“引き寄せの法則を活用するには
執着を捨てなければならない”
これって、いろんなところでいろんな人が言っていますよね。
そのため、あなたももしかしたら必死になって執着を手放そうとしているかもしれません。
でも実は、執着はあっても願いは叶います。
いやむしろ、私は執着があるからこそ願いは叶うと思っています。
今回は、引き寄せの法則を活用する上で「執着」が敵視されている理由、そして「手放す」ということの本当の意味についてお話ししたいと思います。
執着って一体どんな状態?
引き寄せの法則を活用して願いを叶えるには、「執着を手放す」ことが重要などと言われることがよくあります。
- 執着すると「叶わなかったらどうしよう」という不安や怖れが大きくなる
- 願いに執着して焦ることで、余計に実現を遠ざけてしまう
- 執着すると、叶っていない「今」に落胆してネガティブな波動がでてしまう
- 叶わなかったらどうしよう… と抱く不安のことを執着という
- 執着とは迷いと不安のこと。それを断ち切ろうとしてそのことばかり考える心がクリアでない状態
ちょっとネットで調べただけでも、こんなようなことを言っているブログが多いですね。
では、そもそも「執着」ってどんな意味なのでしょうか?
goo国語辞書には、こうあります。
一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと。
- goo国語辞書
つまり、「執着」という言葉自体には、不安や迷い、怖れ、焦りなどの意味はないのですね。
ところが、多くの”引き寄せブログ”などでそれを混同して伝えてしまっているため、「執着」それ自体が悪者かのように多くの人が誤解してしまうのです。
執着が強いほど願いが叶う
そもそも、引き寄せの法則の本質を考えれば、執着は強いほど願いを強力に引き寄せます。
バキュさんも大事な言葉として紹介されていますが、
曹洞宗の開祖である道元は次のような言葉を残しています。
そうすれば、たとえ、よこしまな思いでも叶えられる
「四六時中、望みについて考えればたとえそれが道理に反することでも実現する」という意味ですね。
“寝ても覚めても、ひたすら想い続ける”って、どういう状態でしょう?
お分かりですよね、「執着」している状態です。
つまり、
というわけです。
願いが叶わない本当の理由は執着ではない
先ほどもお話ししたように、いろいろなブログで「執着があると叶わない」と書かれています。
でもよくよく読んでみると、その真意は
ネガティブな感情が大きくなり、
それが原因で願望実現を遠ざけてしまう
ということのようです。
つまり、願望実現の本当の敵は「執着」ではなく、不安・迷い・怖れ・焦りなどのネガティブな感情であるわけですね。
「叶わなかったらどうしよう…」
「なんで叶わないんだ!」
「本当に叶うんだろうか?」
などの満たされない感情が、「欠乏の波動」を発生させます。
そして、私たちは自分の波動と同じものを引き寄せるわけですので、さらに満たされない、つまり不安や迷い、焦り、怒りなどを感じるようなものごとを引き寄せてしまうわけですね。
ここまでの話をまとめると、
- 願いが叶わない本当の原因は執着ではない
- 本来、執着は強いほど願いを強力に引き寄せる
- 本当の敵は、執着と混同されやすい不安や迷いなどのネガティブな感情
という感じになります。
「手放す」=「叶うと確信する」
とはいえ、執着が強ければ強いほど、ネガティブな感情が呼び起こされやすいというのも事実です。
しかし、執着が強ければ強いほど引き寄せが強力になるというのもまた事実。
まさに、「こちらを立てればあちらが立たず」の状態ですね。
それならやはり、必死になって執着を捨てるしかないのか?と思うかもしれませんが、そうではありません。
むしろ必死になって執着をどうにかこうにかしようとすると、余計にネガティブな感情を大きくしてしまいます。
それでは、どうすればいいのか?
答えは、
ことです。
よく「願望を手放すと願いが叶う」なんて言われますが、つまりはその状態を目指すわけですね。
「うんざりする」「手放す」などと言うとネガティブな印象を持つかもしれませんが、そういう意味ではないです。
飽きるくらい何度も何度も叶った状態をイメージすると、脳みそが、心が、潜在意識が、何でもいいですが、それが当たり前だと勘違いするのです。
それが当たり前なのですから、「叶わなかったらどうしよう」などと不安になったり焦ったりするはずがありませんよね?
つまり、「手放す」とは「叶うと確信する」「叶った状態が当たり前になる」ということなのです。
ちなみに、「願望は忘れると叶う」なんて言われたりしますが、私の考えでは、これは「手放す」とは違います。
忘れるということは、執着すること自体なくなるということですので、引き寄せる力は弱くなると考えられます。
それでも「忘れるのがいい」と言われるのは、
ということなのです。
実際、願望を顕在意識のレベルでは忘れていても潜在意識はしっかりと覚えていて、それを実現するために働きます。
それに対してポジティブでもネガティブでもない状態であれば、潜在意識は当然のようにそれを現実化してしまうわけです。
逆に言えば、ネガティブは波動はそれを妨害してしまうだけの強い力があるということでもあるわけです。
だからこそ、執着というものが引き寄せにおいて重要なものでありながら同時に敵視される理由にもなっているのです。
まとめ
以上、引き寄せの法則で執着があっても願いが叶う理由と「手放す」ということの本当の意味についての話でした。
執着を手放そうと必死になると、自分で自分の願望を否定することにもなりかねません。
そんな生産性のないことをやるくらいなら、飽きるくらい、当たり前になるくらい願いが叶ったあとの状態をイメージしましょう。