引き寄せがうまくいかない人の潜在意識に対する誤解

2016.07.11 2017.04.15 引き寄せの法則

私は潜在意識を活用して願望を叶えたあとも、引き続き引き寄せの法則や潜在意識をテーマにした書籍やブログなどを見て自分なりに勉強することにしています。

その中でたまに、異常なまでに潜在意識を敵視していたり、引き寄せの法則を活用するのがものすごく難しくて技術を要することのように書いてあるものに出会います。

またその人の性格(たとえばストイックとか努力家とか)によっては引き寄せがうまくいかないなどと、むやみに人を不安にさせるようなことを書いている書籍もあります。

本日は、そういった書籍やこのブログを通していろいろな方からご相談頂いた内容を踏まえて、引き寄せの法則がうまくいかない人が持っている潜在意識に対する誤解についてお話ししたいと思います。

【メールでご相談頂いた方へ】

なかなかお返事できず申し訳ありません。現在、毎日数人ずつメールにてご相談を頂いている状況で、お返事が遅れております。勝手ではありますが、早急に返信した方がよいと判断した方から優先してお返事を書いております。

またご相談内容によっては、この記事の内容が答えになっている場合もありますので、よかったらご自分の状況と照らし合わせながら読み進めて頂ければと思います。

なお、ご相談内容によっては個別にお返事をするのが難しい場合もありますので、あらかじめご了承ください。

イメージング法は合う人と合わない人がいる?

これははっきり言っておきますが、合う合わないも何も潜在意識で願望を叶える方法は、突き詰めて言えば「イメージング法」しかありません。

アファメーションも断言法も夢ノートも、願望実現法として知られているものはすべて、最終的には願望達成のためのイメージを作り上げるためのメソッドです。

そもそも、イメージが得意な人・苦手な人なんてありません。なぜなら、人間はみんな常に「イメージ」をしながら生きているからです。イメージについて説明するときによく紹介されるのが「レモンのイメージ」です。

レモンをイメージすると、実際にレモンをかじったわけではないのに口の中に唾液があふれてきます。レモンを知っている人なら、誰だって同じ反応をするでしょう。

要は、これが「イメージ」です。レモンをイメージして唾液が出るのなら、あなたはイメージをしっかりできているということです。このようにイメージとは本来誰もができる簡単なものなのです。

それが「イメージング法」という一つのメソッドになってしまった途端、「イメージがうまくできない」という人が出てきます。これはどういうことかというと、その人の中に「願望を叶えるのはむずかしいこと」「自分には想像力がない」「自分がうまくできているか不安」というような考えがあるからです。

そのため、ちゃんとイメージができていても、うまくできていない「ような気がする」のです。それらも大元(おおもと)を正せば自己評価(エフィカシー)が低く、そのため「自分にはできない」と思ってしまっているということが原因かもしれません。

しかし、上で紹介した「レモンのイメージ」ができているのなら、あなたがイメージできていないということはありません。

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潜在意識はコントロールできる?できない?

潜在意識をコントロールできるかできないかで言ったら、コントロールできます。なぜなら、潜在意識とはそもそもあなた自身ですし、引き寄せの法則を活用することことが「潜在意識をコントロール」していることにほかなりません。

潜在意識は敵か味方か

言うまでもなく、潜在意識はいつでもあなたの味方です。いつでもあなたを幸せにしたいと、あなたが願いを伝えてくれるのを待っています。

ただ、あなたも聞いたことがあるかもしれませんが、コンフォート・ゾーンやホメオスタシスというような、あなた自身を守るために「現状に留めておく」ように潜在意識が働く場合があります。

そのため、あなたが願望実現のために行動を起こそうとしても、普段と違うことをすると潜在意識が引き戻そうとするということはあります。しかしこれはあくまでも潜在意識があなたを守るためにしていることで、あなたの邪魔をしようとしているわけではありません。

ですから、むやみに潜在意識を敵視したり、思い通りにならないからと言って「やっかいだ」などと思わないでください。

潜在意識の処理能力は私たちの顕在意識の100万倍もあります。その力を使って常にあなたを守ってくれているのです。そう考えれば、感謝こそすれ、敵視などすべき存在ではないということが分かるかと思います。

引き寄せの法則を活用するには高度が技術が必要?

引き寄せの法則を活用するのに高度な技術など必要ありません。そもそも、今この瞬間だってあなたは引き寄せの法則のもとで生きて、あなたの思考によって引き寄せの法則を活用しています。

すでに使っているのですから、セミナーなどに行って習得しなければならないような高度な技術は必要ありません。

ただ、毎日の瞑想やイメージング、アファメーションを続けていく中で、自然と上手になることはあります。スポーツや楽器の演奏などでもそうですが、練習することでうまくはなります。でも、はじめのうち(下手なうち)は効果がないかと言ったらそうではありません。

たとえばサッカーなら、上手くなくてもボールを前に蹴ることはできますよね。それを毎日続けることで自然と上達するのです。ですから、セミナーに行かなければ手に入らないような知識や技術があるわけではありません。

何事もそうですが、継続することこそが引き寄せがうまくなるコツです。

潜在意識でどんな願いも叶えられる?

どんな願いでも叶えられます。

「こういう状況ですが復縁は可能ですか?」「不倫の恋愛なのですが幸せになれますか?」というご相談をたくさんの方から頂きますが、潜在意識を活用した願望達成には、「こういう条件だから叶う・叶わない」というのはないのです。

こういう疑問が出てきてしまうこと自体、潜在意識とその活用法について理解が足りていないということですので、まずは潜在意識についての情報を自分なりに集めてみることをおすすめします。

厳しいことを言うようですが、もし私がそういう相談に「そういう状況であれば復縁できますよ。頑張ってください」とか「不倫の恋愛は幸せになれないからやめた方がいいですよ」と答えたとしたら、それは潜在意識うんぬんではなく、もはやただの恋愛相談です。

そして、私や他の人間から「無理ですよ」と言われたら諦めてしまうような願いであれば、それは真に望んでいるものではないのかもしれません。

潜在意識を活用すれば、どんな願いでも叶えることができます。ただしそれは寝ても覚めても考えてしまうような、諦めようとしても諦められないような強烈な願いである必要があります。

そういう強い願いであれば、「今日は気分がのらないからやらない」という感じでイメージングをしなかったりということはないはずです。願望実現のためにモチベーションが必要になる時点で、その願望はたいしたものではないのです。

そのかわり、どんなに諦めようとしても諦められない、忘れようとしても忘れなれない、どうしてもその人と一緒になりたい、という強い思いがあれば、それがどんなに難しい状況でも、不倫関係であろうと成就します。

ストイックな人ほど引き寄せられない?

ストイックであろうがなかろうが関係ありません。

ストイックな人、努力家な人は引き寄せができないとしたら、その人たちは宇宙の法則の外で生きているということになります。

少し潜在意識から離れて考えてみた頂きたいのですが、一般的にストイックな人や努力家な人ほど、一心に物事に打ち込んで結果を出していますよね? これを「ストイック・努力家な人ほど引き寄せがうまくいかない」と唱える人はどう説明するのでしょうか。

潜在意識を活用して願望を叶えるには、いくつかのコツがあります。それが、

  • そのことに対して強く思考する
  • そのことに対して何度も思考する
  • そのことに対して行動を起こす

の3つです。この3つのどれか(もしくはすべて)に当てはまっていれば、願望が実現します。そのため、ストイック・努力家な人が結果を出すのは当然と言えば当然です。

しかし一方で、「願望実現するにはワクワクした気持ち・ポジティブな感情が伴わなければいけない」というのも事実です。なぜなら、そうした気持ち・感情を無視して起こした行動が、あなたを幸せにする現実を引き寄せるとは限らないからです。

たとえば、ある大学に合格するために努力した学生が見事合格したにも関わらず、入学後は友達もできず寂しい大学生活を送ることになったり、素敵な女性に出会い、あの手この手で付き合うことができたにも関わらず、結局はお金を貢がされて終わった、などということが起こるのです。

ですがそれは、その人がストイックだから引き寄せがうまくいかなかったわけではなく、引き寄せたものがその人を幸せにするものではなかったという話です。また、だからこそ、願望を引き寄せるときにポジティブな気持ちを持つこと(持てること)が大切ともいえます。

潜在意識は寝ている間に活発になる?

寝ているときは寝ています。『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話(著/エスター・ヒックス&ジェリー・ヒックス、翻訳/吉田利子、SBクリエイティブ株式会社)』でも「寝ている間は引き寄せの法則は働かない」と書かれています。

潜在意識は寝ている間に活発になるのではなく、寝る直前に活発になるのです。なぜなら、寝る直前や起床直後は顕在意識の活動が緩やかなためです。

なお、もちろんですが寝ている間は人間は思考しません。そして引き寄せの法則は「思考が現実化する」法則です。ということは、寝ている間に引き寄せは起こりません。

悪夢を見て目が覚めたら最悪なことが起きていた、ということはありませんよね? これが寝ている間は引き寄せが起こらない、寝ている間は思考していない何よりの証拠ではないでしょうか。

寝ている間、人間は脳を記憶を整理して長期記憶として保存するために使います。人間が夢を見るのはそのためです。「正夢は引き寄せの法則が働いた結果だ」という人もいますが、それは単に脳によるスコトーマ(盲点)の働きで自分に都合のいいものしか目に入らないためそう感じるだけです。

潜在意識は勝手にネガティブなことを考える?

潜在意識が勝手にネガティブなことを考えるのだとしたら、あなたの中には2つの人格があることになります。

これは解離性同一性障害(多重人格障害)の症状ではないでしょうか? そのような状態が潜在意識の正常な状態であれば、多重人格は正常な状態、みんながみんな多重人格ということになってしまします。

潜在意識が勝手に物事を考えたりすることはありません。潜在意識は、あなたのこれまで生きてきた人生の記憶や(大小問わず)コミュニティ単位で共有している知識(一般常識・風土・国民性など)が格納されており、あなたの思考に反応してそれらを駆使してあなたを願望(ゴール)まで導く役目を持っています。

また、潜在意識が感情を持つということもありません。なぜなら私たちの感情とは、私たちが今どのような状態でいるのかを知らせる潜在意識からの信号だからです。

嫌なことを考えれば、潜在意識から「願望から遠ざかっているよ」と知らせるために嫌な感情が、いいことを考えると「願望に近づいているよ」と知らせるためにいい感情が沸いてきます。

この「感情の役割」を考えれば、潜在意識が感情を持つことがないということが分かるでしょう。

執着を捨てないと願望は叶わない?

よく誤解されがちですが、そもそも潜在意識を活用した願望実現法は「~しないと叶わない」という類(たぐい)のものではありません。執着があっても、ときにはあるからこそ叶うときがありますし、執着がないからこそ叶うときもあります。

何が言いたいかというと、「執着のあるなしにこだわる必要はない」ということです。願望を叶えるのは難しいことではありません。実現までにいろいろな障壁を作り出して難しくしているのはあなた自身です。

「願望実現するには執着を捨てなければいけない」と聞くと、願望実現そっちのけで執着を捨てることに必死になる人がいます。そうやって願望実現までの間にいくつもの難関を自分で作り出して「願望実現ってむずかしいな」と言っているのです。

執着とか好転反応とか、潜在意識が願望を受け取った合図とか、いちいち気にする必要はありません。願望実現までの間にそういうことも起こりうるという程度の話で、必死になって抑え込んだり、今か今かと待ち構えるようなものではありません。

まとめ:潜在意識は「強く」「何度も」が成功のカギ

潜在意識はあくまでも「強く」または「何度も」思考した思考したことを引き寄せます。だからこそ、過去のトラウマが現在の人生の邪魔になったりということが起こるのです。そこにポジティブであるとかネガティブであるということは関係ありません。

ポジティブであろうがネガティブであろうが、「強く」または「何度も」、もしくは「強く何度も」思考したことが現実になります。

引き寄せの法則というと「願いを叶える法則」というイメージがあるかもしれませんが、実際には引き寄せの法則によってポジティブなものもネガティブなものも引き寄せています。それを潜在意識をうまく活用することによって意図的にポジティブなものを引き寄せようというのが、世の中でいう「引き寄せの法則」です。

この法則は非常にシンプルなものです。まさに「思考が現実化する」法則です。そこにいろいろなルールや障害を設けて勝手に難しくしたり、叶わないのを潜在意識のせいにしたりしているのは、いつだって私たちの方です。

もう一度言いますが、潜在意識はあなたが「強く」「何度も」考えたことを実現します。言ってしまえば、これ以外のことは忘れてしまってもいいです。むしろその方が「引き寄せはむずかしい」という刷り込みから抜け出せるかもしれません。

PS:このブログでは引き寄せ初心者の方に向けて、引き寄せの法則を分かりやすくお伝えしています。「引き寄せについてもっと知りたい」「引き寄せるための思考・習慣を身につけたい」という方に向けた情報は、noteで発信しています。マガジンでは過去の有料記事もすべて読めるようにしています。