復縁したくて引き寄せの法則をいろいろ試しているけど、なかなかうまくいかない…… という場合は、もっと根本的な部分に問題があるのかもしれません。
引き寄せの法則を活用する最大のコツは、「いい気分でいること」です。
極端なことを言ってしまえば、いい気分でさえいられれば特に願望を設定しなくても次々といいことを引き寄せられます。
ただ、その人の性格によっては、この「いい気分でいること」というのが難しい場合があるようです。
要は、クヨクヨしやすい性格の人はできごとをネガティブに受け止めやすいため、その分「いい気分」でいることが難しいわけです。
そうであれば、まずは根本的な性格を変えていくことも必要になります。
人間の性格を作っているものとは?
人間の性格が何によって作られているかというと、それはその人の「記憶」です。
記憶には必ず何らかの「感情」が伴います。快い感情を感じたものは好きなもの、不快な感情を感じたものは嫌いなもの、という感じでその後の人生の判断基準を作るのです。
そうした過去の記憶と感情によるデータから、「好き・嫌い」とか、あるできごとに対してどう反応するとか、どう感じるという、人間の性格というのが出来上がるわけです。
ネガティブな性格は変えられる!
そのため、同じものを見ても人によって反応がまったく違うということは当然起こりえます。
たとえば人に冷たい態度を取られたとき、ある人は「機嫌が悪いのかな」と考えてまったく気にしなかったり、またある人は「何だあいつは」と目くじらを立てて怒ったり、またある人は「なんで冷たくするんだろう」と落ち込んでしまったり。
いずれにせよ、これが「性格」というもので、それはこれまで生きてきて蓄積したデータ(=記憶と感情)によってできています。
ということは、記憶と感情の組み合わせを変える、もしくは組み合わせを解消させれば、性格も変わるということなのです。
以下に3つのチェックポイントを挙げますので、当てはまることがあればそこから改善していくことをおすすめします。
チェックポイント1:ネガティブな言葉ばかり使っていないか
ネガティブな言葉ばかり使っていると、ネガティブな性格により一層拍車を掛けてしまいます。
「自分ごとき」「自分が情けない」「自分なんて」など、自分の価値を下げるような言葉を無意識に使っているようなら要注意です。
そういった言葉を使うごとに、自己肯定感を自分でグイグイ下げていることになります。
それどころか、自分がネガティブな言葉を撒き散らすことで、周りの人にもよくない影響を与えているかもしれません。
イメージしてもらえれば分かるかと思いますが、決してあなたに対して攻撃的な人でなくても、卑屈な人と一緒にいると楽しくないですよね?
日本では特にかもしれませんが、「謙遜する」ということをはき違えてむやみに自分を貶めるような言動をする人がいますが、それはその人のためにもなりませんし、その人の周りのためにもなりません。
メールやLINEの履歴を見返して、自分の使っている言葉を振り返ってみてください。
ネガティブなことばかり言っていませんか?
もしそうなら、今日から意識してやめていきましょう。
チェックポイント2:現実にばかり執着していないか
引き寄せの法則を活用するコツは、ほしいものをイメージしてワクワクすること。
そして、潜在意識を活用して願望を叶えるときは、叶えたいことのイメージを具体的に鮮明にすること。
実はこれ、同じことを違う切り口で言っているだけなんですね。
「イメージしてワクワクする」ということは、現実にはないもののことを考えて、それに感情が伴っているということです。
「イメージを具体的にする」ということは、イメージを現実での映像に近づけていくことで感情を呼び起こすということです。
いずれも、イメージと感情がセットになることで、願望は成るということです。
しかし引き寄せがうまくいかない人は、イメージそっちのけで現実に振り回されている場合が多いです。
「悪い方向に行っているようにしか見えない」「どうすればいいのか分からない」「誰かのせいでこんなことになった」というのは、すべてイメージを無視して現実に執着しているからこそ出てくる言葉です。
イメージすることの大切さを、もう一度確認してみてください。
チェックポイント2:感謝の気持ちを忘れていないか
『ザ・シークレット(2007/出版社)』には、引き寄せの法則を活用する上でもっとも重要なのは「感謝の気持ち」だという趣旨のことが書かれています。
感謝の気持ちとは強いポジティブなものなので、それだけでもポジティブなものを引き寄せるのには十分です。
また感謝の気持ちを持っていると、自然と周りの人やモノに目が行くようになります。
そうして「自分が一人で生きているのではない」ということを実感でき、自然と周囲に優しくなれるのです。
逆に、感謝の気持ちを忘れると、視野が狭くなります。
周りで自分を助けてくれている人やものごとが目に入らなくなり、自分一人で生きているような気になってきます。
そうなると、余裕がなくなり、周囲につらく当たり、いい気分でいることもできなくなります。
思い当たることがあるのなら、感謝の気持ちを思い出すために、生活の中でできるだけ「ありがとう」をいうことを意識してみてください。
意識していると、1日の中でなんと「ありがとう」をいう機会の多いことかと驚くでしょう。
そしてそれは同時に、これまで自分がそれだけ感謝の気持ちを忘れていたことの表れでもあります。
やってもらって当然のことなど、この世にはひとつもありません。
「お金を払っているのだからしてもらって当たり前」というのは資本主義の中での考え方で、この世界の仕組みではないのです。
お店の人や駅員さん、タクシーの運転手さん、清掃員の人…。
すべてが、あなたの生きている世界で、あなたのために働いてくれています。
その人たちすべてに感謝の気持ちを持ち始めると、確実に何かが変わります。
何より、あなた自身が魅力的になって輝きだすでしょう。
失恋を引きずって周りのことも目に入らないあなたと、感謝の気持ちを持って周りの人に優しくできるあなた。
あなたの好きな人は、どちらのあなたを魅力的だと思うでしょうか?
性格とは持って生まれたものではない
「持って生まれた性格だから仕方ない」という人もいますが、そもそも性格とは持って生まれてくるものではありません。
私たちは記憶と感情をコントロールする術を知らないばかりに、いたずらに悩んだり苦しんだりして人生を送っています。
でも性格は、ほんのちょっとした気付きで変わります。
自分の言動にこれまでよりも少しだけ注意を払ってください。
そうすればやるべきことは自ずと見えてきます。
「どうすればいいか分からない」どころか、やることだらけかもしれませんよ。