厚ぼったい一重まぶたが嫌い、えらの張った四角い輪郭のせいで鏡を見るのもイヤ… 丸くて低くて大きな鼻が大嫌い、など、自分の顔にコンプレックスを抱える人は少なくありません。
それらの悩みを解決する方法を探して潜在意識にたどり着いたものの、なかなかうまくいかない。今回はそんなときに確認して頂きたいことについてご紹介したいと思います。
顔を変えるのは簡単、と思うことが大切
人間は、簡単だと思っていることは容易にやってしまい、難しいと思っていることはできないようになっています。
粘土細工の形を指で変えるのは簡単ですが、鉄のかたまりの形を変えるのはできない、というような感じです。
願望がなかなか叶わないという人は、その願望を達成するのはとても難しいことだと考えている傾向があります。
以前どこかで聞いた話ですが、5つ以上の願望をアファメーションしていると、その中の2番目か3番目にアファメーションしていたものが最初に叶うことが多いそうです。
これは、自分にとって重要な願望や、難しいと感じている願望を一番最初か最後の方に持ってくる心理が働くためだそうです。(2番目か3番目に持って来れば叶いやすいということではないのであしからず)
これらのことから、まずは「顔を変えるのなんて簡単だ」という信念を作り上げなくてはいけません。
しかし、そのための特別な方法があるのかというと、別にないのです。繰り返し繰り返し「顔を変えるのなんて簡単だ」と唱えて、根気よく潜在意識に刷り込んでいくほかありません。
いや、実際にはもっといい方法もあるのかもしれません。しかし、あえてこういう書き方をするのは、「もっと効率がいい方法があるかも?」と考える人ほど、根気のいる作業を敬遠してしまいがちだからです。
引き寄せの法則や潜在意識を使えば、何もしなくても願望が達成されると勘違いしている人がいますが、そういうものではありません。
中には「そう感じる」人はいるかもしれませんが、願望達成までのどこかの段階でこれまでの自分から変化するタイミングがあります。
そこでは少なからず潜在意識や自我からの抵抗があるため、それをはねのける必要があるわけです。
アファメーションを繰り返すのは、その反発に負けず、潜在意識に新しい信念を植え込むための作業なわけです。
潜在意識の性質を理解しよう
潜在意識は主語を区別しないという人もいます。だからきれいな人の写真をたくさん見てイメージを膨らませれば、その写真に写っているのが自分でなくとも、自分がきれいになっていくのです。
また潜在意識は言葉を理解せず、常に人間のイメージに反応して現実を引き寄せると考える人もいます。
認知科学者の苫米地英人さんは、著書『「言葉」があなたの人生を決める』の中で、アファメーションをすることで臨場感を持ってイメージすることができ、そのイメージが潜在意識に伝わることで願望の引き寄せがはじまる、という趣旨のことを書かれています。(※苫米地さんが「潜在意識は言葉を理解しない」と言っているわけではありません。)
一日の中で、もっとも頭の中でイメージを膨らませているものを潜在意識は引き寄せます。顔を変えたいのなら、なりたい顔を四六時中イメージしましょう。
変わってないな… で終わらせない
潜在意識で顔を変えた人の体験談には「変わってないな…」と思ってもかまわずにアファメーションを繰り返した、とか、無理やり唱え続けた、という話がたくさんあります。中には変わらない現実に半分キレながらアファメーションした、という人もいるようです。
これらの人に共通することは、「変わってないな…」と感じてもあきらめず、根気よく願望と向き合ったということです。
そこでこれまでと同じように変わらない現実にがっかりしてうじうじしてしまうと、もちろん願望は叶いません。潜在意識が持っているこれまでの信念を、その人自身が肯定したと解釈するからです。
潜在意識で顔を変えるには、根気強く「なりたい顔」のイメージを繰り返し潜在意識に伝える必要があります。
体験談の中には「願望を一度書いただけ」と書かれていることもあるので勘違いしてしまうかもしれませんが、一度書いただけで願望が叶った人は、その後絶えずなりたい自分をイメージしていたのです。
一度願望を書いて、そのあとは相変わらずの現実にがっかりしていたのなら、願望が叶うはずはありません。叶わない現実に焦点を当てているからです。
繰り返しになりますが、潜在意識で顔を変えるには根気が必要です。とは言え、何年、何十年も掛かるわけではありません。まずは3か月本気になって取り組んでみてください。何らかの変化が生まれるはずです。