願いを叶えたかったら、何か犠牲にしなければならない…そう考えてしまって、なかなか引き寄せの法則の実践に踏み切れない人もいるようです。
また、そういった人たちの不安をあおるようなブログもあるようなので、本日は引き寄せの法則は危険なのか?について私の考えを書いていきたいと思います。
誰もが引き寄せの法則のもとで生きている
結論から言ってしまうと、引き寄せの法則は「危険だと思っている人にとっては危険」だということです。すべての道具が便利である反面危険を伴うように、引き寄せの法則も使いようによっては危険なこともあるでしょう。
ナイフでリンゴの皮を向けますが、人を刺すこともできます。自動車で遠くまで移動することができますが、人をひき殺すこともできます。引き寄せの法則を利用して幸せになることできれば、不幸になることもできるわけです。
そもそも勘違いしている人が多いように感じるのは、引き寄せの法則は私たちが「使う」と考えたときにはじめて発生するものではなく、この宇宙に常に働いている「法則」なわけです。「危険だから使わないようにしよう」なんて考えても、この世界の法則なわけなので、いつどんなときにでも働いているわけです。
「お金がほしい」は本当はお金がほしいわけではない
あなたもこれまでに、お金をほしいと願って実際にお金を手に入れたが、働きすぎで身体を壊して不幸になったとか、親戚うちでもめて一族がバラバラになってしまったという話を耳にしたことがあるかもしれません。
よくこういった話を引き合いに出して、「引き寄せの法則は危険だ」とか「お金をほしがるのは悪いことだ」という理論を展開する人がいます。そういった人たちが何を目的としてそんなことを言うのか分かりませんが、それこそ引き寄せの法則の本質を理解しておらず、また自身の歪んだ信念を他人にも押し付けているにほかなりません。
ちょっと考えてみて頂きたいのですが、あなたはなぜお金がほしいのでしょうか? あなたは数字が印刷された紙(お札)と丸い金属の板(コイン)がほしいのでしょうか? 違いますよね、お金があることで手に入れられる生活、幸せがほしいのだと思います。
ベンツがほしいと言っている人はベンツがほしいのではなく、ベンツを手に入れたことで感じられる優越感や自己重要感がほしいのです。引き寄せの法則とは「思考」に作用するものです。ちょっと言葉で説明するのが難しいですが、「幸せだ」という思考にはさらに「幸せだ」という思考が引き寄せられ、逆に「不幸だ」という思考にはさらに「不幸だ」と感じさせられるものが引き寄せられてくるわけです。
ですから、お金を手に入れても不幸になる、ということだって当然起こりうるわけです。なぜこんなことが起こるか、もう分かりますよね? それは、「お金は汚いものだ」「お金をほしがるのは悪いことだ」という信念を持ってお金(のある状態)を引き寄せた結果なのです。
願望達成には代償が伴う?
「願いが叶ったから、きっとこれから何か嫌なことが起こるに違いない」というのは、引き寄せの法則の性質を表す言葉ではなく、単にあなたの信念です。
いいことが起こったから次は悪いことが起こってバランスを取ろうとする、というのは多くの人が持ってしまいがちな信念の一つだと思います。しかしよくよく考えてみると、この信念には何ら根拠がないということが分かります。
なぜいいことが起こったあとには悪いことが起こらないといけないのでしょうか?きっと説明できる人はいません。ちなみに「今までそうだったから」というのは根拠になりません。今までそうだったのは、単にあなたがそう考えていたからです。
この宇宙は因果応報
因果応報とは、いいことをするといいことが返ってきて、悪いことをすると悪いことが返ってくるという意味の仏教の言葉です。仏教をよく知らなくてもこの言葉自体は聞いたことがあるかもしれません。
勘違いしがちなのは、「因」の代償として「果」がある、願望が叶うことでどこかで歪みが生じ、その歪みがいつか自分に降りかかってくるという考え方です。
繰り返しますが、いいことのあとには悪いことが起きるというのは、ただの思い込みです。また、「お金は汚い」という信念を持っていれば、たとえお金を手に入れたとしても幸せにはなりません。
こういった思い込みや信念を持っていると、「引き寄せの法則は危険なものなのでは?」と不安になってしまうかもしれません。しかし疑うべきは引き寄せの法則ではなくあなたの信念です。
「お金は汚い」「お金儲けは悪いことだ」と考えてしまっていることに気づいたなら、お金がこれまであなたにしてくれたことを思い出してみてください。あなたがこれまで生きてこれたのは、お金が助けてくれていたからということに気づいてください。人間の信念とは、ときに何の根拠もなく、また何かを虐げていることさえあるのです。
引き寄せの法則が危険なら、危険にしているのはあなた自身です。まずはあなたの持っている信念から見直していきましょう。