらい、その感情を比較しました。

その結果、もともと自己肯定感の高い人には特に変化がなく、自己肯定感の低い人はかえって気分が落ち込み自己肯定感が下がるという結果が出たそうです。

アファメーションによって自己肯定感が上がるなら、自己肯定感の高い人・低い人の区別なく、同等に前向きにならないとおかしい、だからポジティブな自己暗示には効果がない、という理屈のようです。

たしかに「~大学の実験では…」と言われれば、自分に自信のない人ほど「じゃあアファメーションに効果はないんだ!」となってしまうかもしれません。

ただ当該の記事にもあるように、この実験では長期的な検証が行われていません。

そして記事では、その抜けを補うために「長期的な点についても調べた研究がある」としています。

それが2011年にニューヨーク大学によって発表された論文で、ポジティブなイメージや空想はやる気を奪ってしまい、かえって目標達成が難しくなる、というものです。

この実験では、女性の被験者にダイエットしてキレイになった自分の姿をイメージしてもらったそうです。

すると、一瞬気分がよくなりましたが、それで満足してやる気が下がってしまい努力をしなくなってしまったということです。

これのどこが長期的な検証なのか疑問ですが、いずれにしても「いいイメージをするとモチベーションが下がって努力をしなくなる」と言いたいようですね。

目標達成に努力(苦痛を伴う行動)が不可欠なわけではない

まず根本的な話として、「苦痛を伴う行動=努力」をしなければ目標達成できないわけではありません。

目標を達成するために、その過程のどこかで行動するフェーズが必要になることがほとんどですが、その行動に苦痛が不可欠ということではないのです。

第一、苦痛がなければ達成できないという間違った思い込みがあるからこそ、多くの人が目標達成や夢を叶えることをより困難にしており、引き寄せの法則をはじめとしたスピリチュアル法則は、「そうではないアプローチもありますよ」という立場なわけです。

次に、アファメーションでもイメージングでも、引き寄せの法則を活用するための実践法は「継続すること」が大前提です。

上記の記事では「長期的な検証として」と言いつつ、「一瞬気分がよくなった」ところでイメージをやめてしまっているわけですよね。

「一瞬だけ実践して、その後を『長期的に』観察しました」と言いたいのかもしれませんが、これを長期的な検証とするには無理がありますし、そもそも引き寄せの法則とはあまり関連のない実験方法です。

もっとも、「変化を加えようとすると潜在意識の反発があるのか?」ということを検証するには、いい実験かもしれませんね。

なおこのメンタリストの方については「うまい売り方だな」というのが個人的な印象でして、「ポジティブな自己暗示は逆効果」としてガッカリさせたところで、さらに「知能の低い人ほどスピリチュアルにハマりやすい」と煽り、「ポジティブよりネガティブな感情を利用した方が成功しやすいですよ」と自分の商品に誘導しているわけですよね。

そこまでの筋立てが少々雑ではありましたが、自分の商品に自信があるからこそできることだと思います。

補足
一応言っておきますが、苦痛を伴う行動では目標達成できないと言っているわけではありません。
行動に苦痛を伴うか否かは、目標を達成できるか否かに関連がないと言っています。
目標を設定し、そこに向けて行動すればその達成に近づくことはできます。
しかし、すべての人がそこまで苦痛に耐えられるかと言えばそうではなく、それがゆえに限られた人しか成功を手にできないと一般的に考えられているわけです。

潜在意識は変化を嫌う→中途半端だと逆効果になり得る

潜在意識は、変化を嫌います。

なぜなら潜在意識の最優先事項は「あなたを生存させること」で、そのためには現状を維持することが一番確実で効率がいいからです。

そのため、アファメーションやイメージングで潜在意識に働きかけると、「それはこれまでのあなた(=自分)と違う」と判断して元の場所に戻ろうとする、つまり反発するわけですね。

先の実験では、もともと自己肯定感の高い人には変化がなく、自己肯定感の低い人は気分が落ち込んでしまったということでしたが、この結果がモロに潜在意識の反発を示しています。

自己肯定感の高い人にとって、自己肯定感を高めるアファメーションはこれまでと変わらない観念なわけです。

ですから当然、潜在意識の反発はなく、特に変化が見られないわけです。

対して自己肯定感の低い人にとっては、自己肯定感を高めるアファメーションは、これまでの自分の世界からすると異質なものです。

そのため潜在意識が反発し、気分が落ち込む・自己肯定感がさらに下がる、ということが起きたわけですね。

つまり、先の実験では当たり前の結果が出ていて、アファメーションの本当の効果を検証するには、別の方法で実験する必要があるということです。

引き寄せの法則の効果を得るには、現状に強い違和感が出るほど突き抜けること

アファメーションでもイメージングでも、潜在意識の反発を乗り越えるまで継続的に実践することがとても重要です。

先の実験のように短時間の実践では、潜在意識の反発を食らうだけで終わるのがオチです。

アファメーションやイメージングで潜在意識に新しい観念を伝え続けると、潜在意識はやがてどちらが自分のあるべき姿か曖昧になってきます。

そこでさらに畳み掛けることで、潜在意識は新しい観念を受け入れ、それが自分の自然な形であると認識するようになります。

そうなった合図としては、

  • 現状に強い違和感を持つ
  • 願いが叶った自分を当たり前に感じる

ということが挙げられます。

アファメーションでもイメージングでも、そこまでやることが大切です。

中途半端にやると、先の実験のように気分が落ち込むとか自己肯定感がさらに下がるとか逆効果で終わってしまいます。

ただ残念なことに、あなたがその状態になることを狙って「頑張らなくていい」「行動なんて必要ない」などと楽な方へ引っ張ろうとするスピリチュアル系カウンセラーがいないとも限りません(お客を確保するため)。

願望を引き寄せるために、何が大切なのか?

自分自身で見極められるようになって頂ければうれしいです。

PS1:このブログでは、スピリチュアル系の情報を幅広く、分かりやすくまとめることを心がけています。そのため私の個人的な考えを入れず、できるだけニュートラルに書くようにしています。私の考えが強めに入ってしまっている記事はコラムにまとめていますので、興味があれば読んでみてください。

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