やりたいこと、好きなことを仕事にしてはいけない、と考えている人がいます。
仕事としてやる場合、やりたくない内容のものでもやらねばならず、その結果もともとやりたいことだったことを嫌いになってしまうから、というのがその理由です。
だから「やりたいことは趣味で、仕事は仕事」と明確に区別をつけることで折り合いをつけている人もいるでしょう。
しかし潜在意識の観点から考えれば、やりたいことを仕事にした場合のメリットは計り知れません。
やりたいことをやるとき、人間は最高のパフォーマンスを発揮する
あなたは、何時間もぶっ続けでテレビゲームをしたり、一日中街を歩き回ってショッピングをしたりというような経験はないでしょうか?
何時間もテレビを見ていれば目は疲れるでしょうし、歩きまわっていれば足も疲れるでしょう。
しかし、何かに没頭しているときには、体の疲れなど忘れて夢中になっています。
人間はやりたいことをやっているとき、最高のパフォーマンスを発揮します。
やりたいこと、好きなことに打ち込むというのは、自分を喜ばせる行為や自分の願望を達成するために必要な行為であるため、潜在意識によるバックアップが得られて、どんどん成果を出せるのです。
やりたくないことをやっても、幸せにはつながらない
逆にやりたくないことをやるというのは、自分を苦しめる行為、自分の願望を達成するルート上にない、または願望達成から遠ざかる行為です。
そのため、あなたがいくら頑張っても潜在意識はブレーキをかけるため、思うように成果が出ません。
頑張っても結果が出ない人と、好きでやっていたら知らないうちにすごいことになっていた人が出てくるのは、このためです。
幸せになりたいなら、やりたいことを仕事にすべき
我慢して何かに取り組むのは、一番非効率であるばかりか、あなたをどんどん幸せから遠ざけるでしょう。
また、現実的に考えても、パフォーマンスが上がらないために、仕事上での周りの人の評価も上がりにくいと言えます。
やりたいことをやることで、あなたの能力を最大限に引き出せる。
そのため最高のパフォーマンスを発揮でき、自然と周りの評価も上がります。
また逆説的ですが、やりたいことをやっていると周囲の人の評価は上がるのですが、本人的には他者の評価はあまり気にならなくなります。
よく職人さんが、お客さんに求められている以上のクオリティにこだわっているような場面をテレビなどで目にすることがありますが、それはこのためです。
こういう職人さんは、それを仕事としてやりつつも、同時に自分のやりたいことでもあるため、それを通して自分を喜ばせようとします。
その結果、高い品質の作品を生み出すことができるというわけです。
仕事とは本来、他人の役に立つためにやることです。
しかし、そればかりが先に立ってしまうと自分を犠牲にしてしまい、結果人生を味気ないものにしてしまいます。
「自己犠牲」と聞くと美しいように思われるかもしれませんが、自己犠牲は本人にも他人にもメリットはありません。
それよりも、自分の能力を最大限に活用し、その結果として人に喜んでもらう方が、自分も他人も幸せにできるのです。