リラックスして、ワクワクするようなことをイメージすると、それが引き寄せられてくる。
引き寄せの法則は、よくそんな風に表現されます。
そのため、「リラックス&ワクワクしていれば、いつの間にか願いが叶っちゃう!」と勘違いしてしまう人も結構いるようです。
つまり、いいイメージさえしていれば自分は何も行動しなくても勝手に願いが叶う魔法のようなものと思ってしまっているわけです。
でも実は引き寄せの法則って、(残念ながら?)そういうものではないんですよね。
今回は、勘違いされやすい「引き寄せの法則で願いが叶うプロセス」について考えていきたいと思います。
ワクワクしてれば勝手に叶う…わけじゃない!
こんなこと言うのもちょっとアレなんですが、リラックスとかワクワクが大事というので頭がいっぱいで、なんか無理やりにリラックスしようとして逆に力が入っていたり、義務的にワクワクしようとして楽しくなくなっているという人をたまに見かけます(ネット上などで)。
そういう人にある意味、朗報なのですが、引き寄せの法則ってリラックスしたりワクワクしてれば勝手に叶うというものではないんですね。
もちろん、リラックスしているということは潜在意識とコミュニケーションしやすい状態であるわけですし、ワクワクしていればさらにワクワクできるものを引き寄せることができるというのは本当です。
でも「引き寄せる」ということで言えば、あなたは今この瞬間も何かを引き寄せているわけですよね(それがいいものか否かは別として)。
言いかえれば、ワクワクは引き寄せに必要な条件ではなく、引き寄せるものを限定するための条件であるわけです。
つまり、ワクワクしていれば引き寄せが起こるわけではなく、ワクワクするものごとを引き寄せるためにはワクワクする必要があるということになります。
まず、ここを混同しないようにしましょう。
そうすると、そもそもワクワクと引き寄せが起こることには関係がないわけなので、「ワクワクしてれば願いが勝手に叶う」という言葉自体がおかしいということになりますよね。
「それでも、イメージしていればそのイメージが勝手に現実になるんじゃないの?」と思われるかもしれません。
実はこれも落とし穴で、引き寄せの法則でものごとが現実化するまでには、避けて通れないポイントがあるのです。
引き寄せの法則で願いが叶うプロセス
引き寄せの法則で願いが現実化するまでのプロセスで、避けて通れないこと。
それは、物質世界のルール(距離や時間など)は無視できないということです。
もっと平たく言えば、願いが叶うまでのどこかの過程で「行動」が必要になる(場合が多い)ということになります。
もちろん、あくまでも物理法則を無視できないということなので、中には行動することなく引き寄せられるケースもあります。
でもほとんどの場合は、願いが叶った状態の現実を受け取るために、何かしらの行動が必要になるわけです。
例えば、理想のパートナーと出会うという願いを引き寄せるため、日頃からイメージしたりアファメーションしたりしていたとします。
そうすると、潜在意識は「理想のパートナーと出会う」ことをあなたは欲していると認識し、それを現実にするために動き出します。
そしてあなたのイメージにぴったりの人を見つけ出すと、その人とあなたが出会うまでの最短ルートを見つけ出し、この世界のあらゆるものを動かしてそれを現実化しようとするわけですね。
そして大事なのは、その「あらゆるもの」の中にあなた含まれるということ。
そのため引き寄せに取り組んでいて、あるときふと「普段行かないようなところに出掛けたくなった」とか「これまで気にも留めなかったことが急に気になりだした」というようなことが起きるわけです。
そしてそういう「心の声」的なものに従って起こした行動こそが、引き寄せた願いを「受け取る」ために必要なものだったと、あとになって分かるわけですね。
こうした「受け取る」ために必要な行動と、一般的にイメージされる行動には、実は明確な違いがあります。
それは「受け取る」ための行動が「なぜかしたくなった」という種類のものであるのに対し、一般的な行動は「○○だから××」というような、根拠があって、または結果を狙って”起こす”種類の行動であるということです。
言いかえると、一般的な行動は起こすのに苦痛や我慢を伴うわけですが、「受け取る」ための行動は「そうしたい」もしくは「そうせざるを得ない」ために起こす行動であったりするわけですね。
「受け取る」ための行動を起こすための重要なポイント
で、鋭い人は気になるかもしれないのが、「『受け取る』ための行動に根拠がないのなら、どんな行動をすればいいのか分からないじゃないか」ということですよね。
これはまったくその通りで、思いもよらない行動が願いの現実化につながったとか、何の気なしに起こした行動から一気に流れが変わって願いが叶ったというようなことが、後から分かったりします。
そのため、行動を起こす時点ではそれが必要な行動とは自分では分かっていないケースが多いわけです。
「じゃあどうしようもないんじゃ?」と思うかもしれませんが、心配はいりません。
ちゃんとイメージが潜在意識に伝わり、潜在意識がその現実化に動いていれば、必要なタイミングで必要な行動をとれるようになっているのです。
なぜなら必要なとき、必要な行動を、潜在意識が「なぜか気になる」とか「ピンときた」というような形で教えてくれるからです。
そのため、あとはそのときに素直にそれを行動に移せるように心を整えておくだけでいいわけですね。
ところが、無理にリラックスしようとしたり無理にワクワクしようとしていると、逆に力んでしまって必要なときに行動に起こせなかったりするわけです。
そのため、無理にリラックスとかワクワクとかポジティブとかを維持しようとしない方がいいのです。
でも、維持しようとしなければそもそもリラックスもワクワクもできない… と混乱する人もいるかもしれません。
そういうときに大事なのが、「願いに明確に焦点を定める」ということ。
願いがハッキリしていれば、それをイメージしたときには自然とワクワクします。
そして、イメージが鮮明であればあるほど、そのイメージに臨場感を持つことができ、その実現を信じられるようになってきます。
結果、変に力が入らずリラックスして実現までの時間を過ごすことができるわけですね。
ですので、まずは自分の願いを明確に、具体的に描くことに専念してみてください。
そもそもですが、それがぼやけていれば潜在意識は何を引き寄せればいいのか認識できません。
ハッキリと描き、潜在意識が動き出せば、「受け取る」ための行動は”勝手に”起こせます。
まとめ
以上、勘違いされやすい「引き寄せの法則で願いが叶うプロセス」についてのお話でした。
引き寄せの法則がいまいちうまくいかないという人の話を聞いていると、どうも「リラックス」とか「ワクワク」に変な風にこだわっていたり、魔法のように願いが現実化すると考えているケースが多いなと感じ、今回のお話をしました。
繰り返しますが、引き寄せのどこかの過程で、ほとんどの場合は行動が必要になります。
でもそれは無理やりに起こす行動ではなく、願いが明確にさえなっていれば必要なタイミングで潜在意識が「起こさせてくれる」という種類のものです。
待ち構えたりする必要はありません。
やるべきことは、あなたの願いを明確にすることだけです。