疲れた、死にたい……
生きているのがつらい、頑張っても頑張っても人生がいい方向にいかない。
もうどうすればいいのか分からない、誰に助けを求めればいいのか分からなくて、自分は独りだと感じてしまう。
朝起きると、楽な死に方についてあれこれ考えてしまう。
6年ほど前、独立開業した仕事がうまくいかず、私は毎日このような状態で生きていました。
カーテンレールに紐を括りつけようかな、でも体重に耐えられるかな、この部屋で死んだら大家さんに迷惑掛かるかな、家族にもまたお金で迷惑かけるかな、どこかの山でやろうかな、でもそこまで行くお金がないな。
毎日朝起きた瞬間から、そんなことばかりが頭の中をぐるぐる回り続けます。
学生の頃は、正直自分のことを優秀だと思っていました。
勉強もスポーツもそこそこできたし、生徒会や学級委員などもやっていました。
でも、そんなことには何の意味もありませんでした。
20代後半にもなってお金がまったくなく、仕事もない状態。
地元の友人たちはみんな堅実な仕事について、結婚して子どももいて、家を建てた奴もいる。彼らと自分を比べて、自分に価値を見いだせず、「あ、俺はクズなんだ」と心の底から思いました。
それから6年後の今。
私は結婚して、妻のお腹には子どもがいます。
家を購入する予定はまだないけれど、仕事もうまくいくようになり地元の友人たちの何倍もの年収を稼いでいます。
あの頃があるから今がある …のかは分かりませんが、あのどん底から抜け出せたからこそ、今幸せを感じられていることは確かです。
あのとき死んでいたら、妻にも出会えなかったし、何より我が子もこの世に生まれてくることはなかった。
それを考えると、やはり死ななくてよかったと思います。
「死にたい」と考えているときって、どうしても目の前のことしか見えない状態になってしまうので、ここで何を書いてもあなたには届かないかもしれません。
しかし、ほんの少しでも可能性があるなら、今苦しんでいるあなたに試してほしいことを、私の経験も踏まえてお伝えしようと思います。
学校や会社に行かない、可能ならすぐにでもやめる
学校でいじめに遭っていたり、職場でパワハラにあっていたりするのなら、もう学校や会社に行くのはやめましょう。
「学校に行かなければ将来が断たれる」「働かなければ生きていけない」と思うかもしれませんが、学校に行かなければ断たれてしまうのは、ただ両親や教師などの周囲の大人があなたに望む「将来」で、あなたが望むものではありません。
大人は自分たちに都合の悪いことはあえて言葉にしないことがあるので、注意してください。
働かなければ生きていけない、というのは、イコール働かなければお金が稼げないという風に考えているということです。
しかし実際には、働かなくてもお金を手に入れる方法はいろいろあります。
大事なことは、「働く」ということと「お金」というものを分けて考えることです。
これらをいつもセットだと考えてしまうと、働くことはとたんにつまらないものになってしまいます。
ちなみに、明日学校や職場に行かないからと言って、わざわざ欠席・欠勤の連絡をする必要はありません。
責任感の強い人ほど、「無断欠席・欠勤はよくない」と考えてしまうかもしれません。
しかし、そんなルールはあなたが生きていく上では何の必要もないのです。
本来、あなたは自分の好きなときに好きなことをするために生まれてきました。まずはルールを破りましょう。
あなたはいたくない場所に1秒たりともいる必要ありません。
学校や職場に行かないのはいじめやパワハラに負けたことになると思いますか? では、勝つ必要というのはあるのでしょうか?
「嫌なことから逃げてはいけない」というのも、あなたの心に知らぬ間に刷り込まれたルールなのです。
お金の不安から解放されよう
今の日本では、お金がなくても生きていけます。
「生活保護」という仕組みがあるように、生活に困った人を助けるのは国の義務です。
困ったときには、それを利用すればいいのです。
また、今会社勤めの人が辞めたとすると、その後数か月間は失業手当がもらえます。
退職金なども合わせれば、実質3ヶ月~半年は働かなくてもお金は入ってきます。
失業手当の給付が終わってからアルバイトでもすれば、さらに「自由に時間を使える期間」を伸ばすことができます。
学生であれば言わずもがな、未成年者の保護は保護責任者(多くの場合は両親)の義務です。
働かなくても飢えて死ぬことはありません。必要であればアルバイトするのもいいでしょう。
入ってくるお金と出ていくお金のバランスを、つねに「入>出」の状態にしておけば、基本的にお金がなくなることはありません。
生活費を抑えるために実家に戻ってもいいし、もっと家賃の低い地域に引っ越してもいいでしょう。
ほかにも「入>出」の状態を保つためにできることはたくさんあります。
それらを「できない」と感じるのは、知らぬ間に他の誰かに刷り込まれたルールに縛られているか、無用なプライドにしがみついているせいです。
そして、それらがあなたを苦しめている元凶だとも言えるのです。
お金と労働を切り離して考えることができるようになると、一気に視野が広がります。
そうすると、それまでいろいろなものに追い詰められて見えなくなっていた「好き」が見えるようになってきます。
もし好きなものが見つかったら、それがお金を稼げるかにかかわらず没頭してみてください。
今までたくさん我慢してきたあなたには、好きなことを思う存分やる時間が必要なのです。
人間は本来、好きなことしかできないようになっています。
そして、それをするなというのが今の日本の社会です。
しかし、その中でなお好きなことをやり通すことで、自分の人生に価値を見出せるのだと私は考えています。
死ぬ気で本を読んでみよう
人生に疲れた、死にたいという人に私がもっとも試してほしいこと、それが「読書」です。
小説を読んでその世界に没頭することはイメージの世界に臨場感を持つ訓練になりますし、ビジネス書や自己啓発書、古典などは、あなたを未知の世界と出会わせ、新しい知識を与えてくれるものです。
このブログで何度も紹介していますが、イメージに臨場感を持つことは潜在意識を活用した願望実現法にとても効果的です。
そして、新しい知識はあなたが今まで思いもしなかった新しい願望を生むカギとなります。
今まで興味のなかったジャンルの本こそ、積極的に読むようにしてみましょう。
知識が増えるということは、それだけアイディアの素材が増えるということです。
また、読書を通して様々な著者の考えや世界観に触れることで、自分がこれまで生きてきた場所が、この世界のほんの一部だったことに気が付きます。
知識は、あなたを守る最大の武器です。知識がなかったからこそ、無用なルールを信じ込まされ、むやみに苦しい人生を強要されてきたのです。
学校での成績がどうだったなんて関係ありません。
そもそも学校での教育は、何の疑問も持たずに命令に従う人間にするためのものです。
あなたがあなたらしい人生を送るためには必要のないものです。
この世界には、学校では知ることができないものごとがたくさんあります。
それを一番手軽に手に入れることができるのが「読書」なのです。
死にたいとまで思っていたあなたです。
死ぬ気で本を読んだら、必ずあなたの中で何かが変わります。
会社や学校に行くのをやめて、どこか居心地のよい公園やカフェなどを探してみてください。
自分のお気に入りの場所をいくつか見つけておいて、気分に合わせて場所を選び、読書するということをやってみてください。
人生を幸せなものにするには、他人が決めたルールをはみ出して、好きなことをすることです。
そして、自分が好きなこととは何かを知るためには、知識が必要になります。読書はそのための準備とでも思ってください。