友人関係の充実は、誰の人生においても大きなテーマでしょう。
ちょっと前に書籍『嫌われる勇気』で話題になったアドラー心理学では、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とされています。
現に、学生でも社会人でも、実に多くの人が友人関係に悩んでいます。
今回は、引き寄せの法則を活用して幸せな友人関係を手に入れる方法について考えてみたいと思います。
自分の内面を見つめなおすこと
引き寄せの法則を活用して人間関係を手に入れようという場合、まずはじめに取り組んで頂きたいことは、学校や職場の環境や、そこで関わる人たちなどの自分の外側ではなく、自分の内面を見つめなおすことです。
引き寄せの法則の観点から考えれば、あなたが自分自身を好きでなければ、周りの人から好かれることはありません。
もし今、友人関係がうまくいっていない、親友と呼べる人がいない、気を許せる友人がいないというのなら、あなたが持っている自分自身に対するイメージ(=セルフイメージ)を変えていくことが解決の糸口になります。
多くの人は、自分の性格や容姿、収入や学歴などのステータスによって、自分を評価しています。
つまり、
- お金を持っている自分は素晴らしい
- 容姿の整った自分は素晴らしい
- 自分は暗くて人見知りでダメな奴だ
- 大学を中退した自分は根性なしだ
など、自分を構成するさまざまな要素を判断の基準として、自分は「優れている」または「劣っている」というような評価を下しています。
しかし本来の私たちは、そうした一切の条件に左右されず、誰もが価値のある存在なのです。
友人関係の改善にかかわらず、引き寄せの法則を活用してよりよい人生を引き寄せるためには、何より自分自身の価値に「気付く」ことが重要です。
自分自身の価値を「高める」のではありません。「気付く」のです。
なぜなら、あなたはもうすでに価値のある存在ですので。
「空気を読む」とか「ノリが合わない」という価値観
昨今では、「空気を読む」とか「ノリが合う・合わない」などのように、とかくその場の雰囲気を壊さないことが重要視されます。
言いかえれば、自分自身を押し殺してでも周りに合わせることを強要するような風潮が蔓延(はびこ)っているとも言えます。
しかし、本当に幸せな友人関係を手に入れたいのであれば、空気を読んだり無理にノリを合わせたりしてはいけないのです。
突き詰めていけば、幸せな友人関係とは、「あなたがあなたらしくいられる関係」のことです。
特に日本では、全体主義的な考えがよしとされ、会社のために私生活を犠牲にしたり、学校でも団体の規律を乱さないことが個人の評価につながることが多いです。
ですが、これらの個人を全体への奉仕に向かわせる考え方は、会社経営者や教師などの支配する側にとって都合がいいというだけです。
あなたがそれを全面的に受け入れてあなたの人生をそれに合わせる必要はどこにもありません。
また話が脱線しそうなのでこの辺にしておきますが、つまりは周りに合わせて振舞おうとすることは自分で自分の価値を否定することにつながるわけです。
「独りでも生きていける」人に人が集まる
セルフイメージの高い人は、「独りでも生きていける」ということを知っています。
そして逆説的ですが、そういう人にこそ、人は集まるのです。
ちょっと言い方が難しいのですが、ここで言う「独りでも生きていける」というのは「他人を遠ざける」という意味ではありません。
自分自身の価値を確信していて、誰に依存しなくとも自分の人生を創造していけるというレベルまでセルフイメージが高い状態の人は、自分自身の本来の価値に気付いている人です。
そうすると、その人は自信に満ち溢れた振る舞いをするので、周りの人には魅力的に映ります。
あなたの周りにも、もしかしたら「いつも誰かがそばにいる」とか「いつも話題の中心にいる」という人気者がいるかもしれません。
いつもニコニコしているとか、振る舞いがカッコいいとか、自信が表出する形は人それぞれですが、そういう人は総じて他人を惹きつける何かがありますよね。
対して、いつも他人の顔色をうかがって、金魚のフンみたいに権力のある人に引っ付いて歩いているような人もいます。
また「この人はお金を持っている」とか「この人は持てるからそばにいればおいしい思いができる」というような損得勘定で付き合う人を選ぶ場合もあるでしょう。
しかし、幸せな人間関係はそうした損得勘定や自分の感情より他人の感情を優先した思考の上には成り立ちません。
幸せな友人関係を手に入れるには、友人を思いやるよりもまず、自分の感情に敏感になり、自分自身を大切に扱うことです。
そしてそのためには、自分の価値に気付くこと、つまりセルフイメージを高めていくことが大切なわけです。
セルフイメージを高める方法
それでは、どうすればセルフイメージを高めていくことができるのでしょうか?
それには、以下のアファメーションがおすすめです。
私は完璧です。
私は強靭です。
私には力があります。
私は愛情豊かです。
私は調和がとれていて、幸せです。
これは書籍『ザ・シークレット』でも紹介されているアファメーションで、簡単に言えば人間が持つ願望のすべてをカバーする要素が含まれているアファメーションです。
起床直後や就寝前など、潜在意識が活性化する時間帯などに繰り返し唱えるようにしてみましょう。
またその他にも、丹田を強化することも効果的です。
丹田とはおへその4㎝程下、ちょうど体の中心になるエネルギーが溜まる場所だと言われています。
ここを強化することで、周囲に影響を及ぼすような存在になることができるとされています。
一説では、国を導くような政治家には、この丹田が強い人が多いそうです。
丹田の強化には、丹田呼吸法がおすすめです。
丹田呼吸を習慣として取り入れることで、丹田を大きく強くできるとされています。
丹田呼吸の詳しいやり方は以下のページをご覧ください。
まとめ
以上、引き寄せの法則で幸せな友人関係を手に入れる方法でした。
友人関係を改善するには、他人に合わせるのではなく、自分自身の価値に気付くことが重要です。
あなた自身の価値を確信していれば、少々のことで揺らぐことはありません。
そして、「寄らば大樹の陰」というように、そんなどっしりと構えたあなたの元にたくさんの人が集まってくるでしょう。