日に何通もメールやLINEを送ってくる、飲み会に参加してはダメなど束縛が激しい、男性と少し話しただけで嫉妬する、すぐに結婚をちらつかせる、「俺のこと好き?」と何度も気持ちの確認をしてくる、などなど、付き合いはじめは大きな愛情を感じる彼氏の言動も、付き合いが進むにつれ、いつしか「重い」と感じるようになります。
お互いが尊重しあい、ちょうどいい距離感を保てれば恋人関係は素晴らしいものですが、片方の愛情が過剰だったりするとバランスが崩れてもう片方に負担が掛かることがあります。
本日は、いわゆる「重い彼氏」をお持ちのあなたに、そんな彼氏に対する心構えと対処法について一緒に考えて頂ければと思います。
なぜ彼氏の愛情は過剰なのか?
重い彼氏への対処法の前に、まずはなぜ彼氏のあなたへの愛情は過剰なのか?ということについて考えていきたいと思います。
何度もメール・LINEを送ってくる、束縛する、嫉妬するなどの行為は、突き詰めて言えば彼の「不安」の表れです。彼が知らない間に他の男性と会っているかもしれない、他の男性を好きになるかもしれない、という不安があるからこそあなたが今何をしているか、どんな気持ちでいるのかを知りたいのです。
それは必ずしもあなたのことが好きで好きで仕方ないから、あなたのことなら何でも知りたい、いつも一緒にいたいという気持ちから来るものではありません。
むしろ、あなたに裏切られて自分が傷つくのが怖い、もしその兆しがあるなら事前に気持ちの準備をしておきたいなどの、どちらかというと自分を守るための思考の表れだと言えます。
こういうタイプの男性は多くの場合、幼少期に両親(特に母親)からの愛情に不足を感じて育ったという過去を持っています。
傍(はた)から見るととても幸せな家族だったとしても、とても人柄のいい両親の元で育ったとしても当時の家庭の事情(たとえば子どもが小さいうちから母親が働きに出なくてはならなかった)で母親と満足に過ごせなかったとか、両親のケンカが絶えずいつも険悪な雰囲気の中で存在を無視されていたとかです。
こういった両親との記憶は、その後の人生のじつに90%に影響しているという話もあります。ですから、彼氏が重いのは彼の持って生まれた性格だけではなく、こういった家庭環境もおおいに関係しているのです。
[ad#adsense-middle]あなたは彼氏に対して何の義務もない
家庭の事情という避けられないもののために、彼はあなたに大きな愛情とともに過剰な期待や常に付きまとう不安に苛(さいな)まれているともいえます。
とはいえ、それらをあなたが我慢して彼と付き合わなければいけない理由は一つもありません。「彼女なのだから彼氏の望むようにしなければ」などと彼の言動のすべてを受け入れていると、あなたの心が悲鳴を上げてしまいます。
私の友人にも何人かいたのですが、外出先で数時間おきに写真を撮ってメールで送るとか、仕事から疲れて帰ってきてるのに長文のメールを返信することを強要されるとか、私自身も大学生のときの彼女には、朝から深夜まで数分おきにメールをラリーすることを強要され、少しでも間隔が空くと「どうしたの?」と連続メール攻撃が来る、という拷問を受けました。
以前の私もそうですが、「彼氏(彼女)は大切にしなければ」という気持ちがあるため、無意識に相手の望むことを最大限叶えてあげようとしてしまいます。その結果、誰よりも大事にしなければならない自分自身を傷めつけてしまうのです。
あなたはしたくないことをする必要はありません。当たり前のことなのですが、こと恋愛関係のことになると忘れてしまいがちになってしまいます。疲れているときは彼氏の相手などしなくていいです。彼のために取りたくもない写真を撮って送らなくても、友人との予定をキャンセルしなくてもいいのです。何よりもあなたが考えることは「あなたを喜ばせる」ことです。
重い彼氏ばかり引き寄せていませんか?
「彼氏が重い」と言っている女性の中には、今の彼だけでなく過去の彼氏も重い人ばかりだったという人が少なからずいるようです。なぜそうやって、「重い彼氏」ばかり引き寄せてしまうのでしょうか?
上でも触れましたが、私たちの人生のほとんどは両親との記憶の影響を受けています。あなたから見て、世の中の男性はあなたのお父さんとの記憶の投影で、世の中の女性はあなたのお母さんとの記憶の投影であるというわけです。
どのような記憶があると「重い彼氏」を引き寄せる、というのは、同じできごとでも人それぞれで感じ方が違うため一概には言えないのですが、ご両親との記憶を振り返ってみて、引っかかるものがないでしょうか?
たとえば父親が嫉妬深く母親が働きに出ることを嫌い、いつも家にいることを強要していたような家庭で育つと、「男性とはそういうもの」という信念が作り上げられてしまいます。
そういう信念を持った女性は、無意識に自分を束縛する男性を求めます。いくら表層意識では「自由な恋愛がしたい」と思っていたとしても、心の深い部分ではまったく逆のものを求めてしまっているのです。
こういった信念を持っている場合、その元となっている記憶を浄化して信念を変えていく必要があります。
両親とのそういった記憶が浮かんできた場合、まずそのときにあなたが感じていたことを思い出します。父親に対する嫌悪感かもしれませんし、もっと他の感情かもしれません。いずれにせよその感情を否定せずに受け入れることが重要です。
その記憶の中の自分の感情をしっかりと味わったら、最後にその記憶に「愛してるよ」と言って心の中で抱きしめてあげてください。これで記憶の浄化ができます。1回で浄化できる場合もありますが、不十分だと感じるときは何回かやってみてください。
記憶の浄化が進むと、あなたの深層意識の中にある信念ともいえるものが書き換わります。それまで無意識に求めていた男性像が変わるので、特に意識して男性を選ばなくても「重い彼氏」になる男性と付き合うことはなくなるでしょう。
以上が、重い彼氏に対する心構えと対処法です。最後に紹介した「記憶の浄化」は「記憶のクリーニング」などと言われることもあります。興味がありましたら「ホ・オポノポノ」「自愛」などについて調べてみると、ここでご紹介した以外の方法も知ることができるかと思います。