引き寄せの法則を実践してみたけど、何も起こらない。
結局、引き寄せの法則なんて嘘なんじゃないか…?
せっかく期待していたのに思うような効果を感じなければ、ガッカリしてしまうのも無理のないことかもしれません。
でも、引き寄せの法則を嘘で片付けてしまえば、あなたはこれからも嫌なことを我慢し、たまにやってくるいいことを待ちわびるという人生を受け入れるしかなくなります。
それで幸せであればかまわないのですが、おそらく多くの人にとってそういう人生は望んだものから程遠いものですよね?
今回は、「引き寄せの法則なんて嘘だ!」といじけてしまっている人に向けて、引き寄せの法則において誤解しがちなポイントについて整理していきたいと思います。
もしかしたら、このポイントを押さえるだけでもあなたの人生が分かりだすかもしれませんよ。
引き寄せの法則で誤解しがちなポイント
それでは早速、引き寄せの法則で誤解しがちなポイントについて紹介していきます。
引き寄せは実践すれば必ず叶う
引き寄せの法則を活用するには、イメージングやアファメーション、ノートに書く方法(断言法)などいろいろあります。
しかし、いくらそれらを一生懸命実践したとしても、引き寄せの法則の本質をつかめていなければうまくいきません。
引き寄せの法則について調べていて、先日こんなブログを見つけました。
引き寄せの法則とは、その名の通り「法則」です。
それでは、「法則」とはどんなものなのでしょうか?
goo国語辞書にはこう書かれています。
一定の条件下で、事物の間に成立する普遍的、必然的関係。また、それを言い表したもの。
法則(ほうそく)の意味 – goo国語辞書
つまり引き寄せの法則は、条件さえそろえばこの世界のどこでも必ず発生するもの、と考えてもらえればいいかと思います。
大事なのは、「条件」の部分です。
ここを勘違いしてしまうと、「イメージングやアファメーションを実践したり、強く願ったり、すでに叶ったように振舞えば必ず引き寄せることができる」と考えてしまうことになります。
しかし、引き寄せの法則が作用する条件は「思考」です。
イメージングやアファメーションをいくら実践しても、「本当に叶うのかな…?」と不安を感じていれば、現実に引き寄せられるのは「不安」という気持ちです。
強く願うにしても、たとえば「お金がほしい、お金がないと生きていけない。
月末までにお金が入ってこないと支払いができない」と焦っていれば、引き寄せられてくるのは「焦り」です。
「すでに叶ったように振舞う」というのも同じです。
どう振舞おうが、思考が「今は叶っていない」ということにフォーカスしていれば、引き寄せられるのは「叶っていない状態」です。
何かを実践すれば引き寄せが起こるということではなく、私たちが今考えていること感じている感情に、常に引き寄せが作用しているのです。
言いかえれば、思考にさえ注意を払えば、その思考に似たものが必ず引き寄せられてくるというわけです。
だからこそ、「法則」なのです。
引き寄せがあれば「ラクラク叶う」わけではない
「引き寄せの法則があれば、お金でも恋でもどんどん引き寄せられる」
こうした言葉自体は、正しいです。
正しいのですが、巷でよく聞くこの類の言葉には「現実世界で何もしなくてもいい」「ラクラク叶う」というようなニュアンスが含まれてしまっています。
たしかに、場合によっては考えるだけで現実化することもあります。
しかし実際には、それが現実化するまでのどこかのプロセスで受け取りに行くこと、つまり「行動」が必要になることが多いのです。
勘違いしてはいけないのは、ここでいう行動とは「苦痛を伴う大変な努力」とかそういう意味ではないということです。
引き寄せの法則の本質をつかんで活用できれば、現実化を受け取るために必要な行動はすべて潜在意識が教えてくれます。
従来の生き方では、そうした潜在意識からのメッセージを無視して、ただがむしゃらに頑張るしかありませんでした。
そのためほとんどの場合、願いを叶えるためまでに大変な努力と苦痛を経験することになります。
引き寄せの法則を活用すれば、行動が必要ないわけではありません。
ただ、行動は必要な条件ではないということです。
願望の実現化を受け取るためには、私たちの方での準備が必要になることがあります。
それがときには、まったく新しい技術や知識を身につけることかもしれません。
そのために時間や力を、フルで注ぎ込む時期があるのかもしれません。
しかし引き寄せの法則を活用し、潜在意識によるバックアップを受けられる状態になっていれば、そうした時期もつらく苦しいものではなく、夢中で没頭するような、実りを実感できるようなものになるのです。
「引き寄せを利用すればラクラク叶う」というのが独り歩きしてしまうと、「とりあえずリラックスしていればいい」とか「しんどいことを避けてラクなことだけやってればいい」と考えて、結果、家でただボーっとしているだけで引き寄せが起きると思ってしまう人が出てきます。
引き寄せの法則を活用するメリットは、「潜在意識が進むべき道を示してくれるため、その通りに進めば望んだ未来が現実化する」ということです。
ただ突っ立っていれば現実が変わるというわけではないのです。
ネガティブな感情は完全に排除しなければいけない
引き寄せの法則では、「ワクワクしていれば叶う」とか「ポジティブな気持ちでいるといいこと引き寄せられる」というようなことが言われます。
これもその通りなのですが、同時にちょっと注意が必要なところでもあります。
というのも、まじめな人ほど「じゃあポジティブでいなければ」と考えてネガティブな思考や感情を排除しようとしたり、「ワクワクしていなければ」と無理やりにでも気分を上げようとしてしまうからです。
そもそも、人間はネガティブな感情を完全に排除することはできませんし、仮にそんなことができてしまえば日常生活を送るのも困難になってしまうでしょう。
なぜなら、ネガティブな思考というのは「この先にこんなことが起こるかもしれない」という危機察知能力によるものだからです。
それを完全に排除するということは、身の回りにある危険に気が付くことができなくなるということです。
ネガティブな思考や感情を完全に排除する必要はありませんし、無理にワクワクする必要もありません。
大事なのは、ポジティブな思考が優勢の状態を維持することです。
綱引きをイメージすると分かりやすいですが、綱引きって、力がより強い方が勝ちますよね?
引き寄せもあんな感じで、ポジティブとネガティブのより強い方がより現実化しやすいと考えてみてください。
ネガティブな気持ちはあっていいんです。
そういう気持ちを認めた上で、自分がどんな現実を手に入れたいかイメージしましょう。
そうしていれば、そのイメージにつられて気分もワクワクしてきます。
引き寄せはメンタルが弱い人がすがるもの
自己啓発書を年に4冊以上読んでいる人は、メンタルが弱いという研究結果があるそうです。
それを根拠として、あるメンタリストが「引き寄せは弱い人がすがるもの」みたいなことを言っていたりします。
そうすると、「あ、引き寄せをやろうとするのってダメなことなんだ」と考えてしまう人もいるでしょう。
でも、メンタルの強い・弱いって何で決まるのでしょう?
また、メンタルが弱いことはいけないことなのでしょうか?
人間は誰しも落ち込んだり、逆にやる気に溢れている時期があったりします。
また自分は強いと思って無理をしすぎて、あるとき突然ポキッと折れてしまうということだってあります。
つまりメンタルを「強い・弱い」で語ってしまうこと、そしてその基準を他人に強要してしまうのは危険であるということなんですよね。
そもそも人が引き寄せに出会うときって、人生がうまくいかない時期とか、追い詰められてそこから脱け出したいときであるのが多いと思います。
言ってみれば、引き寄せに出会う人が弱っているのは当たり前なわけです。
危険なのは、「弱いこと=いけないこと」という価値観です。
「引き寄せは弱い人間がすがるものだから、それに手を出すのは恥ずかしいことだ」と考えることで、死ぬまで苦しいことを我慢して生きるしかなくなることだって十分ありえるのです。
まとめ
以上、「引き寄せの法則なんて嘘!」という人に向けた、引き寄せの法則で誤解しがちなポイントでした。
これまで実践してみたけどうまくいかなかったという人も、ここでお伝えしたポイントを整理してもう一度トライしてみてくださいね。